ラジオは「時空を超えた対話」がおもしろい
みなさんこんにちは。瀬沼です。
去年の10月頃からエンパブリックでラジオ(ポッドキャスト)を配信しています。
今日無事に収録・編集が終わり、明日の20時に35個目が配信予定です。
私自身は、この仕事を始めるまではほとんど「ラジオ」に触れたことはありませんでした。
推しがやっているラジオは定期的に聞いていましたが、それはラジオだからというよりも推しがやっているから聞いている感覚でした。
なので最初は本心で、自分がラジオをやるなんてできない。と思っていたし実際にそう伝えていたのですが、今となってはかなり楽しい仕事の一つになっています。
8か月くらいやってきて私の中での「推し度」が高まっているので改めて何が楽しさなのかを私なりに分解したいと思います。
このラジオ(ポッドキャスト)が始まった理由
エンパブリックでは『empublic Studio』というプラットフォームを提供しています。
その中のメンバーの皆さん同士のコミュニケーションの促進や、メンバーの方々が考えているもやもやしていること、日々ぶつかっている悩みなど、問いのもとになることを場に出す練習をしてもらうための機会として始めました。
自分の思いを場に出すことから始まるエンパブリックサイクルの最初の一歩を踏み出してもらう機会になることを意図しています。
なので一般的なラジオで目的にされるような広告効果を目指したものではありません。
でもだからこそ、めちゃくちゃ大変で、めちゃくちゃ面白いなあ~と思って探究中です。
そんな私なりの推しポイントを紹介。
推しポイント① リスナーさんからの手紙が全部、めっちゃ尊い
「尊い」という言葉でどのくらいの人に伝わるかわからないのですが、これはまさに「今日もうちの推しが尊い…!」の尊いと同じ”尊い”です。
もちろん大切で貴重だと思っていますが、それ以上に「このお手紙を送ってくれた人」そして「その人から送られた手紙」が届くって、めちゃくちゃすごいことだなあと日々感じています。私自身はすごく知識があるわけでもない普通の一般人なので、わざわざ自分の頭の中を言葉にして送ってくれるというだけで本当に尊い。日々感謝。
それぞれの人が頭の中で考えていることは貴重な、本来その人しか知りえないことなので、それを場に出してもらうということはすごくありがたいことだなあと思います。
お手紙お待ちしてます!と言うとよく「私はそんな大層なこと書けないので」と言われるのですが、大層なことが必ずしも気づきにつながるわけではないのです。
いただくお手紙は等身大だからこそ聞いている誰かの励みや気づきに絶対になっているんですよね。それは8か月続けてきて確信を持って言えます。
そんなお手紙を最初に読めるなんて、推せる。
だれがどんなタイミングで送ってくださったのかを知れるのはMCだけなので、いつも役得感があって、お手紙が届くたびいつもにっこりしています😊
推しポイント② ときおり起こる時空を超えた対話
お手紙がめっちゃとっても本当に魅力的でたくさんの気づきと励ましになっていることが①で伝わっていたらいいのですが、そこからさらに尊い状況が発生することがあります。
それは「時空を超えた対話」のお手紙が届いたとき。
ラジオ内では「私とリスナーさん」という関係ではなく、リスナーさん同士のコミュニケーションがどうやったら生まれるかな?ということを意識しているのですが、そうしていると別のリスナーの方からのお手紙に「別のリスナーさんからの返信」が届くことがあるんです。
手紙を送った人はどちらもそこにはおらず、そのラジオをリアルタイムで聞いているわけでもないのに、そこには確かに『対話』やそこから発生する『新しい気づき』が生まれているんですよね。
なので、私はこの状況を「時空を超えた対話」と呼んでいます。
ラジオなので家事をしながら聞いてます!通勤通学の合間に聞いてます!という方もいらっしゃるのですが、リアルタイムで同じ時間を共有しなければ、と思っていた対話が、実はラジオという媒体を通すことで、そこにいなくてもタイムラグがあっても実現できることは、私にとっても新鮮な経験でした。
ポッドキャストで配信されているので、聴きたい!と思ったら過去の配信回もすべて聞けるのもこうした時空を超える対話を促進している要因なのではないかと思います。
推しポイント③ 参加ハードルが低い
ラジオなので、番組ではラジオネームでご紹介することが多いです。
なのでお手紙の差出人を正確に知っているのはおそらく世界中でMCをしている私だけ。
その私すらわからないときがあり「この面白いお手紙だれ!?」と思いながら紹介したことが何回かあります。(ほとんどの方はお名前を書いてくださるのでどなたが送っていただいたかもわかります。いつもありがとうございます。役得です。)
そんなこんなで「ラジオに送る手紙」という媒体を挟むことで自分の気持ちを言いやすくなる場面はあるのではないかと思います。
また、やる側にしても動画に残るとなると、「あ、今日の洋服変かも…」「背景が汚いかも…」など気にかけなければいけないことが増えます。
その点音声なら、背景も気にしなくてもいいし、洋服もTシャツでいいし、顔も出ない。ゲストで出る側の方も匿名性をある程度担保したまま、とはいえ人柄が伝わる形で参加してもらえるのは、聴いている側の想像力を働かせて、実際に出会ったときの驚きや親近感が高まるという点で面白いポイントなのではないかと思っています。
推しポイント④ もしかして…ワークショップの練習になる?から
この1か月くらい、もっとラジオをやっていく人を増やしたいんだよね!と代表である広石さんが熱量高く語っているのを見ながら、「どうしてラジオに対してそんなに熱量が高いんだろう…?」とピンとくるようなこないような日々を過ごしていました。
今日改めてここまでの取り組みや、自分が意識していることをまとめてみたら、ようやくその理由が分かりました。(遅)
特に「特定のコミュニティ内のコミュニケーションを促す」という目的でやっているラジオでは一般的な番組コンセプトをつくるのではなく以下のような問いに答えていくことで、どんな番組にしたいかが見えてくるのではないかなと思いました(問いは引き続きブラッシュアップ中)
この問いに答えていく過程がほぼそのままワークショップをつくる過程と同じだと、今日資料をまとめていて初めて気が付きました(激遅)
なので、自分の思いを場に出し、対話を通して深め、それを仕事にしていく(エンパブリックサイクルを回せる人を増やす)ことを後押ししていくエンパブリックとしては、ラジオというコンテンツも、ワークショップや場づくりという大きな武器の一つになる。
そんな可能性があるんだと理解しました。
ラジオをやる人がもっと増えたらいいのにな~!
書けば書くほどみんなもっとラジオやったらいいのに~!という気持ちが強くなりますね(笑)
楽しさも苦しさもいろいろな場面を経験させていただいたので、番組を持つ人が増えることで、一緒に共有できる人が増えると嬉しいです(私が)
ちょうど『コミュニティ内のコミュニケーション』を目的にしたラジオをこれから始めたい、関心があるという方々がもっと気軽にやれるように、これまでのことをまとめてお伝えする機会も作りたいと思っているので、関心のある人はぜひお声がけください。そしてぜひゲストとしてご参加ください♪
私もラジオをやってみたい!の声から開催されたゲスト回はこちら
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さすがに震えましたね(物理的に。手が。)
コンサートのファンサぐらい震えた。