間違いなく最新の私だけど、私の全てを伝えてはいない
最近、というか昨年の10月から、エンパブリックの仕事で機会を頂いて毎週「Find the Question」というpodcastをやっている。
毎週木曜日に原稿を作り、毎週メンバーさん向けにzoomで公開生収録を行い、編集をして金曜日に配信されている。そして日曜日くらいにnoteで編集後記を書く。というのが最近の週の後半のルーティンだ。
1週間ごとにオープニングトークで話すネタを考えないといけないので、自分の周りで起こっていることをすべてネタにする勢いで考え、些細なことを言葉にし、2分くらいのトークにするのはとても良い訓練になっている。ラジオのパーソナリティはすごい。
毎週やっているので、間違いなく今の私としてのリアルタイム性が高く、どのSNSよりも、家族よりも、よほど最新の自分を伝える機会になっている。あとから聴くと自分のアーカイブが残っていくような形で面白い。
しかし、最新の自分なのは間違いないが、だいたい30分弱の番組の中のたった2分間であり、ラジオは基本的に頂いたお便りを受け止めてリスナーさんたちと交換していくスタイルなので、当然答えているのは間違いなく私だけれど、私の考えていることだけを伝えているわけではない。
と気づいたときに、以前「全部分かってもらおうとしなくていい」と言われた言葉がとても腑に落ちた感覚があった。
その言葉を言われたのは1年以上前だけれど、当時はなんとか全部伝えなければと思っているのに伝わらないことに不安やフラストレーションも抱えていたが、今回ラジオをやってみて「全部伝えるなんて無理だな」という感覚がやっと腹落ちして諦められたのは良かった。
そして全部を伝えなくても、むしろ伝えないほうが、伝えたいことは伝わることもあるし、その場で必要なことさえちゃんと伝わればいいのだ。
余談だが、podcastをやっていて楽しいことの一つは自分が良く聞くラジオの形式をいかに真似できるかだ。そう、いかに二宮和也がパーソナリティを務める「BAYSTORM」の要素を自然に入れられるかを日々探求している(笑)
おままごと、○○ごっこに始まり、キッザニア、コスプレまで、何かになり切ることは自分以外の人物になれるとても楽しい経験でもある。なのでラジオの中ではラジオMCの人格として存在していることがとても面白く、自分を客観視する練習にもなっている。