新しく接点を持つ人たちに自分(たち)のコンテキストを共有する効用
新しいことに取り組むときの多くは、今まで接点を持っていなかった人も含めて一緒にやることが多いと思う。そういう時にコンテキスト(文脈)を共有できるとよりプロジェクトの精度が上がるのでは?という仮説のもと、以下に詳細を書きます。
コンテキストとは
コンテクスト(英: Context)あるいはコンテキストとは、文脈や背景となる分野によってさまざまな用例がある言葉であるが、一般的に文脈(ぶんみゃく)と訳されることが多い。文脈により「脈絡」、「状況」、「前後関係」、「背景」などとも訳される。(wikipediaより)
これまでの成果・今の仕事・プロジェクトの現状などを伝えることは多いと思うけれど、
なぜそれが起こったのか?
なぜそんな成果を産み出しせのか?
どうしてその意志決定をしたのか?
という話をするときにコンテキストを語ることは必要不可欠だ。
そしてコンテキストを語るとき、背景には「価値観」が必ず反映されている。
なので、コンテキストはその人・その組織・そのコミュニティなど、様々な単位の価値観を明らかにするときに大きな手がかりになると思う。
価値観を共有できると思える=安心感に繋がる
なにかしらの共通点があるからひとまとまりになれるのであって、本当になんの共通点もなかったら、本当の意味で共通の目標に向かうのは難しいと思う。
本当には共有できていないかもしれないが、共有できていると思えることが大事だ。
それが、あなたと私は少なくともこの部分は同じだね(得体の知れないものではなさそうだ)という安心感に繋がる。
だから、起こった事実以上に、その背景の価値観を理解すると、表面的な事実以上に深く相手を理解できる。
同じことが起こっていてもまったく逆の理由で意志決定していることもあるだろう。
だから、採用でも新規の案件でも、新しく接点を持つ人たちにコンテキストを共有する/できるということには大きな意味がある。
コンテキストは、かなり無自覚に内在化していることが多いので、意識しないと伝えることが難しい。
逆に、ここを言語化して発信できると、採用とか一緒に仕事をするときのズレは少なくなるのではないだろうか。
それは今一緒に働いているメンバーもクライアントも同じだ。
共有してみたらまったく違う価値観だったりして面白いかも。
いまのタイミングなら、コンテクストを適切に伝えられる、ということだけで競争力に繋がる気がする。
しかし、ここまで書いておいてなんだけど、自分たちのことを自分たちだけで自覚するのは本当に困難だ。
「なんでそう思ったのか?」という適切な観点で問いを投げてくれる、適切な距離感の第三者をまきこみたい。