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海外旅行に大金を投じてきた20歳。その価値はあったのか?|直近2年で10ヶ国巡った私の答え
「若いうちに海外を経験した方が良い」
「若い頃にいくからこそ海外旅行は価値がある」
「海外へ行くことにお金を惜しまないこと」
人生の先輩方が若者へのアドバイスをする際、よく聞くものだ。また、これだけにおさまらずに「お金は貯めずに全額使え」なんて極端な主張もある。
実際にSNSや書籍でも、こうした意見は頻繁に目にする。
果たして本当にそうなのだろうか。決して安くない海外旅行へ行って価値はあったのだろうか。
高校卒業してからの2年間、ヨーロッパ、オセアニア、アジアを旅した私の経験を交えて答えを探してみようと思う。
1.そもそも海外旅行へ行く「価値」の定義とは
Chat GPTに聞いてみたら、こんな答えが返ってきた
海外旅行の「価値」とは、経験や学びを通じて得られる成長や視野の広がりにある。
異文化に触れ、新しい人々と出会い、自分の常識が覆されることで、柔軟な思考や適応力が養われる。また、美しい景色や美食を楽しむことも、人生の豊かさにつながる。
費用や時間をかける以上、それが自己成長や幸福感に結びつくかが価値の基準となる。
なるほど、実際にかけた費用や時間との「ギャップ」が旅の価値なのか。
それなら旅に求めるものが明確であるほど、その価値の解像度が増すのではないだろうか。
また、海外旅行の価値は一律ではなく、何を目的に旅をするかによって大きく変わるのだろう。
海外旅行の「価値」を動かす変数のひとつは、「旅の目的」である。
2.私が行ってきた国とその価値
直近の2年間(2023-2025)、バイトをしたり住み込みで仕事をして貯金をし、70-80万円以上は旅にお金を投じてきた。旅の詳細と得られた価値を紹介していく。
ヨーロッパ5ヶ国 (2023年12月-2024年1月)
進学予定であったベルギーの大学を実際に見るための渡航であったが、結局イタリア、オーストリア、チェコ、フランスも巡った。円安下でも1ヶ月間ヨーロッパを総額30万円でまわることができた。
→今までずっと憧れの場所であったヨーロッパへ実際に出向いたことで、現実を目にして憧れが消え失せ、日本をもっと好きになったのが一番の価値であった。日本と心中したいとさえ思った(ちょっと怖い)。
ニュージーランド(2024年5月-12月)
ワーホリで半年滞在。カフェでバリスタとして仕事をしてお金も貯めることができたため、渡航前後の収支はトントン。
→英語が格段と伸びたのはひとつの価値。人生初のひとり暮らしをしながら生計を自分で立てて生活し、独りで生きる力を養えたのも価値があった。
台湾(2024年12月)
家族で2泊3日、台北を観光。旅費は飛行機代のみ(お父さんお母さんありがとう)。
→なかなか集まれなかった家族で共に時間が過ごせたことが何物にも変えられない価値だ。
まとめると「海外旅行にこれまで大金を投じてきて、その価値はあったのか」と聞かれれば、迷わず「十分にあった」と私は答える。
旅先で出会った人々、凝り固まった固定観念が崩れて生まれた柔軟な思考、異文化や関わる人々たちによって広がった価値観.... 。今手に入れることができて本当に良かったと思う。
3.価値を期待しすぎないこと
海外旅行に過度な期待を抱きすぎると、理想と現実のギャップにがっかりすることもある。
SNSでは絶景や贅沢な体験が目立つが、実際の旅は移動の疲れや予想外のトラブルもつきものだ。それでも、そうした経験を含めて旅の価値が生まれる。
大切なのはすべてを完璧にしようとせず、偶然の出会いやハプニングすら楽しむ余裕を持つこと。
最後に
旅の目的は人それぞれだ。絶景を求める人もいれば、異文化を学びたい人、ただリフレッシュしたい人もいる。
そして旅の価値は、自分が何を求めるかによって決まる。
海外旅行へいくなら、あなたはどこへ、何を求めるだろうか───
冒頭で触れたように、現在の海外旅行は円安の影響もあり高くつく。私の記事で紹介している旅費の節約術や旅に役立つ情報を参考にしていただけたら幸いである。
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