スカッと半沢直樹
まあ愉快、痛快。
今時、これほどスカッとした勧善懲悪的なドラマが視られるとは…
6000万人が視聴したという数字も凄い…
現実の世界があまりにも絶望的に不条理で理不尽だから、せめてドラマの中だけでもスカッとしようというところか?
あの青春ドラマや情熱刑事ドラマの流行った時代でさえ、巨大権力の下では正論はねじ伏せられる、というストーリーが多かった。
タテ社会の中では、個人は歯車のひとつでしかなく、独自の動きをしようものなら、たちまち部品交換としてはじき出され、個人の意見なんてものは抹殺された。
でもこのドラマは、これからの時代の流れの変化を予告しているようにも思えた…
半沢直樹は、非常にアタマがキレる…
そしてワンチャンの勝機を逃さない。
ギャンブルではなく、計算しつくされた戦略…
それは何かに似ている。
ビッグデータに繋がった量子コンピュータで作動するAI人工知能のようだ…
巨悪が用意周到に仕組んだ企みもAIの眼はごまかせない。
キレる頭脳は、力の大きさとは関係なくイニシアチブをとっていくだろう。
政治でも、経済でも、軍事でも
あらゆる分野で…
ただAIになくて
半沢にあるもの
それは、正義と人類愛
あともうひとつ…
それは、ルサンチマン。
あの「倍返し…」の表情…
あれはルサンチマンの塊だ!
できれば、AI君にも
正義と人類愛を望みます…