医療分野におけるバーチャルリアリティ(VR)
先の記事(下記)で書きましたデジタル医療に使用されるICTの例として
ここではバーチャルリアリティ(VR)についてお話いたします。
バーチャルリアリティ(VR)については、最近はゲームなどの分野でPlaystation VRやOculus Questの普及により少しずつ認知されてきている技術であり、医療分野でも手術支援システムやバーチャル空間でのリハビリテーションシステム、また医学教育分野への応用が進められています。
バーチャルリアリティ(VR)は、
コンピュータによって作り出された仮想環境を
人間の五感を刺激して現実のように知覚させる技術
とされます。
現在は五感の中でも視覚と聴覚の制御が中心で、
特に非透過性のヘッドマウント型ディスプレイで
外の世界を完全に見えなくした環境を指すことが多いかと思います。
VRの似たような概念で拡張現実であるAR(Augumented Reality)、複合現実であるMR(Mixed Reality)が挙げられますが、ざっくり分類すると、
VR: 非現実の仮想空間がベース
であるのに対し、
AR: 現実空間をベースに非現実オブジェクトを重ねる
そして、
MR: 現実空間と非現実空間のシームレスな融合
を指します。
言葉だけだとちょっと理解しにくい部分があり、また概念として明確に区分けできず重なる部分もあるため、全部まとめて
「XR(Cross Reality、eXtended Reality)」
と称することもあります。