医療分野で用いられる人工知能(AI)とは
先の記事(下記)で書きましたデジタル医療に使用されるICTの例として
人工知能(AI, artificial intelligence)について「ざっくり」お話いたします。
人工知能の定義は一義的に説明できるようなものはないのですが、
日本人工知能学会の見解としては
「大量の知識データに対して、高度な推論を適格に行うことを目指したもの」
とされています。
このような定義だけでなく、第一線の人工知能研究者がそれぞれに定義した「人工知能とは何か?」リストもみられますが、一元的に決められるものではないというのが正直なところです。
そのため、定義がはっきりしないことを逆手(?)に
現在世の中には医療を問わずAI・人工知能という言葉が氾濫しており、
・そのプロダクトはどのようなAIを用いているのか?
・そもそも本当にAIなのか?
について見極める必要もある、なかなか難しい分野でもあります。
もともと、医療におけるAIといえば、エキスパートシステムに代表されるようなルールベースのアルゴリズムを用いたものを指していた時代がありました。
しかし、今現在、医療においてAIという言葉を使用する場合、それは
機械学習(Machine Learning)
を指すことがほとんどと思われ、昨今の計算機資源の発展やビッグデータの利活用の推進があいまって、機械学習とその一分野である深層学習(Deep Learning)が特に画像・映像分野での有用性が期待され、臨床分野への応用も進められています。
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