「富嶽」がコロナ治療薬候補を猛スピードで発見

日本のスパコンが9年ぶりに世界一を奪還。それも1.42エクサフロップスのAI性能を含む4種のベンチマークで一位という史上初の四冠王を達成したこと、その意義をビジネスジャーナルの連載に書きました:

 理研が公募し採択された、コロナ対策関連の5つの課題についても上記に詳述していますのでご覧ください。そして6月下旬に上記記事を書いた後、7月3日に早速具体的な成果のニュースが流れました:

治験が終了した既存薬のコロナへの有効性が示されれば、明日にも死んでしまうかもしれない患者の命を救える可能性があり、極めて有意義です。富嶽は、「京」の数百倍以上の性能があるため、「京」では1年かかる計算が1日で終わったりするため、このような分子レベルのシミュレーションによる薬効の探索が、コロナの感染速度、変異速度を追い越せる。素晴らしいことです!

 今後は、より高度な知識活用、誰も1人では読み切れないコロナ関連の論文から関連の重要知見を抽出したりするAI的な研究開発でも、富嶽が活躍してくれることでしょう。あとは、ビジネスジャーナルでもとりあげた、NVIDIAのA100搭載、5PFlops程度のマシンを半額の1000万で、富嶽のスケールダウンモデルで国内優先販売してくれれば言うことありません。計算力が国力、という時代といえなくもないのですから!

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