ホンダ第4期F1、初優勝!
長かった!
この日をどんなに待ちわびたことか!
おめでとう、アストンマーチン・レッドブル!
おめでとう、HONDA F1!
ようやく、ようやく第4期F1活動で優勝できた!!
第1期はオールホンダで1965年に初優勝。
第2期はエンジン供給で1988年にはマクラーレン・ホンダで16戦15勝の大記録。
その後は1993年から2000年まで「無限ホンダ」としてエンジンを供給し4勝。
第3期はブリティッシュ・アメリカン・レーシングとジョーダンにエンジンに供給、BARをホンダが買い取りオールホンダで2006年に優勝。
第4期はマクラーレン・ホンダのコラボレーションもチーム内のゴタゴタで結果を残せず、2018年にトロロッソ、2019年からレッドブルにエンジンを供給。レッドブルグループとホンダのジョイントとなった。
今年は第8戦までメルセデスの独壇場で、全戦優勝中
2019年F1第9戦、オーストリアGP。
サーキットはレッドブル・リンク。
すなわち、レッドブルグループの母国GPとなる。
アストンマーチン・レッドブルのマックスフェルスタッペンはスタートこそミスをしたが、粘り強く本当に激しいバトルを制して第4期ホンダF1活動に初優勝をもたらした。
ホンダとしては13年ぶりの優勝となる。
と、書いていたらペナルティ無しで優勝が確定!!!!
よっしゃ!よっしゃ!本当にこれまでホンダは苦しかった!
マクラーレンとのジョイントは本当に屈辱に塗れた結果に終わった。
散々コケにされた。
レッドブルの兄弟チーム、トロロッソとジョイントするとホンダPU(パワーユニット、ガソリンと電気のハイブリッドエンジン)はどんどん熟成し。
今年は車体には絶対の自信を持つレッドブルとも参戦するも、肝心の車体がイマイチな出来。
第9戦のオーストリアGPには改良を施したフロントウイングとフロアを導入。ホンダPUも信頼性寄りのセッティングからパフォーマンス寄りのセッティングに変更。
第4期参戦から4年半、ようやく、ようやく勝てた!!
長かった、待たされた、苦しんだ。
だから、本当にこの優勝は嬉しい!
それにマックス・フェルスタッペンで優勝というのも、何かの縁を感じる。
実は第3期参戦は元々、車体を含めたオールホンダで参戦する予定で、そのテストドライバーはマックスの父、ヨス・フェルスタッペンだった。
結果、先の通りBARとジョイントしたが、タバコ広告規制のためホンダがチームを買い取り、初年度に優勝。
その後チームの低迷とリーマン・ショックによるリスク回避のために無念の撤退した。
ホンダF1は負けない。
負けても負けても、どんなに辛い状況でも耐えて耐えて耐え抜いて、勝つまで諦めない。
どんなに苦しくてもF1に必ず帰ってくる。
このご時世、モータスポーツは環境保全とは対極に位置し、しばしば標的にされることがある。
それがどうした。
モータースポーツは、スポーツだ。
モータースポーツは、技術の結晶だ。
モータースポーツは、人間の戦いだ。
モータースポーツは、総力戦だ。
誰が一番速いか。
そのためだけに本当にたくさんの人とお金をかける。
そういうスポーツだ。
僕はアイルトン・セナが「無事にリタイアした最後のレース」をこの目で見た。
僕はモータースポーツの世界で少しだけ仕事をし、国内のサーキットを巡り、パドックからレースを見てきた。
僕はモータースポーツを愛している。
ホンダファンだし、モータースポーツファンだ。
さあ、ようやく1勝できた。
ここからだ。
明日からまたチーム一丸となって、全力で開発を続けていかなければならない。
でも今日だけは勝利の美酒に酔いしれていい。
そしてまた、勝利の美酒を飲もうじゃないか。
12年10ヶ月24日ぶりの勝利なんだから。