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6月30日の日記「土砂降りの痛みの中を」

 会議をしていたら帰りが10時を過ぎてしまった。つっても仕事じゃなく、8月の社員総会で毎年新人が出し物やるらしいから、何やりますかー? って同期と話し合っただけ。正直このご時世で総会そのものもなくなるんじゃないかって言われてるけど、まあ備えあれば嬉しいなって言うもんね。

 社会人になってちょこちょこ会議にも参加し、拙僧なりに感じているのは、「会議って、会議以外の時間が大事だよなー」ってこと。その会議でどんな答えが欲しいのかを事前に把握しておいて、会議で得た答えを以降のアクションにちゃんと反映させる。会議の前後をちゃんとしないと、会議の時間は無駄になっちゃう。そう思うようになってから、僕は割と理論武装して会議に臨むようになった。そしたら少なくとも、自分が思っていることはちゃんと言えるんで。でもその場合、自分のロジックに拘泥して頭が固くなっちゃうこともあるから、そこらへんは功罪ですよね。うまいことバランス取ってかんと。自分は公私問わず1人で考え深めるタイプだからこういうふうに感じるのかもだけど、皆と色々話しているうちにいいアイデアが閃く、ってタイプもいるみたいで、人それぞれだなあと。後者の人カッコよくない? ジャズじゃん。


 ちな、今日の会議? は何も考えずに参加しちゃったので、もう踊ってましたよね。会議は踊る。dancing to the会議。「出し物のベタなのはダンスだよねー」みたいなことを言いながら、もうすでに踊りは始まってますやん、みたいな。でも、緊張感のない会議って最高の娯楽だから、仕方ないよね。俺も喋っててめちゃ楽しかったし。でも、流石にこんな感じの話し合いが続いて当日になっちゃったらやばやばのやばなので、次回はちゃんと決めますよ。ありとあらゆる問いに答えを出し、この世から問いという概念を淘汰する。「カラオケで女子に歌ってほしい曲No.1」とかも決めちゃうよ。俺は椎名林檎の『群青日和』に1票。流派、普通にカッコいいから。僕は、「声は高ければ高いほどかっこいい」と思っている高音原理主義者なので、ぶっちゃけ、女子が歌ってたらなんでもいいのかもしれん。中高の時点でその事実に気づいてたら、もっと音楽の授業楽しめてたのにな。←冷静に振り返ると、この発言キモすぎません? ちょっと自殺してきます。 


 帰り道雨降ってたので折り畳み傘を差して歩いてたら、強い風が吹いて傘がべこっと裏返ったので、非常にムカついた。傘に対して。自分、傘の悪口なら無限に言えるんですけど、そのひとつに風への耐性のなさがある。激しい雨が降ってて、かつ風も強いっていうシチュエーションは割と想定しやすいのに、なんであんな傘は風に弱いのかね。傘作ったやつは、「雨風」って言葉知らんのか? セットで対策してくれ。風で傘が壊れたら、雨から身を守るっていう本来の役割も果たせないだろ。自然のコンビネーションにいいようにやられてるんじゃないよ。

 あと、今日はもうひとつだけ言わせてくれ。傘、盗むやつのメリットでかすぎ。傘盗むやつ,傘を持ってこなくていいのはもちろん、傘を持ち帰らなくていいのがずるい。行きは雨降ったけど帰り晴れたとき、傘持って帰るのだるいじゃんか? 雨降ってないのに傘持ってるなんて、この世で最もダサい行為のひとつだし(違うと思いますよ)。でも、持ち帰れてるならまだいい方で、傘の存在自体を忘れちゃうことがあるのが最悪。傘を忘れる原因ランキグンに、「もう雨が降ってなかったから」というのは上位にランクインするんじゃない? 晴れているときに傘のことを思い出せる人間は、総人口の0.0000000125%しかいないって、農林水産省がデータ出してたし。仮に出てたとしても、農林水産省ではないだろ。しかしその点、傘を盗むやつには「失くす」という概念自体が存在しない。だって元々自分のものじゃないんだし。もう晴れたからうっかり傘を置き忘れてきた、ってのがむしろ本望なんだよアイツらは。傘をなくさないようにっていう緊張感、それでもなくしてしまった自分への失望、ひいては世界への絶望を、味わわずに済むなんてズルい。ズルいぞ、チクショウ……。でもこれは傘の欠点というより、傘を含めた社会の構造の欠陥かもしれないな。ここらへんの傘問題を解決してくれる政治家がいたら投票したい。「傘をささなくていい日本へ 田中太郎」とか。なんかポエミーな意味にも聞こえてオサレだな。日本に降る哀しみの雨を止ませ、希望という名の虹をかけて見せましょう、的なね。でも、消費税0%とか公約で掲げつつ実行できる見立てはない政治家より、そういうふんわりしたことを政治家の方がいいかもしれない。……んなこたあないか。



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