6月13日の日記「自由自在にぱぴぷぺぽ」


 この季節の雨は涼しくて寝心地がいいけど、それを上回る雨音のうるささで、朝の8時くらいに目が覚めちゃった。昨日のぶんの日記書いて、朝飯食って、もう1回寝たらばっちりお昼を過ぎていた。そうそう、こういうぐだぐだ感が休日の醍醐味よね。


 午後は足元も悪い中、大学のサークルの友達が自分の書いた本を貰いに来てくれた。自分は大学時分、小説を書くゼミに入っていて、卒論も小説で出した。それを記念に文庫本にして、いろいろな人に配っている(押し付けている)わけだ。今のところ、面白くなかったという報告は受けてないぞ! だいたいの人は渡したあと消息を絶ってるんだけど、俺はその沈黙は都合のいいように受け取るからな!! だからと言って誠実に「つまらなかったよ」と言われても普通に凹むだけなので、そういう意味の沈黙だったならこれからも守ってくれ!!!


 ただ正直なところ、手軽で強力なエンタメが溢れているこのご時世に、わざわざ小説を読むかっていうと難しいですよね。活字を読み、物語を理解するにはかなりのパワーがいるし、読書しているときってそれ以外のタスクなかなかできないから、効率もよくないし。自分が知っている人が書いた、というのを差し引いても、読み進めるのはしんどいわなあ。だから面白くなかったといわれても、読んでくれただけですごく奇跡的でありがたいことだし(お時間頂戴した申し訳なさもあるけど)、もちろん面白いと言われたらそれ以上に、とんでもなく嬉しい。いっとくけど、言った側が想定しているちょうど673948524053倍嬉しいからね、言われたこっちは。ときおり、面白いって言ってくれた人の言葉を思い出して、1人でニヤニヤしております。生きる希望をありがとう。



 外に出たついでに、PCを買いに行った。今のPCがけっこうガタが来ていて、容量もパンパン出し動きも重い。そして何よりもストレスなのは、キーボードの右上が利かなくなってきたことだ。pが打てないから、「ぱぴぷぺぽ」を予測変換を使って出すしかない。「ぱ」は「ルンパッパ」。「ぴ」は「スコルピオン」、「ぷ」は「ワザップ」、「ぺ」は「カンニングペーパー」、「ぽ」は「きりたんぽ」から持ってきていたPCで文字を打つくらいしかしないのに、それすら満足にできないのは問題だと思ったので、買い直すことにしたのだ。

 PCを買う際、店員さんが値切りの交渉をしてきた。僕じゃなく、店員さん側が、だ。「今日は足元も悪いなか来店していただいたので、是非お安くさせていただければ……。ちょっと上に掛け合ってきます!」と言われて、「はあ」と返すとしばらくしたら主任みたいな人を連れてきて、「もし、うちの店でやっている保険や資産運用の相談会を予約していただければ、1万円ほどお安くします」と言われた。僕は、「だ、だり〜」と思って、その話はお断りしちゃった。保険とか資産運用とか死ぬほど興味なくて実際2、3回死んだことがあるし、予約して再度来店するという未来のことを考えなきゃいけないのもやだし、その相談会を受けたらまたさらに厄介な話に繋がりそうだし。でもこの選択、信じられない人には本当に信じられないんだろうな。むしろ自分みたいに考える人は少数派なのかも。節約、割と苦手だ。苦手というか、モチベーションが上がらない。節約したお金の行先がないからだろうな。だから日々のちょっとした贅沢に出費するのが、僕にとっては有意義なお金の使い方になる。あと、今回のように煩わしさを避けるためならば、お金を失っても構わないと思うタイプ。むしろ、金を払うから面倒な手続きを誰かやってくれ、と思いさえする。10万円の給付金の手続きとかさ。9万9999円まで払えますよ。……なんかあれだな、未来への投資が苦手なんだな、僕は。今この一瞬の快不快のために、お金を使いたくなっちゃう。節約する人とは根本の思考から違っているわけで、これはもう価値観の問題なんだろう。逆にお金を貯めてやりたい、買いたいと心から思うことができたなら、ちゃんと節約できるようになるのだろうか。でも、節約する人は特に目的がなくても、節約そのものに楽しみを見出したりしてるのか?


 そういえば、「ももいろクローバーZの『走れ!』っていい曲だったよな」と思い出して、最近よく聴いている。そんでもって改めて、「なんで女性アイドルって『僕』って歌いがちなんだろう?」と感じた。今までいわゆる「あるあるネタ」としては認識してたけど、ちゃんと考えたことはなかったんだよね。ネットでいろいろ調べたら、「男性ファンが感情移入しやすくするため」みたいな考察がけっこう多かったけど、アイドルのファンってアイドルに自己投影したいものなの? 可愛さ、切実さ、きらびやかさなど、アイドルの魅力は彼女たちがアイドルゆえに成立するものであって、アイドル側に自分を重ねたり、逆にアイドル側がこっち側に寄り添ってきたりしたら、その魅力って損なわれちゃうんじゃないの? ……いやでも、最近というかここ10年くらいは、アイドルとの距離感の近さが人気の一因だったりするしなあ。うーむ、アイドルのファンじゃないので、そこらへんの心理はよくわからん。まあ、「僕」って使うのは男性ファンに対するなんらかの配慮として働いているんだとは思う。アイドルがそのまんまの視点、若くて陽の当たってる女性の視点から、たとえば恋愛ソングなんて歌っちゃったりなんかした日にゃあ、大多数の男性ファンは踏み入る隙がないしね。ついでに恋愛ソングでいえば、「僕」って使った方がその恋愛があくまで物語だと強調できる。これは余計なお世話か? てか、今でもアイドルは恋愛禁止みたいなのがちゃんと明文化されてるんだろうか?


 ここらへんに関してはもっと深掘りできそうだから、今度また考えて、まとまったら文章に起こしてみようかな。3次元のアイドルはわかんないけど2次元のアイドルならちょっとわかるので、比較して考察してみても面白そうだ。とはいえ、自分自身アイドルについて全然詳しくないので、有識者の皆さんに突っ込まれるのが超怖い。その機会があったら自分なりに真面目に誠実に書く所存なので、どうかご容赦くださいませ!


いいなと思ったら応援しよう!