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【ポケカAdvent Calendar 12日目】過去レギュで遊ぼう【ポケカ】


野村と申します。普段は札幌でポケモンカードをしています。
この度縁あっていちょーさん主催のポケカAdvent Calendar 2022に参加させて貰いました。
本記事はそちらの企画の12日目の記事となります。

企画概要は以下のリンクから確認できます。

それでは本題に入ります。

記事について

否定から入るオタクで申し訳ないですが、僕は現環境のポケモンカードがあまり好きではありません。
じゃんけんの勝敗が今まで以上に勝敗を大きく左右し、1度強力なアタッカーを押し付けられ、テンポを取られてしまうとそのまま押し切られてしまい、不利な状況からの逆転が非常に難しい現環境は「運ゲー」と揶揄されても仕方ないとすら思ってしまいます。
(それでも強い人はしっかり勝っているので多分僕が弱いだけ)

先2で殴ってきたルギアやミュウに対処しきれずに負ける試合が続いて、「昔に戻りてぇ〜」と懐古厨になることが多くなってきました。

そんな現環境に限らず、SM期以前からポケモンカードを続けてきたプレイヤーの大部分は、SS期に入ってからの対戦環境で1度は「昔の方が良かった」と感じた経験があると勝手に思っています。

SM期以前のポケモンカードはカプ・テテフGXやバトルサーチャー等優秀なサポートカードの存在や強力なトレーナーズ、控えめな体力や打点のアタッカー、先攻でサポートが使えるルールによって、当時のポケモンカードは「捲りゲー」と呼ばれるほど逆転要素が強く、有利状況にあるプレイヤーも逆転されないような立ち回りを重視する必要がありました。
この時期に存在した「逆転要素」がポケモンカードの面白さを引き立てていたと個人的に思います。

そんな「あの時のポケモンカード」を擬似的に再現出来るのが、「過去レギュポケカ」です。

前置きが長くなってしまいましたが、本記事では、ポケカ老害古参プレイヤーに広く親しまれている「過去レギュ」について、また過去レギュでよく遊ばれているデッキやサンプルリストをいくつか紹介していきます。

過去レギュとは

「過去レギュ」とは、過去の大型大会やWCSのレギュレーション・カードプールやルールを再現して対戦する特殊なレギュレーションです。

同時期のレギュレーション・カードプール内であれば好きなカードを使用でき、前述の通りルールは当時のものを適用します。
(例:ガブレンミラー、WCS2010レギュ等→先行トレーナーズ禁止、BW〜SMレギュ→先行サポート使用可能等。詳細は後述)

特に人気なものでは、
・「ガブレンミラー」
・「ルガゾロミラー」
・「WCS~年レギュ」
・「過去のCL、JCSレギュ」

また特殊なものでは、
・「ゾロアークドラフト」(キューブドラフト) 
等があります。
今回はその中からいくつかピックアップして紹介していきたいと思います。

ガブリアスC Lv.X+レントラーGL Lv.X(ガブレンミラー)

過去レギュの中でも特に人気なものの一つが、ガブリアスC Lv.X+レントラーGL Lv.Xデッキを使った「ガブレンミラー」です。
ガブレンミラーに関してはポケカ四天王の凱さんが詳しく解説した記事を上げているので、そちらの記事も是非読んでほしいです。
この記事のサンプルリストも凱さんのものを引用させて頂いています。

(凱さんの記事です)

現在と違うルールとしては、
・バトルポケモンを置き、サイドを置いてから先攻後攻を決める
・先攻1ターン目から技を使える
・先攻トレーナーズ使用禁止 
の3つです。

同じリストでの60枚ミラーが基本ですが、トレーナーの枚数を増やしたり、何枚か差し替えてみても面白いかもしれません。

サンプルリストは以下の通りです。

サンプルリスト

サンプルリスト

ベンチポケモンを呼び出す「ボスの司令」と同じ効果のポケパワーを持ったアタッカーのレントラーGL、当時としては高水準な80ダメージをバトル場、ベンチのポケモン1匹に飛ばせて、なおかつSPポケモン全員の体力を全回復できるポケパワー持ちのガブリアスCの2匹をメインアタッカーに据えてテンポを取るのが目的のデッキです。

レントラーGL
ガブリアスC

その他のポケモンはミラーマッチ用のガブリアス、レントラーを一撃で倒せるポケモンや、ドロー、SPポケモン間でのエネルギーの付け替え、ダメカンを乗せられる等強力なポケパワーを持ったサポートポケモンで構成されていますが、その中でも特に強力なのがポケパワー「セットアップ」を持ったユクシー。

「セットアップ」ユクシー

手札が7枚になるまでドローすることができるため、序盤の盤面展開で使った手札を一気に補充することができます。

また、トレーナー(グッズ)にもエネルギーやどうぐと一緒にSPポケモンを回収できるポケターンや、SPポケモンのワザに必要なエネルギーを減らせるエナジーゲインなど強力なカードが揃っています。

エナジーゲイン
ポケターン

その中でも注目したいのが「パワースプレー」。
SPポケモンが場に3匹以上いなけれは使えない制限付きですが、相手がポケパワーを使う時にそのポケパワーを無効化できる、遊戯王の手札誘発カードのような効果を持っています。

パワースプレー

このカードで相手の「かがやくまなざし」や「セットアップ」を止めることにより、相手に思い通りの動きをさせないことも可能になります。

サポーター(サポート)のアカギの策略によってこれらのカードを持ってきつつ、次のターンに使うアカギの策略や他のサポートを持って来るのが基本の動きになります。

アカギの策略

ダメカンを乗せておくとポケターンやガブリアスの「いやしのいぶき」で回復してしまうため、ダメカンの管理や自分・相手のリソースの管理等考えることがとても多く、「ポケモンカードがどういうゲームか」を理解するにはもってこいのデッキだと思います。

ルガルガンGX+ゾロアークGX(ルガゾロミラー)

ルガルガンGX+ゾロアークGXデッキを使った「ルガゾロミラー」も、過去レギュではよく遊ばれている印象があります。
現在と違うルールとしては、
・先攻サポート使用可能 
の1つのみです。
XY~SM7Bまでのカードが使用可能なXY~SMレギュ、SMシリーズのカードのみ使用可能なSMレギュ、XY~SMのカードなら何でも使用可能な特殊ルールなど遊び方に幅があるのも特徴です。

サンプルリスト

今回はXY~SMのカードが全て使用可能な特殊ルール想定で組んでいます。

コンセプトとしては、特性「とりひき」でドローできるアタッカーのゾロアークGX、ゾロアークの弱点を突く闘タイプで相手のベンチポケモンを呼び出せる特性「ブラッディアイ」を持ち、GXワザも強力なアタッカーのルガルガンGXの2匹のアタッカーを軸に、相手のポケモンを倒しつつアドバンテージを稼ぎ続けるのが目的のデッキです。

ルガルガンGX(ブラッディアイ)
ゾロアークGX

他のポケモンにはゾロアークをワンパン可能なワザ「スレッジハンマー」を持ったマッシブーンや、特性「ワンダータッチ」でサポートを持ってくることができ終盤まで腐ることがないカプ・テテフGX等が採用されています。

スレッジハンマー
カプ・テテフGX

グッズには、トラッシュからサポートを回収できるバトルサーチャーや2枚揃えばトラッシュのカードを2枚回収できる時のパズルや相手の手札に干渉できるリセットスタンプ等、高いカードパワーを持ったカードが揃っています。

時のパズル
バトルサーチャー

また、サポートのオカルトマニアは特に強力で、こちらが特性「とりひき」や「ブラッディアイ」を使い切った後に使うことで相手の特性を一方的に止めることができ、相手の動きを止めながらこちらはリソースを稼いで攻撃することができます。

オカルトマニア

相手のオカルトマニアや特性「ブラッディアイ」を警戒しながら特性「とりひき」やドローサポートでリソースを稼ぎ、マッシブーンやオカルトマニア、アセロラ、グズマなどを使ってサイドレースを有利に進めて勝利を目指します。

不利な状況でもサーチャーオカルトマニアで相手の特性を止め続けたり、Nやリセットスタンプを使って相手の手札をリセットすることで逆転を狙える、奥が深く面白いゲームになっています。


ゾロアークドラフト

「過去レギュ」という括りに含めていいのか分かりませんが…
ADV~現在までの中から自由にプールを作り、デッキを構築する「キューブドラフト」というゲームもありますが、プールを組むのが大変で再現しずらい&プールを組む人によってプールが違いすぎる為、今回はゾロアークGXを軸にデッキを組む「ゾロアークドラフト」を紹介します。
キューブドラフトの方は気になる方はtwitter等で検索してみて下さい。

ゾロアークドラフトは4~6人(プールの枚数によって人数上下します)用のゲームです。
遊ぶ前に、後述のプールと十分な数の基本エネルギーを用意します。
まず参加者に固定枠21枚(ゾロア、ゾロアークGX4.バトルサーチャー4.時のパズル4.オカルトマニア1.ダブル無色エネ4)を配布します。
この21枚はデッキを組む際に必ず採用するようにします。

固定枠21枚


その後カードプール(後述)の中から無作為に12枚選んだ束をカードプールがなくなるまで作り、作った束を参加者全員に均等に配布します。
その後円になるように座り、作った束の中から1枚選んで左の人に渡す…という作業を束がなくなるまで続けていきます。
各参加者はそうして選んだカードと固定枠、基本エネルギーを組み合わせて60枚のデッキを作り、それを使って対戦していきます。
参加者4~5人の場合総当たり、6人以上の場合スイスドロー形式で対戦することが多いです。

カードプール

ポケモン①
ポケモン②
グッズ
サポート
ポケモンのどうぐ、スタジアム
エネルギー

(現物を持っていない為、ポケカ四天王の凱さんがTwitterに投稿されていたプールを引用させて頂いています)

カードプールは4~6人用の場合360枚、7人~10人の場合は600枚のプールを使用します。
今回掲載しているのは4~6人用のプールです。

ゾロアークドラフトのプールに入っているカードのほとんどは、「今までにゾロアークGXと組み合わせて使われたカード」です。
上のプールは少し昔のものですが、今組むならゾロアーク(げんえいへんげ)やアーゴヨンGX(超タイプ)、ジラーチプリズムスター、シャクヤ等のエクストラで使われたスティンガーGXデッキのパーツを入れてみても面白いかもしれません。

デッキの組み方ですが、ボールやサポート等のデッキを回す汎用パーツを何枚か入れる以外はほとんど自由枠です。
カードプールを参考に、どんなデッキを組みたいかあらかじめ決めておくといいと思います。
前述のルガゾロに近いデッキを組んでもいいですし、ゾロアークGXに強い闘タイプを軸に組んでみたり、エネ破壊やグッズロック、特性ロックなど妨害に寄せてみたり、コントロール寄りのデッキを組むこともでき、構築に関してはとにかく自由なところがゾロアークドラフトの特徴です。

コンセプトやプレイング面に関してはルガゾロミラーに近いですが、相手の構築に何が入っているかわからないため、「何を対策して、何をどこまで割り切るか」を意識したプレイングが重要になってくると思います。

プレイはルガゾロミラーと少し似ていますが、相手のデッキによってプレイを変えられる対応力がルガゾロミラーのプレイに加えて必要になってきます。

プールを組むのが大変で、1回当たりに時間もかかってしまいますが、ボードゲーム、パーティーゲーム的な楽しさもあってかなり楽しいのでおすすめです。老人ホームでポケカやるならこれやるのが1番楽しいと思います。

おわりに

今回はガブレン、ルガゾロ、ゾロアークドラフトの3つを紹介しましたが、時間の都合上紹介出来なかったデッキやレギュレーションもまだまだあるので、気になった方がいれば是非調べてみてください。
また機会があれば今回紹介できなかった部分も含めて改めて記事にしたいと思います。

もし興味を持った方がいれば、是非プロキシでデッキやプールを組んで周りの方を誘って遊んでみて欲しいです。
札幌圈でやりたい人がいれば僕も誘ってください。

また、ポケカAdvent Calendar企画は25日まで続きます。是非明日以降の記事や過去の記事も読んでみてください。明日はソラさんが「豆腐メンタルでも腐らずポケモンカードに打ち込む方法」についての記事を投稿される予定ですのでそちらの記事もよろしくお願いします。
僕は勝てなくなってくると他のゲームに逃げてしまうので、個人的にとても興味深いです。

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質問等あれば@nomura_ptcg のtwitterまでお願いします。


ここまで読んでくださりありがとうございました。
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