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領火の縁について

のむきちです。拡張少女系トライナリー2019冬アドベントカレンダーの12/23の投稿です。

今回私はあまり触れることもなく、また敢えて触れる必要もなさそうなイオンとエリカの関係について話をしようと思います。
エリカについてよくわからなかった人もイオンのことについて学ぶと彼女のことが何か分かるかも。

2人の関係を深堀りしていくことになりますので、サージュコンチェルトシリーズと関連コンテンツ(ゆきねライフロギング、ETHESTRON、年次報告、等)の内容が含まれています。そのためネタバレが平気な方のみ本記事をお読みください。

またこの記事自体は、私が見て解釈した記事のため必ずしもあなたの繋げた世界と合致した内容とは限りません。間違ってる、と思ってものむきちの世界はこうなんだなと思っていただけると幸いです。
そして、エリカさんに興味を持った人は拡張少女系トライナリーをやって欲しい…と言いたいところですが、残念ながらアプリは無期限休止中のため、有志の作った情報サイトに訪問して追体験してみてください。イオンのことが気になった人がいましたら是非ともシェルノサージュ、アルノサージュに触れてみてくれると嬉しいです。

國政領火について

この記事を読んでいる人がエリカのことわからないということはないでしょうが、エリカの性格を内部資料から引っ張ってきました。

名前:国政領火
松代の神社生まれ。いつもふわっとしたスイーツ系の対応。ちょっと電波が混じっているようにも。子供の頃から個性的だったが、それが行きすぎて変人扱いされ続ける。本人も他人との関わりは極力持たないのが精神的安定になると思い、研究に没頭する。好きなものは綾水。真空管。他世界解釈。ハードウェア全般。など。
(アニメ拡張少女系トライナリーBlu-ray特典 初期設定内部資料集)

追加の補足をすると、アニメ本編では情報管理庁を追われた東雲真幌さんをサポートしたり、トライナリー達の居る世界の真実を伝えたりします。
アプリ内では千羽鶴の作戦を阻止するため、botさんをナビゲーションしたり、卯月神楽のチャンネルでは千羽鶴と共にリプレイス作戦の指揮を取りました。
最終的には各botさんの選択によって、彼女の運命も6つに分岐します。アーヤと和解し日々研究に打ち込んだり、またはのびのびとした生活を過ごしたり、あるいは過ごせていなかったり、そして世界のために自分の身を捧げて消失する世界もあります。

イオンについて

イオンについても公式サイトから引用してきましょう。

プレイヤーと繋がった先の世界に、たったひとりで生活している少女。少しおっとり気味で恥ずかしがり屋の少女で、黙々と何かを作るのが好き。なぜか真空管を使った電子工作に目がなく、語り出すと止まらない。
(シェルノサージュ OFFLINE 公式サイト)
世界の理を知ると言われている少女で、本名はイオナサル・ククルル・プリシェール。実はおっちょこちょいで工作好きの一面があり、どこからか材料を拾ってきては、怪しげな機械や道具を作り続けているらしい。
(アルノサージュ PLUS 公式サイト)

どことなーくエリカさんと似ていますよね。サージュ内では様々な人と出会い友達になったり、あるいは敵対したりして他者と関わっていきます。そして彼女は自分の求める理想や願いのために前へと突き進んでいくことになります。

エリカとイオンについて

エリカの行動も拡張少女系トライナリーの隠れた魅力のひとつだと思います。そんな彼女ですが、実はサージュコンチェルトシリーズのイオンと密接な関係があります。まずは上記の項からエリカとイオンの共通点を並べてみました。

1. 電子工作が得意&大好き
2. 真空管が好き
3. 性格はおっとりふわっとしている。
4. 外見や髪飾りについて共通ポイントがある。

共通の趣味や性格をもち、偶然とは考えにくいほどそっくりな2人。エリカさんが登場するという初報が発表された際には、サージュコンチェルトのプレイヤー(=端末さん)を驚愕させたとの伝聞を聞いています。
ちなみに私は神楽チャンネルが解放されてからの、当時の混乱やどよめきを体験することはできなかったのですが、アニメで最初に彼女の声を聞いたり、アプリ本編内で「コーンコン」と私を呼び掛けてきた時には、膝を折り顔を覆って泣きました。「懐かしい声だ。別人なんだろうけどそれでも僕は彼女を支えてあげたい。」といった感じの事を心の中でつぶやいていたような気がします。

さて、エリカとイオンの関係は偶然ではなく、アプリ内で綾水から自分たちは結城姓になっていた可能性があるという話を聞きます。ほかにも様々な共通要素(エリカのセルフクランとか)を散りばめつつ、土屋暁さんがbotさんの質問に答えるbotさんたちの夕べ、通称ぼったべを通して、寧(=イオン)とエリカは『六次元隣り(世界線違い)の同一人物』ということが判明しました。

エリカとイオンの異なる点

そんな世界線違いのエリカと寧ですが、逆に相違点をまとめると・・・
1. 理解者の有無
2. 性格の方向性と能力の使い方
のように内面の部分では大きく異なっているように見受けられます。

寧は作中、様々な人と関わったことで悩んだり、窮地を救われてきました。また、寧は元の世界では孤独だったと端末さんに話していましたが、実際にはそれは思い込みで拉致された際のショック(防衛機制かな?)で忘れていたことが判明します。元の世界でも友人が沢山居て拉致される直前まで妹の綾や友人達は寧を案じていました。彼女は最初から理解者が存在していたのです。
エリカは幼いころから孤独に過ごしてきたように見受けられます。就職してからはそれなりに利害の合う人とつるむ機会は多かったようですが、甘えられる人や頼れる人は、居ないように感じました。家族のため、妹のためという行動に誰かが指摘することもなく、致命的なポイントで間違った方向へと進んでいったのかもしれません。

まとめ

このように私個人としては、エリカと寧は共通点はあれど別の人として線引きし彼女に接していました。
しかしながら、寧もラシェーラの為に自分はどうなっても良いと頑固になる所もありました。また観測外の世界では選択によってはエリカと同じく誰に頼らず一人で苦難の道を歩む可能性も十分にあり得ると思います。
逆にエリカもアーヤに寄り添ったり、自身の能力に固執し研究に心血を注ぎすぎなければ、妹と早々に和解し一緒に平穏な日々を送れたのかもしれません。エリカと寧は別人と置きながら表裏一体の関係として、私は2人の縁を感じてしまうのです。

最後にアルノサージュPLUSでは、イオンのココロの中で寧の危うさを語る一節があります。

(一人で頑張るがうまくいかない寧を見たプレイヤーのココロの中で)
「寧ちゃんは頑張り屋だけど、要領が悪いから、ああやってがむしゃらに頑張って、結局挫折しちゃうのよね……。」
「あの子は不器用で、人付き合いが悪いから、一人じゃ一生気づけないことがあるの。今、それに気づけるのはアンタだけなのよ。ゆめきち。」
(アルノサージュPLUS とあるジェノメトリックスから)

どこかエリカさんを表しているように見え、私はもっと彼女に寄り添うことができていればなと自分の力不足を痛感したのでした。

本当はもう少し考察めいた内容にしたかったのですが、思ったより濃度の高い内容になりそうで、自分の頭がパンクしました。今回は軽めにエリカと寧の共通点と違いはなんだろう?なという素朴な疑問があったので自分の見解を述べさせてもらいました。
実はイオン/寧、エリカ、ユーキさん、綾と綾水を対象として彼女達を俯瞰的にまとめた薄い本を個人で出してみたいという野望があります。彼女達にまつわる気になる所を調査してみたいなぁ。

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