デイトナの「ツーリングサポートゲル&エアスルーシート」を装着しました From Nom 2021.9.30
デイトナさんが発売した「ツーリングサポートゲル&エアスルーシート」ですが、6月に発売されることを知って注文したのですが、発売を告知した瞬間からオーダーが殺到していて、8月下旬以降にならないと次のロットの商品ができてこないと言われました。その人気のすごさにちょっと驚きました。
そして、実際に到着したのは9月上旬のこと。
実は、医療現場でも採用されているというゲルを内蔵しているシートはもちろんですが、その上にかぶせるエアスルーシートがとても気になっていて、暑い時期にぜひ試してみたかったのです。
というのも、以前、ホンダのフォルツァに乗っているとき、当時、ドーケンさんが発売していたエアスルーシートと同様のメッシュのシートカバーを装着していて、それがすごくよかったからです。
炎天下に駐車していても、このカバーをかぶせておくとシートがアッチッチにならずに済んだ点がひとつ。また、一度着座するとなかなかお尻を動かせないスクーターの場合、乗っている間にお尻が痛くなりがち(そして、蒸れる)なのですが、メッシュのカバーをかぶせているとシート表面が滑りやすくなって、お尻の位置を変更しやすい=疲れにくくなるからです。
到着して数日後、30℃を超える日があったので、ツーリングサポートゲル&エアスルーシートを装着してチェックしてみました。(写真の下が面ファスナーのベルトが付いたツーリングサポートゲルで、上がエアスルーシート。右にあるのが装着に使用するゴムひも)
装着にちょっと手間取りました
まず、シートにエアスルーカバーを装着してからバイクのシートに取付けるのですが、シート自体に付いている2本の面ファスナー式の固定用ベルトのフロント側がボクのADV150にはちょっと短くて、走っているうちに面ファスナーが取れてしまいました。
デイトナさんにその旨を伝えると、そういう場合は同梱のゴムひもを使ってくださいと言われ、教えていただいた通りにすると問題ない長さになってしっかりシートに取付けることができました。
ただ、ゴムひもの使い方がいまいちパッケージの写真からは分かりづらかったので、参考までにゴムひもをベルトに装着した写真を載せておきますね。
まずは直射日光の当たる場所において表面温度を計測
エアスルーシートを装着した部分と、装着していない部分の表面温度をまず計測しました。
この日の気温は30℃を少し超えるくらいで、猛暑ではなかったのですが、エアスルーシートの表面温度は53.7℃、それ以外のシートの表面温度は72.1℃と、わずか4~5分置いておいただけで20℃弱の差が出ました。
猛暑の時期が過ぎたので、実際にこの温度差の恩恵を受けられるのは来年になってしまいますが、外気温が20℃くらいだとお尻がスース―するので、効果はとても大きいと思います。
ほどよい硬さでかなりいい感じです
さて、メインのツーリングサポートゲルですが、指で押してみるとじわっと沈み込む感じ。柔らかすぎず硬すぎない、とてもいい感じです。
柔らかすぎるとお尻が沈んでしまって、動かしにくくてかえって疲れてしまいますから、このくらいの硬さがあったほうがよくて、お尻の移動もしやすく、座圧も分散されるし、衝撃吸収性にも優れているとのこと。車体からの振動も軽減してくれます。
昔、昔、シートJOYさん(いまは知る人も少ないでしょうね)で取材をして、シートの大切さと、いいシートとはどういうものかをかなりしっかり勉強させてもらったこともあって、ボクはシートには一家言あります。なので、足着きをよくするためだけに極端にウレタンを薄くしたローダウンシートを見ると、もっと工夫してくれよと思っちゃいます。
そして、とにかくどうしようもなかったドゥカティの初代ムルティストラーダのシートは、シートJOYさんでカスタムしてもらい、それまでは30分も乗っているとお尻が痛くてしょうがなかったのがウソのように快適になったものでした。
そのカスタムも、座面を広げてウレタンの硬度と形状を変更し、乗っているうちに前下がりになる欠点を解消したものでした。足着き性が多少犠牲になりましたが、それよりもツーリングでの疲れが激減して、超快適になりました。
そして、この間まで乗っていたホンダ・X-ADVも、アールズ・ギアさんで形状とウレタンの変更を行ってもらいました。実は、アールズ・ギアの樋渡さんもシートJOYさんでシートのカスタムを習った経験がありました。
X-ADVの場合は、座っているうちにどんどん前に移動してしまい、一番足着きが悪くなる位置にお尻がきてしまうことを改善してもらい、街乗りが抜群に楽になりました。
シート形状はCOZYシートがベースになっている
なぜわざわざシートJOYさんの名前を持ち出したかというと、ツーリングサポートゲルのシート形状はDAYTONA COZYシートがベースになっていて、COZYシートの開発にはシートJOYさんもかかわっていたからです。
まだ長距離のツーリングでは使用できていないのですが、ちょっと乗っただけでも身体(お尻)へのフィット感や適度な硬質感など、疲れにくい仕上がりが感じられます。
シートの裏生地にも滑りにくい素材を使用しているそうなので、走行中にずれたりすることもないはずです。
残念ながらエアスルーシートの効果を十分発揮できる季節は過ぎてしまいましたが、秋のツーリングシーズン用に快適で疲れないツーリングサポートゲルをオススメします!