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レーダー取締り機は「転ばぬ先の杖」なのです

ついウッカリなんてことがないように、的確な警告で注意喚起してくれます

みなさん、車載用レーダーにどんな印象をお持ちでしょうか。
 
オービスや各種速度違反のレーダー探知機の存在を知らせてくれるアイテムですが、なんだか「反社会的」だとはいわなくても、「グレー」な存在のように思っている方がいらっしゃるかもしれません。
 
まずそのあたりを整理すると、レーダー探知機を自分のバイクやクルマに装着するのは、違法でもなにもありません。
 
ユーザーが任意で装着できるもので、それ自体は何も咎められることではありません。
 
ただ、なんだかスピード違反をする前提で自分の愛車に取付けて、捕まらないようにしている感じがする人がいるのも分かります。ボクも、十数年前にデイトナのMOTO GPSレーダーをバイクとクルマで使用することにしたとき、ほんのちょっとそう思ったのも事実です。

運転中に考え事をしていたら……

レーダー探知機を付けようと思った、あるきっかけがありました。

もう20年近く前のこと、深夜、当時の岡山サーキットから東名高速道路を使ってクルマで東京に戻っている途中のこと。かなり東京に近づいたこともあり、少し注意力が散漫になっていたのかもしれません。そして、実は、朝までに当時担当していたバイク雑誌の校了(いわゆる締切です)を終えなければいけなくて、ちょっと急いでいたことは否定しません。

とはいえ、当然、自分にとって安全な速度で走っていたはずなのに、しかも何度も通るところでそこにオービスがあることも知っているのに、会社に着いたらあれをこうして、などと考えていたら突然、車中がピンクの光に包まれました。そう、制限速度超過でオービスが発動してしまったのです……。

正直に言いますが、ボクは常に制限速度で走っているかと問われると、その答えはNOです。もちろん、制限速度を順守する意志はあるし、こういう職業柄、安全運転やマナーのいい運転には気を使っているほうだと思います。

しかし、高速道路などで周囲のクルマの巡航速度が速くて、その流れに乗っていたら制限速度を超えていたこと、一般道で、とくに制限速度が30㎞や40㎞といったところで気づかずに60㎞くらい出してしまったことなどは何度もあります。

また、ツーリングの途中の郊外の気持ちがよくて交通量も極端に少ないような道では、制限速度もよく分からず、勝手に60km/hだと思っていたところが40㎞/hで、驚いてスピードダウンしたようなことも多々あります。

とくにバイクの場合は、ツーリングを楽しむ気持ちと制限速度を注視して守る気持ちをずーっとキープするのはとても難しいことだと思います。日本全国、高速道路は制限速度100㎞/h、一般道は60㎞/hと決まっていれば楽ですが、そうはなっていませんからね。

警察から呼び出しを受け、120日の免停処分に

前述の東名高速道路の話に戻りますが、オービスが光った数日後に、警察から呼び出しを受けました。自分でも認識していなかったほどの速度超過で、120日の免許停止処分を受けました(講習を受けて90日になりましたが、業務に大きく支障が出たのは言うまでもありません)。

その時に思ったのが、自分で注意をするのは当り前だけど、ついウッカリとか、何らかの外的要因で注意意識が薄れてしまったときでも、なんらかの警告を受けることができたらそこで気づいて、未然に違反や、あるいは事故なども防げるのではということでした。

そのとき、たまたま新発売されていたデイトナのMOTO GPSレーダーの最初のモデルがありました。クルマ用のレーダーをベースに、バイク用にするために防水機能などを追加して発売されたモデルでした。

ボクが初めて使ったデイトナ・MOTO GPS RADAR。まだ液晶画面表示はなく、警告はLEDの表示と音声案内(ブルートゥースでヘッドセットで受信)だった。小型でポケットに入る手軽さも便利だった

テストさせてくださいと言って、早速使用してみました。

そして気づいたのが、予想以上に、自分は漫然と運転しているのだということでした。

もちろん、高速道路などは路肩に100㎞/h以下のところは制限速度が表示されていますが、一般道は60㎞もあれば、50㎞/hのところもあるし、住宅街や学校があるところは30㎞/hのところもありました。

正直、そんなにこまめに速度調整をしていた意識はなく、あらためて交通速度について注意を払うようになったものです。

はじめて行く場所で重宝した「交通事故多発地点」のアナウンス

仕事柄、イベントなどで地方にバイクで行くことが多く、初めて走る道をたった一人で走ることも多々ありました。そんなとき、風光明媚で、気持ちのいい道路が続いていると、道は広いし、対向車もほとんどいないしで(しかも初めて走るので、道路の先も気になります)、意識せずについついスピードを出しがちになってしまうもの。
 
そんなとき、MOTO GPSレーダーは「この付近、交通事故多発地点です」とアナウンスがあり、あらためて自分のバイクの走行速度を確認させてくれるのです。
 
気持ちがよくて、走りやすい道だけど、交通事故が多発しているということは何か理由があるのでしょうけれど、初めてそこを走るものにとってはその「何か」はまったく分かりません。でも、アナウンスがあれば注意はしますよね。
 
そう、レーダー探知機はバイク、クルマを運転する人にとって「転ばぬ先の杖」なのです。

最新式のオービスは、レーザー光を照射するタイプ

最近は、速度違反取締りの方法も種類が増えてきていて、とくに厄介なのが「レーザー式」というやつです。
 
このレーザー式オービスは、レーザー光を照射して3Dスキャンによって対象車を立体的にとらえて、移動時間と距離によって速度を計測するというもの。これには固定式と移動式の2タイプがあり、とくに移動式は、従来はスペースの都合で設置できなかった狭い生活道路などにも設置することができるようになりました。
 
そして、これまでのレーダー探知機ではこのレーザー光を受信することはできないのだそうです。
 
そのために、デイトナが昨年ラインナップしたのが、「MOTO GPS LASER」(モト・ジーピーエス・レーザー・3万7400円)です。
 
この商品は、従来のGPSデータによる速度取締り地点の警報に加えて、前述のレーザー光も受診して警告することが可能になっています。

MOTO GPS LASERのバイクへの装着は、バイク用ステーをミラーに取付けて本体を固定。そして、レーザー受信ユニットを地面と平行になる場所に設置する。バッテリーは内蔵していないため、電源はUSBで車体から取る方式だ
クルマ用取付ステーを使用して、クルマでも使用できるようにした。スピーカーは内蔵していないため、音声案内は付属の外部スピーカーから。最初は少し音量が足りないように思ったたが、慣れてきたら適正音量に思えるようになった
バイクの場合と同じく、地面に水平かつ進行方向に向けてレーザー受信機をクルマのダッシュボード前方に設置

実際に装着して使用してみたところ、ボクが使っているスマホのナビアプリもGPSデータによってオービスが接地された速度超過警戒区域であることを知らせてくれるのですが、このMOTO GPS LASERはナビアプリでは案内されない場所でも、レーザー式オービスの位置を案内してくれます。これなら、深夜などによく知らない住宅街(それも30㎞/h制限のところなど)に入ってしまったときに、目的地を探していてウッカリ速度超過をしてしまうこともなくなるでしょう。
 
MOTO GPS LASERの詳細は、デイトナさんの特設サイトをご覧いただくとして、これから夏休みやお盆休みなどでバイクや車でお出かけになる機会もあると思いますから、それまでにMOTO GPS LASERのようなレーザー光に対応したレーダー取締り機を備えてはいかがでしょう。
 
そして、ボクのようにバイクとクルマで併用する方は、IP7Xの防水仕様でクルマ用ステーも用意されているMOTO GPS LASERがオススメです。


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