見出し画像

この言葉にだまされるな

夏が近づいて、コーディネートが単調になってくるとこの極論フレーズを目にするようになる。

『デニムにはTシャツさえあればいい』

ファッション誌、業界人、みんな言うよね、の極論フレーズに洗脳されて、ここがオシャレの極地だとどこか刷り込まれている。
私も10年前まではこのフレーズの信者だったし、それこそがマイスタンダードと思い込んできた。
しかし、40歳を超えた今、大きな声で言いたいのだが
『それは無知だ』

あらゆる経験を蓄えてきた妙齢の体で、削ぎ落としたコーディネートはただただ危険。
白Tシャツにデニム
ボーダーTシャツにデニム
とにかくカジュアル上等!に振りがちな大人は一度天から自分を見てみた方がいい。

このフレーズの信者ならば、『いいのよ私は私が好きなものを着る』という自己愛も育っているが、大人にもなってその自分だけ視点ってどうなのよと思うわけで。
見てる方の気持ちになってよ、身体のケアがあって初めて着こなせ、『スタイル』というその人独自のものになるわけで、そうではない限り『素』での戦いは非常に危険な戦。
私ってこうなんですよね。
知らんがな。
押し付けがましいファッションのハラスメント。

それなりに歳を重ねて、天から授かった美貌だけではない内面の何かが滲み出てくる年齢だからこそ、外見内面含めて自らを知ることこそ成熟への過程であり、大人になって行くことではないかと。
20年前の定説にとどまるままの大人では、新たな流れも受け止められない。
カジュアルでラフな自分を装っていても、中身は頑固一徹。本当のラフとは、自信を知っての抜きどころを持つこと。
私らしくのベクトルは大人になるほど軌道修正が必要だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?