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お茶飲む流浪の野本episode3【ケータリングスタート編】

初めまして、こんにちは
お茶飲む流浪の野本です。

noteの更新自体は半年以上振りで、去年の8月に波照間島に行ったところで途絶えているが、2023年4月で社会人11年目を迎えたこのタイミングで自分の今やっているコトとこれからやりたいコトを整理していこうと思う。

去年、noteを書いたタイミングだと『お茶』と『牡蠣』の二本柱で生きていたが、今はそこに『ケータリング』という新しい一本柱を建てて毎日生活している。

2013年4月はバンダイの新人研修で毎日会議室で睡魔と戦いながら、これから始まる社会人生活に思いを馳せていた。
2023年4月は宮城県石巻で海を見ながら牡蠣を選別して、漁師さんに貰った『ウマヅラカワハギ』の捌き方に悩む。


(バンダイで初任給を貰い上野に飲みに行く前に食べたラーメン。)
(2023年4月フィッシャーマンスーツを着て牡蠣の仕事に励む)

10年経つと色々変わるコトもあるし、変わらないコトもあるもんだと思う。

そんなこんなを整理しながら綴るので、日本酒でも飲んで刺身を食べながら酒の暇つぶし程度に読んで下さい。

【ケータリングをスタートする野本】

2022年6月から『ケータリング』の仕事を始めている。

キッカケはrauhaで知り合った会社の社長さんから
昼飯に美味しいモノが食べたいです!』と依頼があったのが始まり。

クックパッドを解雇されても、市場に足を運んだり牡蠣の仕事柄、産地に行き色々な食材を見ていたコトもあり食べ物に関する会話が多かったコトで

『なんか美味しいもの提供してくれそう』

と思ってくれてそんなオファーが飛び込んできた。


(rauhaに合う食べ物というコトでオニギリをチョイス。
今でもオニギリは原点であり頂点だと思っている)

ただ1つ大きな問題があって今でもそうだが、僕自身『料理人ではない

牡蠣の営業をしていると有名店出身の料理人の人と話すコトがある。
その人と比べると僕は料理人でも無いし、料理を出来るとは思えない。
(余談だが僕が思う東京で一番料理が美味しいオイスターバーは新小岩の『salty oyster house』。信じられない値段で一流の味を楽しめる。)

ただ頼まれたコトには応えたいと思うと同時に、クックパッドの時に知った

日常では出会えない生産者が魂込めた美味いモノ』を伝えるチャンスだと思った。

【個人的究極のTKG 千葉の『粒すけ』×千葉産『アローカナ』×川越『松本醤油』】

そして僕が行き着いた答えは『美味しい素材をシンプルに提供する』
というコト。

【仕入れ特化型ケータリングを行う野本】

料理が出来ない分『仕入れをめちゃくる頑張る!』というのが簡単に言うと僕のケータリングスタイル。

何もしなくても美味しい食材なら、そのまま提供すれば成立するのでは?
と考えた。

わかりやすい例だと
・畑で採った野菜をその場で食べて美味しい体験
・漁師さんが獲った魚をその場で食べると美味しい体験

これをケータリングで表現できれば最高だろうと思っている。

ケータリングと聞いて通常想像するのこちら↓

野本のケータリングはこちら↓

【大間産天然生本マグロ大トロと中トロ】


【ケータリング盛付】
【大間産天然生本マグロ頭】

資金調達が決まった会社の70人規模のパーティを3人でケータリングした写真だが、素人故に何もわからずパーティ開始10分前にも関わらず何も盛付出来ていなかった時には、現実逃避なのかなぜかEXILEの『RISING SUN』が頭の中で流れたのを覚えている、、、、

魚を捌くコトも盛り付けるコトも出来ないぼくを手伝ってくれたクックパッドの先輩であるコマタさんや、妻のりっちゃんにはマジで頭が上がらない。

【マジで疲れたけど、今までの人生の中で最高の仕事だった】

【修行する野本】

ケータリングの仕事を受け始めてあるタイミングで『クエを出して欲しい』と依頼を受けた。

仕入れは出来るけど、触った事もない。
周りに聞ける人もいないので、出来る人から教えて貰わないと提供できない。

魚の捌き方もYouTubeで学んでいたが、色々本格的に学びたいのでこのタイミングで修行を考える。
そして、色々な縁があって去年の10月から築地場外にある『河岸頭』にお世話になっている。

【奥に立つのが橋本さん 優しさの塊みたいな人だけど身体がいかつい】

築地場外なんて中国人向けのぼったくりな店しかないでしょ』と思ってる人は多いと思う。
築地で働いているとわかるが、本当にそうだと思う。

ただ僕がお世話になっている河岸頭は『逆ぼったくり』スタイル
この魚がこの値段で食べれるのが何故か知るのは修行を始めて暫くしてからだったが、その要因は親方の橋本さんが豊洲市場という世界最高の鮮魚を扱う市場で愛されているのが理由。

今年の春前に事故で橋本さんが脚を骨折した時の豊洲での話しの広がり方や心配のされ方が印象に残っている。
脚の骨を折ったものの2週間弱で松葉杖をつきながら営業を再開したのは信じられないを通り越して、理解が追い付かなかった。

色々あるけど、僕は橋本さんの料理だけではなく人柄を含めて今は勉強させて貰っている。


【店主が骨折しているという張り紙を見るのは後にも先にもここだけだと思う】

毎週金曜日の夜にお店でお世話になっている。
この金曜日がこれからの僕を形作る重要な時間になっている。


【橋本さんから分けて頂いた熟成クエ 河岸頭以外でどこで食べれるのか知らない】

【ここから、これから】


的場さんと出会いお茶を作り、河岸頭で橋本さんと出会い修行を始めてから
今までハマりきらなかった『好きなモノと仕事のバランス』がピッタリはまりきったような気がしている。

ここからやる事はシンプルで

・お茶飲むor売る
・牡蠣売る
・魚を買う・捌く・振る舞う
・魚以外の食材もケータリングで振る舞う

この軸で仕事を回していくだけ。

今日もケータリング中に聞かれたが、
『最終的に何がしたいんですか??』と聞かれる事が最近少なくない。

答えは簡単で
『エベレストのベースキャンプでケータリングをしたい』
これが僕の人生の『これから』。

自然の中で飲みたい僕のお茶である『rauha』と世界最高の品質を誇る日本の魚を、世界最大の山であるエベレストを見ながら食べたい。
そして出来ればそれをベースキャンプにいる人に振る舞いたい。

それが出来るかどうかもわからないので、2023年6月末にネパールに行き実際にエベレストを観てきて自分のイメージとズレがないのかを確認してくる。

更新が滞っている僕のケータリングをまとめている野本食堂というインスタにいつかエベレストとお茶と魚が一緒に映っている写真を投稿出来たら、野本はやりたい事できたんだなぁと思ってくれれば幸いである。

僕のインスタをフォローしてくれている人がいたら、気づいたかもしれないが魚の投稿ばっかりになっていたのは修行を始めたから。

河岸頭という修行先であり、最高の居酒屋があるので毎日信じられないような美味しい魚とお酒に囲まれている。
機会があればこれを読んでくれた人とも一緒に飲むコトが出来れば幸い。

次回はネパールに行った感想でも綴れればと思う。
ではまた。


【橋本さんの寿司 ノドグロ・太刀魚・黒ムツ・イサキ・金目鯛】


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