PUBG GLOBAL CHAMPIONSHIP 2019 解説② GROUP2
Ahq ESPORTS CLUB
台湾のマルチゲーミングチーム、通称AHQ。台湾の雄Milkが率いる台湾リージョン最強のチーム。今年の成績は各フェイズ1位2位2位と安定した成績を残し続けている。エースのMilkは今大会全ての出場選手の中で、直近のphaseで平均kill数2.0を超えている唯一の選手です。相当な打ち合いの強さが垣間見えます。また、Nationscupでも台湾代表として出場しており、台湾のPUBG=Milkといっても過言では無いでしょう。
ただし台湾リージョンのレベルは、別の記事でも紹介したように高いとは言えません。(https://note.mu/nomonomoshu/n/n258938c16d80#kmLoE)
知名度はありますが、多少の過大評価感は否めないでしょう。
Afreeca Freecs Fatal
韓国リーグのチームです。Tier1の正式な国際大会ではありませんが、今年に行われたアジアの国際大会では他のアジアチームを蹴散らして一位に輝いています。韓国リーグの直近のphaseでは3位と健闘し、1年間の総合成績では一位のEntus Forceにわずか20点差と肉薄していました。息の長いチームですし、地力では今大会の上位TOP10には間違いなく入る実力チームです。
Athletico
ツイッターの画像では、直近成績OCリーグ2位と記載しましたが、地力は間違いなくオセアニアトップです。なぜならばこのチーム、Tier1の国際大会GLLで、優勝チームのFaZeにあと9点というところまで肉薄しています。フロックでは無く、しっかりとKillを重ねた得点力がありました。恐らく今大会で、最も実力と知名度に乖離があるチームと思われます。NationscupでのOC勢は見せ場がほとんど無く、OCリージョン自体の評価は決して高いものではありませんが、このチームはダークホースです。
CrowCrowd
通常CC、EUのチームです。直近の成績ではEUリージョン5位と地力はあるチームです。ただし欧州四天王であるFaZe・Navi・TSM・Liquidと比べると1枚格が落ちる印象です。
DeToNator.KOREA
もはや説明は不要でしょう。PJSのチームと同じように皆さん応援するはずです。KRリーグのphase3では9位だったため、不安視されるシーズンの終わり方に見えましたが、phase3では急なメンバー交代もあり(選手の退団ではなく一時的な交代)直近の成果は多少割引で見るべきだと考えられます。 DTNの特筆すべき点は、安定的な得点力です。KR勢は全て優勝候補として捉えて構わないでしょうが、中でもDTNは今年のKRリーグ3phaseで10位以下を一度も取ったことが有りません。Gen.GもEntus Forceも10位以下を取ってしまったphaseがあります。それくらいKRリーグは層が厚いのです。これはphase毎に入れ替わる微細のメタな変化や、戦術的トレンド、他チームの動向変更について短期間で細かい修正を行う実力があることを示しています。 実際にマネージャーであるKHさんの解説配信を観ると、情報収集や選手へのフィードバックに余念が無く、かつ1ゲーム1ゲームのポイントよりもシーズンを通して得点を獲得するためのマネジメントをしているなと感じさせられることが多々ありました。KRリーグのとあるエランゲルの試合でDTNは、初期サークルが南方に寄ったタイミングで船も車も獲得せず、ferry pier周辺で船を獲得しようとするチームを検問する動きをしていました。普通に考えると目の前の移動手段を放棄して入島しない行為はドン勝から遠ざかるように思えます。しかしDTNの狙いはそこでは無かったのです。KHさん曰く「今回ferry pierで我々が船を取ろうとするプレイヤーを撃てば、次のラウンドもまたDTNが同じことをしてくるのでは無いかと思って怖くて海岸に近づけません。そういった刷り込みはメンタルにとても強い影響を与えます。」とのことでした。目の前の試合での影響を、シーズン通して利用しようとするとは恐ろしい。まさにシーズンを闘うプロスポーツのような考え方です。DTNの選手ではなくKHさんの話ばかりになってしまいましたが、先日行われたNationscupには韓国代表としての選手も1名輩出しておりメンバーの実力も相当高いです。そんな最強チームを日本から作ってしまったチームオーナー江尻さんの執念深いまでのゲームへの愛には敬服するばかりです。
Four Angry Men
通称4am。中国のチームです。注目選手は何といってもチームリーダーのGodVです。2017年から活躍する息の長いプレイヤーで、これまでの全キャリアを4amで過ごしています。この選手、鋭い眼光と恰幅の良さで、歴戦の猛者感が半端じゃないです。軍人のようなオーラです。GodVがEUやKRのチームに土をつけてくれるかどうか、中国の方々は期待していることでしょう。
GENESIS
NAの多国籍軍です。注目選手はPUBG界のイケメン四天王であるカナダ代表のKaymindです。プリティマスクは世界中のPUBG女子を魅了します。Nationscupでも、Kaymindにキャーキャー言ってる女子は韓国現地にも多数おりました。(僕は「イケメンっていうより、ちょっとベビーフェイスで可愛いだけじゃん。戦場に顔面は関係ねえんだよ、必要なのはGodVみたいな圧力だろ。俺がリアルでErangelに降下することになったら、パートナーはKaymindよりGodVが良いもん。」とブツブツ言っていました)
そんなKaymindですが、見事カナダ代表としてNationscupを3位に導いています。しかしNAリーグはTEMPO STORMがやはり上位で、優勝候補とは流石に言えないんじゃないかなと思われます。
lazarus
NAのチームです。今年最初の国際大会であるFACEITに出場していたShoot To Killというチームが、Lazarus傘下になる形でリネームされました。当時のShoot To Killは、FACEITの予選でも本選でも大活躍し総合2位まで登りつめました。NAのリーグ成績ではTEMPO STORMに敗北していますが、一発勝負の国際大会で結果を出せるメンタルというのは非常に重要な要素であり、そういう意味ではダークホースチームと言えるでしょう。
OGN Entus Force
KRのチームです。EUの横綱がFaZeなら、KRの横綱はEntusで決まりです。個人的にはGen.GよりもEntusの方が結果を出しそうなんじゃないかと考えています。直近のKRリーグphase3では1位で、2019年の総得点でも1位。アジアの国際大会や、世界大会であるFACEITでも上位をキープしており、なぜこのチームからNationscupの韓国代表選手が選出されなかったのか良くわかりません。恐らく直前のphaseだけこけていたため、一時的に人気を失っていただけなのかもしれません。
QM GAMING
中国リーグのことは本当に良く知らないんです…すいません…
Sting Divine Esports
東南アジアリーグのチームですが、実質ベトナム代表チームのようなもののようです。正直初めて知りまして、何もわかりません。
Sunsister
PJS代表Sunsister!日本のプロリーグでは息の長い活躍を続けていて、知らない人はほとんどいないでしょう。今期からはメンバーを2人入れ替えて成績が下降してしまいましたが、後半戦の超攻撃的スタイルで怒涛のごぼう抜きからのPGC出場を確定させました。国際大会でも同じような強気なスタイルを貫き通すかどうかは分かりませんが、もし見られたら盛り上がっちゃいますね。攻撃力の源泉はMr.PJSの異名を持つCrazysam氏ですが、今回はマップコントロール力の高いgabha氏に注目して観戦していきたいと思います。Sunsisterは国際大会の出場経験が非常に多いチームなので、ゲームの入り方も問題無いと思われます。このチームは、チームオーナーの髪型とカメラのサイズがヤバいことでも有名です。
TSM
EUのチームです。欧州四天王のうちの一つ。昨シーズンは前半戦までは1位だったのですが、後半で失速してしまいphase3を3位でフィニッシュしました。トルコ代表のirohと、FaZeでのプレイ経験もあるGustavを要する多国籍軍です。予選突破はほぼ間違いないでしょう。
TEAM Liquid
EUのチームです。日本での知名度も高いのではないでしょうか。ノルウェー、アイルランド、オランダの選手で構成された北海帝国です。Liquidの特筆するべき点はその安定感です。今年はFACEITとGLLの両国際大会で5位以内にランクインしていますし、EUリーグも全てのphaseで5位以内にランクインしています。個人的な評価としては、世界で最もスプリットを使いこなすチーム、です。(**スプリット:2:2や1:3に分かれて、別々の場所に移動すること)適切なタイミングで素早くスプリットし、常に多くの視界を確保しているからこそ安定的に勝ち続けられるのでしょう。また、PUBGイケメン四天王であるibizaのイケメンっぷりや、Esports界最強の双子であるsambtyとjembtyの遺伝子シェアプレイにも注目です。
The Rumblers と Wclick
すいません。全然知りません。NAと南米のチームらしいです。
以上になります!皆様のPGC観戦が良いものになれたら嬉しく思います!
頑張れSST!!RJ!!