見出し画像

コシノジュンコ展に行ってきました

こんにちは。Nonkoです。

期間中に行けるかドキドキしていたのですが、先日、大阪あべのハルカス美術館で行われていた、「コシノジュンコ 原点から現点」展へ行ってきました。

コシノジュンコさんは、コシノ3姉妹で知られている、日本のファッション界をリードしたデザイナーで、黒髪ボブの…と言ったら、皆さん記憶が思い出されるのではないでしょうか。

Wikipediaより

元々は画家になりたかったそうなんですが、親戚の勧めで文化服装学院に入ったということで、同級に高田賢三などのビッグネームも多くおり、花の9期生と呼ばれたそうです。

当時の同級生との写真。アツい…!
そして、最年少で「装苑賞」を受賞し、その時の写真も。
(高校生の頃、私も装苑賞に応募するべく、デザイン画をめっちゃ書いていました。懐かしい…)

また、資生堂の広告と取り組んでいたそうで、モデルの山口小夜子×コシノジュンコの服×当時の資生堂の広告のかっこよさがあいまってめちゃくちゃよかった…!今の時代、こういう感じの広告減りましたよね。

次に今回の展示の中心の内容の1つである、コンセプト「対極」。

このコンセプトは、コシノジュンコが1980年代から取り組んだ「アール・フュチュール(未来の芸術)」の核となるものです。「アール・フュチュール」が表そうとするものは「宇宙空間そのもの」です。つまり、宇宙を構成する地球や太陽、月、大気など、そして、そこに生まれ、生き、消えていく人間、これら全てのことを表現しようとしたものです。

これらを表すものとして生み出されたコンセプトが「対極」です。これは、自然や地球、宇宙という完全なる創造物を象徴する「円」と人間が理論に基づきつくり出す合理的なものを象徴する「角」や、太陽や昼を示す「赤」と月や夜を示す「黒」など、宇宙空間に存在し対峙(たいじ)する2項が相反しながらも相互に影響し合い、止揚(アウフヘーベン)する、この世の万物の摂理を示したものなのです。

コシノジュンコの手がけるファッションデザインやインテリア、アートイベントには、常に美しさとともに新たな刺激と驚きを見る者に与える力があります。しかし、それがその時々の新たなモードの提示にとどまらない何かを感じるのは、そこに普遍なるもの、つまり、この世の「真」「善」「美」が映されているからではないでしょうか。そして、その支柱になっているのが「対極」というコンセプトなのです。

大分県立美術館HPより

発表されたのは最近のものではないけれど、それでも強さや新しさや衝撃を十分感じさせられるのは、こういった信念に基づいたものなんだなと納得。

最後にショーの写真もあって、くるくる回っているこのドレスがとても素敵でした

また、美術館での展示で、場所を活かしたものっていいなぁといつも思うのですが、これもそうだなと思いました。

あべのハルカス16階からの外の景色とすごく合っている…!

あと、こちらも今回の展示の中心内容の1つで、コシノさんが琳派や能に造詣が深く、過去に能楽堂での総合芸術舞台をして、そこでの衣装たちも。

圧巻!

以前は、すぐに日本のデザイナーだから着物方面にいくのってどうなんだろうって思っていた時期もあったんですが、自分自身も古典芸能をたしなみだしたり、歴史を勉強していく中で、世界で活躍するデザイナーが自分のルーツを見つめると、やはりそこにいきつくのは当然なんだろうなぁと今は思っています。
だって、日本の着物や古典芸能のしつらえって、とてもとても綺麗だからね…!感服しますよ、そりゃー。

実際に能楽堂でのイベントの映像も素敵でした。やっぱり服は人が着てこそ…!

で、また映像見てから服を見ると、いいんですよねー。

そして最後に、コラボしたお能の演目で着られていた衣装。
能の衣装って、少し暗くなった能楽堂で見るとより魅力が発揮されるので、願わくば、もう少し照明暗くしてほしかった…と思いつつ、でもとっても奥行きがあって素敵でした。


以上です!
新年からとっても眼福でした。

まだ間に合う方は是非行ってみてください。

ではでは~。

**********************************
ちょっとしたお洋服のお悩みや相談もうけたまわっています。
対面でもオンラインでもOKですので、お気軽にご相談ください。
お買い物同行も受け付けております。
▼こちらのDMから
https://www.instagram.com/noriko.nmu/

いいなと思ったら応援しよう!