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アイスクリームに驚かされたい
アイスクリームがおいしいことなんて、もうわかりきっている。コンビニで「おいしそうだな」と思って手に取ったアイスは、99%の確率で大満足のおいしさだ。
わたしたちはこうやって、数百円払えばいつでも絶品アイスを手に入れられる時代に生きている。
にもかかわらず、わざわざアイスクリーム屋さんに足を運んだり、レストランのデザートでアイスを頼むのは「びっくりしたいから」にほかならない。「まるで〇〇アイス」とかいう、もうある味を真似たやつを食べたいんじゃなくて、知らない味を知りたいんだ。
で、見たことないようなフレーバーに出会えるアイス屋さんといえば、阿佐ヶ谷のジェラテリア・シンチェリータと幡ヶ谷のkasiki。
ジェラテリア・シンチェリータは最近ドハマりした漫画『A子さんの恋人』の聖地でもあり、たまたま行った焼肉屋さんの店主から「あそこが都内でいちばんおいしいジェラートだよ」と教えてもらった店でもある。
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メニュー表に並んでいるのは「絶対に美味しいことは確定しているが、どんな味がするのかまでは想像がつかない」という絶妙なフレーバーの数々。こうなってくると、3種類を少しずつの量で選べるのがかなり嬉しい。悩みに悩んで「メルノワ」「フロマージュメラ」「セイロンキャラメル」の3種類を選んだ。
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実際に食べてみても、たしかにいままで食べたジェラートとは違う。口触りも、味も「こんなの初めて」と素直に思える衝撃だった。
変わったフレーバーが揃っているのは幡ヶ谷のkasikiもそう。シンチェリータではカカオ、生クリーム、キャラメルなどに近いこっくりした味わいを楽しめるのに対して、こちらのkasikiは果物やハーブなどのスッキリとした香りが魅力な気がする。
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あと通常のアイスだけでなく、カッサータ(ナッツやフルーツを練り込んだアイスケーキのようなもの)もある。アイスはお腹の調子を考えると一度にたくさん食べることができないのが心苦しいが、一種類だけを選ぶのは到底無理で、ぶどうのカッサータと、晩柑とラムレーズンのジェラートをいただいた。
柑橘もラムレーズンももちろん好きだけど、それが組み合わさっているなんてこと、なかなかないからね。
ちょっと人気店過ぎてのんびりできるかどうかは曜日や時間帯によるかもしれない。けど、自分にご褒美をあげたいときには頻繁に足を運びたくなる店だった。別の日に訪れた時は、ローズマリーいちごのアイスも食べたな。
そして、これは蕎麦屋さんなのだけど、びっくりさせられたのは代々木の寄。「焼きナスとキャラメルのアイスクリーム」とかいうメニューがあって、おそるおそる頼んでみたのが大正解だった。
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なんだろう、オリーブオイルのような香ばしさがキャラメルアイスと混じり合って、大好きな、よく知っているはずのキャラメルアイスなのに全く新しい感動があった。「あのアイスを食べたいから」という理由だけで2件目として何度も行ってる。
もうなにを食べてもおいしい幡ヶ谷のEqualは、看板のケーキやフレンチクルーラーだけでなく、アイスもおいしい。というかこの店にかかれば、ただのソフトクリームが完全なる「スイーツ」になる。
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私が行ったのはたしか初夏で、そのときに食べたのはチェリーパイソフトだった。パイ生地とチェリーコンポートが贅沢に使われていて、もうチェリーパイそのもの・・・もちろんアイスも楽しめるというバランス感がすごい。
そして王道のまるっこいジェラートを食べるなら参宮橋のFLOTOに行く。あそこのテラス席にはなぜかいつでも休日を感じさせる素晴らしい空気が流れている。ジェラート屋さんとして人気だけど焼き菓子も美味しいし、結局いちばん好きだったのはクレープかもしれないけど。
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美味しすぎたレモンブロンドチョコレート
しかし、こういった「お店でしか食べられない特別なアイス」の真骨頂でいうと、ジョナサンの「黒ごま白玉サンデー」かもしれない。黒ごまのペーストと黒蜜と白玉が混ざりあったソフトクリームが美味しすぎる。食べたときの充足感が半端じゃない。
「家では食べられない特別なアイスが、お店にはあるんだ」と思うようになってしまったのは、たぶんこの黒ごま白玉サンデーがきっかけだ。
最後に番外編、ブダペストに旅行したときに食べたバラみたいなジェラート。キュートな職人技に驚かせてもらった。
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