そこは赤リップを塗れる場所だった
7月末に期間満了で退職した会社は、私が新卒で入った会社と同じ業種・職種だったけど、明らかに違う点があった。制服がなく、服装自由ということだ。
コスメも服も大好きで、毎日自分が好きなものに触れていたいし身に着けたいけど、当時勤めていた会社の制服を着るとなんだかちぐはぐで、気がついたら制服に合わせている自分がいて、メイクも本当に好きな色や使いたいコスメを使うことがなかった。好きなのに使わない、使う機会がなかなかなくて、少しジレンマだった。
新しく勤める会社に行く準備をするとき、クローゼットの服をながめて「これも会社に着ていっていいんだ…」とじんわり嬉しくなったことを覚えている。そして、その後コスメ類を眺めて「好きにメイクしても、ちぐはぐにならない」と思ったことも。
お昼休憩で化粧直しするとき、赤リップを取り出した。そして「ここは大好きな赤リップを塗れる場所なんだ」と鏡に向かって赤リップを塗る自分が、とても嬉しそうにしているのがわかった。
ポーチに入れていつも持ち歩いていたのは、クリニークポップ シアー ファイヤーボールポップ
限定セットで購入したミニサイズで、場所を取らないのも良い(わたし的に)
シアータイプだけどとても鮮やかに発色する赤リップで、唇にとてもよくなじむ。クリニークの100%無香料なところも気に入ってる。
2年前くらいに受けたPC診断で、持っているコスメがパーソナルカラーに合ってるかどうか見てもらったことがある。持って行った赤リップの中で、このクリニークポップを手に取って「これ、すごく理央さんに合ってるよ」と言われた。
今のご時世で勤務中ずっとマスクをする生活になっても、退職する日までこのクリニークポップと一緒だった。好きな上に似合っている赤リップと一緒にいることができたあの場所に、今でもじんわりとありがたい気持ちがにじんでいるのです。