200929

ここ最近強く影響を受けているメーン会場さんのインタビュー記事が出たので早速読んでみた。「冷凍都市でも死なない」「屋上」をはじめた経緯も、生活を通して感じたり考えていることも、今の自分には共感できることばかりだった。

「なにかやってみることによって、暮らしがそんなに劇的に良くはならないけど、マシになる、みたいなことってあるなと感じてて。」

「すっごいちっちゃくてもいいから、生産をやると楽しいよ、っていう姿勢でありたいというか。」

この辺りは、つくることで気持ちが救われた自分の感覚と重なるところがあってとても引き込まれた。

「仕事だからかっちりせなあかん、とかよりは、持続性のある組織でありたい、みたいな部分のほうが強いかもしれないですね。」

ここを読んだ時、「持続性」という言葉に目が止まった。ちょうど読み返していた“Potluck Lab.“についてのインタビューでも、なんか持続性みたいなことに触れていた部分があったのを思い出した。

「有村:
「友達がイベントやって友達が来て……」っていうふうに、交友関係でイベントを回していくのを悪く言うきらいはあるんですけど、正直「他の方法ってあるか?ないよな?」っていうのが実感です。興味を持ってくれる人を友達っていう形で増やして、コツコツ招き入れていくしかない。

ーー:
関西でやっている以上、好いてくれそうな人は放っておけないと。

有村:
やっぱり、潜在的に興味がある人にはリーチしたいですよね。極端な話、METROとかCIRCUSくらいのキャパなら友達100人作ってイベントに呼べたら楽しく音楽を続けられるんですよ。僕らはSeihoさんやokadadaさんみたいに、名実ともに日本のトップランナーとしてシーンを引っ張っていくのは無理かもしれない。でも、今まで光が当たりにくかった作り手の人たちにフォーカスしてあげることはできるかなって。

ーー:
そういう形での恩返しが、Potluck Lab.で形になりつつあるんですね。関西クラブシーンというか、アンダーグラウンドなコミュニティそのものの持続可能性に重きを置いているという。

有村:
僕らはサスティナブル・ヤクザなんですよ(笑)。」


まだ自分の中でうまくまとまっていないけど、共感できるものに「コミニュティ」「持続」みたいな要素が入っている率が高い。これは今の自分が描く理想を表現するキーワードなのかもしれない。とはいえ自分が持続させたいものってせいぜい身の回りの交友関係くらいなんだけど。特異なものではないにしろ、自分をとりまく交友関係が自分の居場所を作ってくれているのは事実だし(そこに行く理由や目的が生まれる)、それを特別なものに感じられるのは自分自身だけという点では、替えが効かない唯一の貴重なものであるから、やっぱり持続してくれた方が有難い。

音楽イベントをやりたいとぼんやり考えているが、この辺の考えがうまいこと落とし込めた企画に練り上げられればいいなと思う。多分、ミュージシャンでも業界人でもなんでもないし、別に音楽が作りたい訳でも演奏がしたい訳でもない、圧倒的消費側の自分が普通に音楽イベント作っても(周りもだけど自分が)あんま楽しくはならないような気がしている。というか「音楽イベントをやる」のが目的じゃなくて、「友人と集まって何かする」のその“何か”の一つとして音楽イベントをやってみるという感じが近い気がする。





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