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旦那の好きなところ(工作)#59

3月は、旦那の出張や残業も多く、すれ違いの日も多かった。

旦那がいない日は、子どもも、私も寂しくて恋愛コラムニストの私はうっかり「依存してるなぁ」と思ったけど、まあ家族という運命共同体だし、今妊娠でメンタル超不安定だし仕方ないなと思いながら普段は感じない寂しさをかみしめていた。

子どもたちと会える日は「できるだけやりたいを叶えてあげたい」と、勇んで遊んでくれるので、家は息子とお父さんの工作であふれかえってくる。

テレビの前に並んだトイレットペーパーの芯でつくった16匹のカブトやクワガタ各種、牛乳パックでつくったポニー、ピザの箱を使う紙コップ相撲の各種妖怪選手たち、ラップの芯とトイレットペーパーの芯で造ったラピュタのドーラが持ってる様な拳銃、輪ゴム鉄砲……。

もちろん、子ども部屋はごった返してる。そして、黙々と作業するのは、旦那の仕事だ。ほぼ9割、旦那が作っている。

もうあなたは、立派なクラフトおじさんだよ……。

そして、先日そんな旦那が、帰宅後、またもくもくとつくりはじめた。

会社で使う先輩への色紙用の文字の切り取り。

これが、また細かい。一時間ほど格闘している旦那を見て、うっかり「家でも職場でも工作ばっかりして大変だなぁ」と思ってしまった。

でも、そこがいいところでもあるなぁと。

最初は見て「作ってー書いてー」というばかりだった息子が、最近めきめき絵をかいたり、工作したりするようになってきた。

背中を見せてくれたのは、旦那だ(私はクラフト系本と材料を用意するだけ)。

旦那はとても優しい。でも、それは勧誘されるとか、誰にでも優しいとかのほほんとした優しさじゃなくて、自分の目が合う人に向けた優しさだからすごいと思う。

生活の中で、自分にはないそんな部分を見つけて、尊敬してしまう。

今日はおままごとセットをつくると張り切っていた息子。旦那が早く返ってきてくれるのを、私は今日も願っている。

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