一番大事なもの#42
先日ずっと憧れていたアーティストに会えた。
まさか島にライブをしに来てくれるなんて夢にも思わなかった。
憧れの人との距離は1m。
娘をエルゴで抱えながら一番前に立って聴いていた。
そんなNORIKIYOさんが
「一番大事なものはなんですか?」
とステージから客席に語り掛けてきた。
私は、
「うーん、家族かな」
と月並みな答えを頭の中に浮かべた。
いちばんだいじなもの
それは数年前全く別のものだったはずだ。
「私の一番大事なもの」があったはず。
でも今は、家族という旦那と子どもがいる。
家族と私が一緒くたになった生命共同体として機能しているのを思い知る答えだった。
「私」の部分はどこかで眠っているのか、もうなくしてしまったのかもしれない。
そんな私をノックアウトしたのが、彼の言う大切なものだった。
それは、
「こころざし」。
あああああああああ!
あった、そんなものあったなぁ。
必死で仕事にしがみつくも、軸は、
生活、稼ぎ、そしてアイデンティティ維持と、すごく守りに入っていた。
私が、ちょっと青くて尖っていた頃から、かっこよくて、色気があって、男くさいのに素敵な曲ばかり作り続けて止まらない憧れの人を前に、打ちのめされた。
もちろん家族も大事だけど、私は私がやりたいことをで私を埋めるために生きている。
書いて生きること。
生きるために書くじゃなく、書いて、生きる。
私の志を、赤ちゃんを抱きながらも、もう一度探して具現化していこうと思う。
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