婚活#9
王子さまはやってこない。
婚活の絶望点はそこだ。
だって、今まで恋愛をする中では、王子さま、までいかなくても、自分をお姫様扱いしてくれたり、幸せにしてきてくれていた。
そんな元彼たちの屍を超えて、選ぶ人がこの人でいいのか?
いや違う。
と、婚活を上がれないループが、時間と活力を奪っている。
アラサーの女にとって、むしろ25歳を過ぎた時点で、結婚相手をチョイスするという早い者勝ちの椅子取りゲームは、残酷に自分を追い詰める。
そんな風に自分がうまくいかない間も、周りはどんどん結婚を決め、ほいほい子どもを産み、自分の人生を固めている。
上る役職、あっという間に来る誕生日、迫る高齢出産の壁。
「結婚なんてなければいいのに」
とついつぶやいてしまうほど、その制度はアラサーの女(実は男も)を焦らせる。
結婚した側から言うと、正直、結婚しないのも周りからと自分へのプレッシャーでしんどいし、したらしたで、この毎日が続くことへの折り合いや、想像以上にしんどい育児で、しんどい。
どちらもしんどいけど、結婚してよかったことは、周りからも自分からも「結婚」に関して責められることがなくなったことだ。
問題が一つ片付いたみたいな。
ただ、それだけのことだ。
結婚は、椅子取りゲームだ。
悩んでいる間にも、腐っている間にも、いい条件の人を誰かが掴んでいる。
水物だ、限定品だ。
いろんな男が、ニコニコしながら立っている。
まるでデパートの様に。
だから、選べない。
そして、選んでも違うと、何度も失敗する。
選ぶとき、大事なのは、自分が何が欲しいかを明確にすることだ。
デパートでも、化粧品売り場にいくのか、デパ地下に行くのか、ひいきの服屋にいくのかで用途は全然違う。
婚活をする、はとりあえずデパートにいくことと同じだ。
自分が何が欲しいのかを明確にしないと、何も選べない。
自分の欲しいものが高すぎるなら、予算内のものを選ぶしかない。
限定品はすぐ売り切れてしまう。
婚活は、王子さま待ちになると、終わりのない沼に落ちていく。
早く、自分の欲しいもの明確にしてつかまないと、年だけ重ねてしまうよ。
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