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春休みが欲しい

ふわふわと浮いた3月。もうすぐ春だというウキウキと、過去と未来の間にたっているような曖昧さのある春休み。

短いけども、花が咲き、そして散る頃には新しい自分になれる気がする。

はずもなく。母親業は毎年増えるシミと体重に頭を悩ませる春が来る。

フリーランスの私は、3月の確定申告に焦り、解放感でちょっと財布のひもが緩んで、来月の自分の首を勢いよく絞めることをここ数年繰り返している。

キラキラした春の情緒はない。花見は弁当作りと写真撮影で忙殺される。

雑巾、ちゃんと買ってるか。名前にあたらしいクラスの上書をしなければ。

そうこういってるうちにサイズアウトする子どもの服と靴。

自分はいてきぼりで春は駆け抜けていく。

ボロボロの肌で庭に飛び出し、勢いよく芽吹く雑草を抜くだけの日々がまた始まる。

眠気だけ、学生の頃のまんま。

部活の様な忙しさがあるな、子育ては。

厳しい、辛い、大変。でも楽しい。

何か残るのか。残ってる様な、残ってないような。

私の人生の春は、いつ戻ってくるのか。戻ってきたら、寂しいのか。

桜をゆっくり見ながら、桜餅を食べたい。

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