グローバルサウスについて考える
最近注目度が上がってきているグローバルサウス、今後世界の中でどのような役割になるか、考えてみた。
新興・途上国が世界の国内総生産(GDP)に占める割合は冷戦後の30年間で2割から4割に高まり、7割から4割に下がったG7に匹敵するようになりました。
グローバルサウスは「中立」を掲げており、先進国に合わせるというよりは、自国の経済的な実利を優先して判断する傾向があります。
G7は自由・人権といったこれまで普遍的としてきた価値をトーンダウンし、途上国も受け入れやすい「法の支配」を強調する。「上から目線」との反発を招きかねないとグローバルサウスの呼称も封印した。
新興・途上国にとってグローバルサウスはもはや先進国が与えた「他称」ではなく、存在感と結束を示す「自称」に転じつつある。
■グローバルサウスとは
①南半球に多い、アジアやアフリカの新興・途上国の総称。「途上国」の中で力をつけ、 今では発言力がある。
②国際社会で中立の立ち位置
③自国が先進国へと発展するために、国益を優先した外交をする傾向にある
【所感】
・世界に占めるGDPの割合がG7に匹敵し、人口の割合も増えていく中、グローバルサウスの国際社会での存在感は増していく。今後グローバルサウスの国々は、大国に依存するのではなく、主体として動いてアメリカや中国を動かす存在となる。
・“グローバルサウス”には、アジア、アフリカ、中南米、中東など様々な国があり、価値観や政治体制も個々に違う。一括りにまとめてるのではなく、1国ずつに向き合っていくことが重要だと考えます。今は中立的な新興国が多いですが、今後、米欧日側になるか、中国・ロシア側にいってしまうのかで世界情勢が大きく変わるため、注目してきたい。