【異文化の交差点から】 見るだけで洗練された人間になったような気持ちになれる 日本未公開のアート作品をお届けします
はじめまして
「はあ。野菜が高い。。。ガソリン代が高い。。。」「どこもかしこもインフレ、インフレ。円安だし、今度、海外旅行に行くのはいつになるのやら・・・」。そんな声が、日本中のあちらこちらから聞こえております。海を越えて、地球の裏側まで届いております。
はじめまして。Nomad姫です。
突然ですが、今まで行ったことがある海外の中で、一番の大都市はどこですか?ロンドン、パリ、ニューヨーク? 色々な要因が絡み合って、都市が大都市になるわけですが、1つ大きな要因があります。
それは、
その場所が『異文化の交差点』であるということ。
シルクロードの終着点であったイスタンブール、租界ができて西洋と東洋の文化が混ざり合って発展した上海。歴史が証明しているように、文化が交差するところに美しいストーリーや芸術、新しいビジネスが生まれていきます。
わたしたち日本人が、西洋諸国や都市部への旅行を控えるいまだからこそ、たまたま私が異文化が交差する都市で目にしたもの、感じたことが、誰かの目に留まり、どなたかのインスピレーションの源になったり、何かの参考になったりすると良いなと思い、noteに足を踏み入れてみました。
スポンサーが絡んだテレビの旅行番組とかYoutubeの企業コラボ案件で取り上げられている情報とかじゃなく、なんの混じりっ気もなく、現地でみんなの目を引いている作品、そういうのが知りたいよね?であれば、ここに辿り着いて正解。ようこそ。
初投稿ということで、前置きが長くなりましたが、作品紹介に参りましょう。
作品紹介
今回は、オランダで出会った、おそらく日本ではまだ紹介されていないアート作品をいくつかご紹介したいと思います。(*おそらく! )オランダは、17世紀の「黄金時代」に商業と文化が交わる中心地として栄えた国ですね。
Sleeping Gold by Grietje Schepers
(日本語で読むならフリーチェ・スケパースが近いかな)彼女は、2008年にオランダのEindhoven(アイントホーフェン)のデザインアカデミーを卒業後、同地に自身のスタジオを設立し、大規模で没入感のあるインスタレーションを制作していらっしゃいます。
ちなみに、アイントホーフェンはアムステルダムから高速列車で1時間15分、南東にぐっと下がったところでデザインの町として位置づけられていて、世界最大級のデザインイベントDutch Design Week(通称DDW) の開催地でもあります。Dutch Design Weekについてはこちら。最近は、DDWのレポート記事を書かれている日本のライターさんも多いので気になる方は、ぜひ検索してみてくださいね。
サッカーボールくらいの小さいサイズと大きなサイズ(成人男性が横になったのを覆い隠せるくらいのサイズ)が展示されていて、どちらもゆっくりと、まさに眠っているかのように動いて、とても可愛いんです。
撮影した動画をあげたかったけど断念(やり方わかる人、心優しい方、教えてください)
ビッグサイズが動いている動画は Grietje Schepersさんのホームページから確認できます。
Sleeping Goldのコンセプトの抜粋
”When the gold starts to breathe, as if its lungs inflate and deflate, our senses are thrown into overdrive as we try to understand the living heap…The golden being becomes our friendly companion: it transforms as an empty space to your shared one.
「このゴールドの物体が息をしはじめる、まるで肺が膨らんだり縮んだりするかのように。私たちは、この生命体を理解しようと感覚が過敏になる。
このゴールドの物体は何もない空間から、空間を共有するもの、まさに私たちの友達のような存在に変わります。」”
コンセプトを読んで、Grietjeさんはまさに作品から意図したことを作品でうまく表現できた作品を作られたんだと感じました。(Grietjeさん、あなたが意図した通りに、オーディエンスはメッセージを感じ取ってますよ!)
INDIGO LIPS by Moniquespapens
Monique Spapens (モニーク・スパペンス)は、リユース素材を使用した3Dウォールオブジェクトや彫刻を制作しているアーティスト。このLIPSシリーズが彼女の代表作の1つで、インディゴブルー以外も、ゴールドや‘White Golden Kisses’という名前のシルバー、LOVELY LIPSという名前のついた赤い作品などなどを制作しています。
‘I only make art on two occasions, when I am in love and when I am not‘
「私がアートを作るのは、たった二つの瞬間。恋をしているとき、そしてしていないとき。」
この愛に満ちた作品を制作するモニークさんのコアメッセージがお洒落すぎて腑に落ちます。
彼女のインスタにもっと綺麗に世界観を表現していて、かつ、インテリアとしての優秀さをアピールできているビジュアルがたくさん載っていますので
リンクを貼っておきますね。
@moniquespapens
番外編
すでに日本の媒体でも名前が挙がったことがある作品ですが、オランダ人の芸術家による東洋文化へのリスペクトと愛が感じられる作品を1つご紹介していと思います。
Chinese Dragon by Patrick Bergsma
Patrick Bergsma(パトリック・バーグスマ)さんは、壊れた陶器の花瓶と手作りの盆栽を組み合わせた作品を作っているアーティスト。
え?本物?と思ってしまうほどの盆栽部分のリアルな質感とディテールの完成度の高さ。
盆栽部分は、ココナッツファイバー、ポリマー、カオリン、クォーツなどの素材を使用して手作りしているそうです。実際に、ご本人も現場にいらっしゃって、フレンドリーな方でした。陶器の絵付けは自分で紅の色を足して陶器の絵付けは自分で紅の色を足して伊万里焼の鮮やかさを再現しているとおっしゃっていました。1700年代頃からすでに伊万里焼が日本からオランダに渡っていた国交の歴史の長さを感じる作品でした。
結び
今日はご紹介しきれなかった作品もたくさんあるのですが、もっと見てみたいなという方は、♡を押してサインを送っていただけると嬉しいです。
今後は、またアートフェアやデザインフェアについても書いてみようと思います。
それでは、ごきげんよう。
TEXT BY Nomad Hime