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グンジキナミさんと、アヴェク トワ 【SdT_15】

果たして、グンジキナミさんとの打ち合わせの際、結局Tは、avec Toiのことを話しませんでした。
個人的には、とても良いお話しができたと感じていましたが、そうだとしても、タイトル案については、
「本当は話したいと思ったんだけど、この場でいきなり出されても返答に困ってしまうかと思うし」
と、その場でもそうお伝えしたかと思います。

同時にコトリさんにも止められて、でもそれはまた違う理由があってのことで、それはTがコトリさんの言っていることを心からは理解できなかった、2番目の出来事でした。でもそれは置いておいて。

じゃあ、そういったことが、少なくともTにとって、良くなかったことなのかと言うと、
Tにとっては少なくとも結果的に、良かったことに繋がるのが、このプロジェクトのすごいところです。

だって、まず、Tが思うまま、プロジェクト「の、まど」in都井岬、だけで良いじゃない、と
それがそのまま通ってしまっていたら、avec Toiは決して生まれなかった。
ChatGPTだって、形だけはあり得たかも知れないけど、意味まで含めて、これを作ることは今後もなかったことでしょう。(いや、あるのかな? みたいな微かな期待については、できればいずれ別項で。)

そして、この打ち合わせの後、コトリさんとショータくんとTとで、それぞれのアイデアを候補として、
それを、プロジェクトに関わるアーティストら10人ほどに打診してみよう、という話になりました。

その時に2人から言われたのが、avec Toiの読み方を、ちゃんと決めて、ということでした。

Tは、「トイ」でも「トワ」でも、どちらでも良い、その、それこそ可能性を、尊重したい、と考えていました。
「トイ」と読みたい人はそれで良い、「トワ」と読みたい人もまた、それで良い。
…でも、2人から、「めっちゃ不便だから! それだけは勘弁して」と怒られました。

たしかに自分も説明する時に、「アヴェク ト(フニャ~)」みたいな感じで、「トイ」とも「トワ」ともつかない、あいまいな発音で説明していて、居心地の悪さのようなものを感じないでもなかった。

それでまた、タイトルの時と同じです。
可能性が失われることへの無念さに焦れ、選択による犠牲を惜しみ、美しい星座じゃなきゃうんたらかんたら、とか思いながら、どっちかなー、どっちが・・・うんうんうんうん、と考えてたら、

「トワ」=永遠!

と気づいて、そう、その「永遠」は、ずっと都井岬で、日増しに強く、感じるようになっていたことだったのです!

きみとともに、都井とともに、永遠とともに。

…その時はそれでもまだ、トリプル・ミーニングにとどまっていたのですけれど。

さておき、3人の案を各位にお送りし、それぞれから回答が届きました。
Tは正直、多数決ではなくて、それらを元にまた建設的な話し合いができれば、と考えていました。
結果、いずれの案にも票が入りましたが、avec Toiにかなり多めの票が入り、それぞれのコメントなどもあわせて、自然な流れで(とTは思っていますが、大丈夫ですよね?? 忖度とか無いはず!)、avec Toiに決定しました。

その時にいただいた皆さんのコメントがまた、素敵で、
皆それぞれ、全く違う捉え方で、avec Toiを良いと考えてくれた、その可能性の広がりに、Tも、恐らくコトリさんやショータくんも、感動したのでした。

T自身が感じ、考えていたことを、感覚的によく理解していただいているうえで、更に押し上げて、よりイメージを広げて自身の創作に繋げてくださっているコメントや、
Tが思っていたのと少し違う形なのだけど、うんうん、なるほど、と嬉しくなるコメントもあり、
一番面白いのは、やっぱり五十嵐さんで、この話は、五十嵐さんのことを書くときに詳しくと思うのですが、Tとすごく似ているところと、全く正反対なところと、それが本当に良くでていて、嬉し笑いをしてしまう。「アヴェク トワ」という発音に関しても後日、面白いエピソードがあって、要は全くTの意図を気にかけるつもりがない(と思う)のですが、それが、Tにとってはとても楽しくてワクワクする、そしてたぶん、それをお互いにわかっている、という、そんな話も追って、したいと思います。

そして、ここで紹介したいのが、Tにとっての言葉の人、グンジさんの言葉。

「ポップな言葉でない分、インスタントな感情が湧かない。
趣旨を理解しようとし、都井岬を知りたいと思い、探求心をもって参加してくれる人たちにアプローチするような方向性の言葉が、今回のプロジェクトに合っているような気がしました。」

これは、Tがコトリさんとショータくんに、最初にavec Toiを話した時に、言った言葉、ほぼそのままだったのです。
正確に言えば、それは、このタイトルの本質的な深いところの意味の話でなくて、これが他人にどう受け取られると考えているか、それを想定した上で、それでもこれを提案するのだ、という前説、注意事項のようなつもりで話した言葉だったのですが(だからこそ、なおさらすごいと思った)、それを本当に、ほぼそのまま、コメントしてくれたグンジさんの言葉に、あらためて、言葉の人の力を感じた(驚愕し、感動し、嬉しくなった)瞬間でした。

(つづく)

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