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Toi Toi Toi !!! 【SdT_22】

あっという間に半年が過ぎ、
「avec Toi ――馬がいて、人がいて、そしてまた馬がいる――」の記録誌と記録映像が完成しました。
伊達さんの映像作品「界」のファイナル・カット版(って言って良いのかな?)とあわせ、
世界中のみなさんに、これからいつでも自由にご覧いただけることを、とても嬉しく思います。

・記録誌はこちら(全22ページ)

https://miyazaki-ac.jp/wp-content/uploads/2024/04/avecToi_rep_WEB.pdf

・記録映像はこちら(5分強)

・映像作品「界」はこちら(30分弱)

UKのDJ(フィルムメーカー)Alexにも、是非みてもらいたい。

公開に先立ち、3月22日には都井小学校にて、記録映像と「界」の上映会を実施しました。
6年生の卒業式前日、伊達忍監督の舞台挨拶つき、聖地特別先行(?)上映会です!
その時の様子は、宮崎日日新聞さんにも取り上げていただきました。

準備に向かう道すがら、なんか、コンバイン好きなのかな?っていう子がいたので、かわいい!と思って、思わず激写(激撮)してしまいました。

そしたら同行していた伊達さんから、いや、割と普通っすよ、なんか、ほじくり返すからエサとか出てくるんじゃないんすかね、と言われて、おおお、なるほどーと目から鱗だったものの、
でも、なんか、エサを漁ってる様子もなく、やっぱり、この子はコンバイン好きなんじゃないかなーと思っています。この付かず離れずが、たまらない。

上映会では、30名弱の全校児童のみなさんと、集まってくれた地域の方々が、目を輝かせたり身を乗り出したり、時には笑いが起きたり、大人たちは涙を浮かべたりしながら、2本の映像と伊達さんの話を、喜んでくれました。

午前の上映会が終わり、お仕事等で来られなかった方たちを中心に、各所を回って、記録誌の最終確認。
「avec Toiな人々」に掲載する写真などについて、メールで確認することが難しい方たちもたくさんいたので、実際に校正紙を見せながら、
「いやいや、載せんでよー!」とか、
「うーん、もう少し・・・(え、、、何かマズかったかな、、今さら変更とか厳しいけど…)、・・・もう少し、ダンディーに(笑)・・・(え、、、まさかの●●さんジョーク??)」といったやり取りを愛しみながら、無事に皆さんの快諾をいただき、

そして、この場所で彼らにお久しぶりとまたねの挨拶をし(ホーホケキョと欠伸が、たまらない)

そして思い出す、僕らがここを後にした、半年前の、同じように晴れわたった特別な日を。

「avec Toi」が嵐のうちに終わり、翌日、皆さんの協力を得て片付けの目処をつけ、Tとショータくんは最後の片付けとご挨拶のため、翌々日も汗びしょびしょになりながら、あちこちを駆けずり回っていました。(その日のことは、ショータくんが記録誌の「制作後記」にも少し書いていますので、ぜひそちらを。)

たしか、もう、あと秋田さんにビジターセンターの引き渡しをしたら帰るよ、というところだったかと思います。

ひとりの馬が、遠くから、こちらに向かってきました。
御崎馬の多くは、あまり積極的に、こちらに向かってくることは、ありません。
人にも馬にもよるでしょうが、私はあまり、そういう場面には立ち会いません。
(もしそんな時は、通常なら、世良田さんに倣って「さーせん」と言ってこちらが避けます。)

Tには、その馬が、挨拶をしに来たように思えました。

6日の夜の「御崎馬の夢」、よかったよ。ありがと。
とかね。

ところが直前で振り返り、ショータくんは「いや、止まるんかーい!」とナニワ仕込みの突っ込みを入れ、しかし、視線の先には仔馬が。
その先は、動画を見てもらう方が良いかも知れません。

そして続々と家族(ハーレム)らしき子たちも現れ、

みんなで挨拶しに来てくれ・・・くれ・・・?

そこにたまたま咲いていた、Tの好きな白い花。
さっきのホーホケキョと同じように、とても素敵な間合いで聞こえる
ショータくんの「ばいばーい」の声。

全て、このように残そうとしたのでも、形にしようと意図したのでもなく、
場合によっては撮ったまま、もうずっと忘れてしまうかも知れない、無数の記録と記憶。

「avec Toiの蹄跡」には記しきれなかった、数々の過程や思索、そして可能性。
「avec Toiな人々」には載せられなかった、多くの、皆さんとの思い出や会話たち。
その皆さんそれぞれが抱く、Tもまだまだ知らない、都井と人生の膨大な関わり。その歴史。

このまま、自分の記憶が失われていくのに任せて、誰に知られることもなく、
過ぎ去ってしまうのは、あまりにも、もったいない。ていうか、さみしい。

だから(いや、結論はもう終わる前から決まっていたのだけど)、
Tはまた別に、avec Toiのことを続けたいと思う。

「avec Toi」は幕を閉じ、avec Toiの幕があがる。

そして、この記事には、サムネにも使ったこの写真がよく似合う。

これは我々が宮崎に帰ってきた翌日にうまれた写真。
熊本県のご実家から「avec Toi」にいらしてくださったショータくんのご両親が、ショータくんの不在中、彼の家に、荒尾のジャンボ梨を置いていってくれた。
Tが宇宙で一番好きなのが梨であることを知っているショータくんは、疲労困憊しているにもかかわらず、その日の昼下がり、最高の梨たちをTの自宅へ届けてくれた。
感動おさまらないTは、そのデカさをアピールしたくて、すぐさま部屋のそこここに飾ってある小物の類を比較対象として手に取り、なんとなく「avec Toi」のフライヤーと当日パンフレットも一緒に、サッと写真を撮った。そう、なんとなく。ショータくんに感謝を送るためだけに、本当にパパッと。この1枚だけ。

結局その後、宮崎大学の小林先生にお礼の挨拶に行く予定だったTを、久々に公用車でなく愛車を乗り回せて嬉しくてしょうがないショータくんが、引き返してついでに乗せて行ってくれることになり、車内で「あの写真、超エモいっす。光の感じとか、完璧ですよね!」と言ってくれたような気がする。

でも、その光の感じは、ショータくんが疲労困憊にもかかわらず、少しでも美味しいうちにTに食べさせようと思ってお昼に届けに来てくれた偶然と必然の成した業。

そしてこの写真には、「avec Toi」の全てが詰まっている、とも感じるのです。

一番手前の一番小さい馬は、前田商店で出会った子。このSalon de T(h é)のサムネ写真も、実は前田商店の、今はあまり使われていなさそうなラウンジ?で、T≒UMAかも知れない。

浮かれたサンタ帽をかぶってる一番大きな小鳥は、コトリさんかも知れない。もう何年も前にイオンモールのFrancfrancで出会い、深い衝撃を受けた子。思い返して遡ってみたら、なんとTが今のスマホに変えて最初に撮った動画がこれ。

バカっぽくて、特に4小節ごとに入る「ズキュキュキュキューン!」がもう、ツボ過ぎて。
共同創始者のコトリさんについては、結局このnoteで詳述することができなかったけど、書かれなかったことにも、例えばNinjinskyのYouTubeにさえ、もしかしたらヒントはあるかも知れない。

愛車はビートルではないけど、車が好きな(イメージの)ショータくん。
このnoteはショータくんとの二人三脚だったこともあり、コトリさんと比して、割とよくでてきたから、とりあえずここでは、もういっかな?

AIのことは、このnoteでも陰に陽に、触れてきた。Tは恥ずかしながらスター・ウォーズをちゃんと観れてないので(武田先生ごめんなさい)、R2-D2についてなにがしかを語る立場にない(AIと言って良いのかさえも知らない)のだけど、もしかしたら、これは、今後のTの話し相手なのかも知れない、と思っていた。

けれど、これ、実はバーチャル・キーボードで(こんな感じ)

ここから光(本来はホログラム?)が映写されるんですよね、だから、もしかしたら伊達さんとその映像なのかも知れないし(ちなみにビートルはこれ、実はマウスなので、この2つがあればPCをコントロールできるのです。スター・ウォーズ好きでもフォルクスワーゲン好きでもないのにこれらの小物を持ってるのは、実は小物というか実用品なのです)。

そして、この動画が小鳥の動画と対比してたった今(説明のために)カメラロールに収まった最新の動画であることと呼応するように、avec Toiはaとiに包まれていて。

中心に「ある」のは、大きなoきな「なし」。

一瞬で撮られた、ただ、感謝を伝えるためだけの、何気ない写真。

一瞬が永遠であり、全てが含まれていることは、ままある。
そして、全ては無限の可能性を内在していて、それは確定させるまで定着しない。

次第に「avec Toi」公式noteの範疇を超えてきた。アンコールはもう、そこそこに。

聖(Saint…仏語読みで)ニャンコの日、Dが静かにこの世界を去り、別のDが深い衝撃とともにこの世界にあらわれた、20年近く前の濁りないTにとっても特別な意味を持つこの日に、この制作チームをはじめ多くの人たちのおかげで記録誌も無事校了し、記録映像や「界」とあわせ、世界中のみなさんに、これからいつでも自由にこの出来事をご覧いただけること、あらためまして、とても嬉しく思っています。

ありがとうございました。

(・・・)

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