伊達忍さんと、TOY PARADE 【SdT_12】
このnoteを書くために、こんなことでもなければ見返すことのない、ずいぶん過去の仕事のメールを今、見直していたのですが、これがけっこう面白い。
伊達さんの名前を知り、過去の作品など可能な範囲で拝見して、うん、すごくいいな、と思いました。
それから念には念を入れて、ちょうど前の年、Tが映画音楽のコンサートを担当した際に協力をしてもらい、そんな中で一緒にお話しをして、とっても意気投合した、「宮崎キネマ館」という素敵なミニシアターの支配人・喜田さんにも、
「自分は映像のことは素人なんだけど、実は今、こんなことをやりたいんです」と延々と超絶長い妄想メールを送って、「伊達忍さんが良いと思うんだけど、もし、別のアイデアなどあれば、教えてほしい」とお願いしたところ、
喜田さんは、宮崎映画祭の実行委員長・臼井さんにもご相談くださって、結果、お二人とも、彼が適任じゃないか、と。
「結論が同じで、恐縮ですが、伊達くんでしたらきっとTさんのご意向に沿った作品に仕上げてくれるのでは、と思います」と太鼓判をいただき、いよいよ伊達さんにお声がけをすることになったのでした。
すっかり忘れてました。懐かしいなあ…。伊達さんにこの話、したことあったかな。
喜田さんとのメールで、なんだか、本題とは関係ない『ようこそ映画音響の世界へ』とか、その以前に札幌の、やはり映画祭で確か一夜限りの上映を観た『すばらしき映画音楽たち』の話とか(この映画は本当に素晴らしかった。Tは本当に、メイキング的なものが好きらしい。映画に限らず、良い作品に出会うと、その制作過程を、アーティスト、スタッフ、制作者たちの熱い想いを、観たり知りたくなるのです。このnoteも、たぶんそれが影響していて、だから、SdTのマガジン紹介欄に「メイキング・オブ・『avec Toi』」の一文を付け加えたのです。)…そんなことも話していて、なんだか本当に懐かしい。
Tはもちろん、それまで映像作品の制作なんてしたことなくて、撮影の現場に立ち会ったことすらなくて、
ロケハンから何から全てが初めてで、撮影スタッフや演者の皆さんに迷惑をかけながら、
行きがかり上、手伝うことになってしまったコトリさんにも助けてもらいながら、
完成した作品が、こちらです。
本編(↑)は少し長いので、こちらの予告編(↓)の方が、見やすいかも知れません。
というか、Tは伊達さんの映像に、非常に音楽を感じるのですが、そしてそこが良いのですが、
もしかしたら、この時は本編よりも一層、予告編の方が、実際の音楽がほとんど流れていない分、
伊達さん自身の音楽性を、より感じることができるような気がしています。
予告編は1分半と短いので、お忙しい方にも、こちらだけでも、ぜひ見てもらいたいです。
それで気に入ってもらえたら、本編もぜひ。
この映像制作には、かなり多くの制約がありました。心苦しく思っている部分も、正直あります。
伊達さん的には、どうなんだろう。これより、もっと他にも観てほしい作品もあるかと思います。
その辺りは、ショータくんがそのうち、別稿でフォローしてくれるかな(期待)。
でも、これは、特にこの予告編は、Tと伊達さんが過去に制作した三本の映像作品の、その最初の作品。
そして、気づきました? タイトルの「TOY PARADE」。映像では「toy Parade」と、まるで「avec Toi」みたいな感じの、いい感じの小文字と大文字の並びになっています(伊達さんが、彼のナイス・センスで勝手にそうしました)。
その偶然もすごいけど、(だって、まだ書いてないですけど、avec ToiのTだけを大文字にしているのは、ただ都井が固有名詞だからというだけではない、幾つかの非常に重要な意味があるので。…あ、この書き方したら、ちょっとわかっちゃう人いるかな? でも、それは置いておいて…)
…え? まだ気づいてない人います?
トイ・パレード。元々が「おんがくのおもちゃ箱」を映像に、という作品だったので、おもちゃの行進。
↑ほら! ここにも実は「都井」が! つまりは、伊達さんとの最初の作品の、一番最初に表れる、サムネイルの時点から、既にして「都井」が潜んでいたのです!
都井は、親しい「きみ」であるだけでなく、きみと一緒に楽しく遊ぶことのできる、無限の可能性を秘めた「おもちゃ箱」でもあったのです。そしてもちろん、都井は、それだけにとどまりません。
(つづく)