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アメリカの未来を変える?ビットコイン戦略準備法案の衝撃


ビットコインとは何か

まず、ビットコインについて簡単に説明しましょう。

ビットコインは2009年に誕生したデジタル通貨(暗号資産)です。
主な特徴は以下の通りです。

  1. 中央管理者が存在しない(分散型)

  2. 取引記録が公開されている(透明性)

  3. 発行量に上限がある(2100万枚)

  4. インターネットを通じて世界中で送受金可能

ビットコイン戦略準備法案とは

2024年7月、アメリカのシンシア・ラミス上院議員が「ビットコイン戦略準備法案」を提出しました。この法案は、アメリカ政府がビットコインを国家の資産として保有・管理することを提案しています。

参照記事: https://www.coindeskjapan.com/243363/

法案の主な内容:

  1. 安全な保管施設ネットワークの構築

    • ビットコインを安全に保管するための専用施設を全国に設置

  2. ビットコイン購入プログラムの設立

    • 政府がビットコインを計画的に購入するための仕組み作り

  3. 政府保有ビットコインの透明な管理

    • 国民が政府のビットコイン保有状況を確認できる仕組み

なぜ今ビットコインなのか

ラミス議員は、ビットコインを「世界を変える資産」と評価しています。
その理由として以下が挙げられています。

  1. 過剰な通貨発行への懸念

    • コロナ禍で大量のドルが発行され、インフレリスクが高まっている

  2. 国家債務の増大

    • アメリカの国家債務が急速に増加しており、対策が必要

  3. ドル価値の継続的な下落

    • インフレにより、ドルの購買力が徐々に低下している

ラミス議員は、これらの問題に対してビットコインが解決策になると考えています。

法案の具体的な目標

  1. 5年間で100万ビットコインを取得

    • これは世界の供給量の約5%に相当

    • 現在のビットコイン価格(約5万ドル/枚)で計算すると、約500億ドル規模の投資

  2. 最低20年間保有

    • 長期的な視点での資産運用を目指す

  3. 国家債務削減のみに使用

    • ビットコインの価値上昇分を国家債務の返済に充てる

資金調達方法

この計画の資金源として、以下の2つが提案されています。

  1. 資産没収金の活用

    • 犯罪に関連して没収された資産をビットコイン購入に充てる

  2. 12の連邦準備銀行の過剰準備金のビットコインへの転換

    • 現在ドルで保有している準備金の一部をビットコインに変える

重要なポイントは、新たな増税を行わずに既存の資金を活用する点です。
これにより、国民への追加の負担を避けることができます。

期待される効果

  1. 2045年までに国家債務を半減

    • ビットコインの価値上昇を見込んでの試算

  2. ビットコイン300万枚の保有で国家債務を完済

    • これは企業家のマイケル・セイラー氏の試算に基づいています

ラミス議員は、ビットコインが過去に年平均55%の成長率を示してきたことを指摘しています。これは、年間2%のインフレ目標を持つドルと比較して、はるかに高い成長率です。

アメリカの未来とビットコイン

ラミス議員は、この法案を「アメリカを自由にする」ための解決策と位置付けています。ビットコインの特性が、アメリカの価値観と合致すると主張しています:

  • 自由への愛:中央管理者がいないため、政府の介入を受けにくい

  • 革新性:新しい金融技術として、さまざまな可能性を秘めている

  • 個人の主権の尊重:自己管理が可能で、個人の経済的自由を支援

懸念事項と課題

ビットコイン戦略準備法案には、以下のような懸念事項や課題も存在します。

  1. 価格変動リスク

    • ビットコインの価格は大きく変動する傾向があり、国家資産としての安定性に疑問

  2. 規制の問題

    • 他の仮想通貨との公平性や、国際的な規制との整合性

  3. エネルギー消費

    • ビットコインのマイニング(採掘)に大量の電力を使用することへの環境面での懸念

  4. セキュリティリスク

    • ハッキングや盗難のリスクへの対策

  5. 国際関係への影響

    • ドル離れを加速させ、アメリカの国際的影響力に影響を与える可能性

ビットコイン戦略準備法案の最短実現期間

1. 委員会での審議: 1-3ヶ月

  • 複数の委員会が関与する可能性があるため、最低でも1ヶ月、通常は2-3ヶ月程度かかります。

  • この期間中、公聴会の開催、専門家の証言、修正案の作成などが行われます。

2. 上院本会議での審議と投票: 2-4週間

  • 議事日程の調整や討論の時間を考慮すると、最短でも2週間程度必要です。

  • 複雑な法案の場合、さらに時間がかかる可能性があります。

3. 下院での同様のプロセス: 2-4ヶ月

  • 委員会審議から本会議での投票まで、上院と同様のプロセスを経ます。

  • 下院は議員数が多いため、上院よりも時間がかかる傾向があります。

4. 両院協議会(必要な場合): 2-4週間

  • 上院版と下院版の法案に違いがある場合、調整が必要です。

  • 合意形成に時間がかかる場合もあります。

5. 最終投票: 1-2週間

  • 両院での最終投票にかかる時間です。

6. 大統領の署名: 最大10日間

  • 大統領は法案を受け取ってから10日以内(日曜日を除く)に判断を下す必要があります。

7. 法律の施行準備期間: 3-6ヶ月

  • 法律が成立した後、実際に施行されるまでには準備期間が設けられることが多いです。

  • この間に、詳細な規則の策定や実施体制の整備が行われます。

最短期間の合計

上記の各段階の最短期間を合計すると:

  • 法案提出から法律成立まで:約6-12ヶ月

  • 法律成立から施行まで:約3-6ヶ月

したがって、理想的な状況下で最も迅速に進んだ場合、法案提出から実際の施行まで、最短で約9-18ヶ月程度かかると見積もられます。

まとめ

ビットコイン戦略準備法案は、アメリカの財政政策に革命をもたらす可能性を秘めています。国家債務の削減、通貨政策の転換、そして新たな経済成長の機会を提供する可能性があります。

しかし、この法案の実現には多くの課題が存在します。ビットコインの価格変動リスク、規制の問題、他国との関係性など、慎重に検討すべき点も多くあります。

また、アメリカ国民にとっては、この法案がどのように生活に影響するのか、注視する必要があります。ビットコインの価値が上昇すればアメリカの財政状況が改善し、結果として税負担が軽減される可能性もあります。

一方で、ドルの価値が相対的に下がることで、海外旅行や輸入品の価格に影響が出る可能性もあります。

今後の展開に注目が集まる中、この法案がアメリカ経済にどのような影響を与えるのか、世界中が見守っています。

ビットコインを保有していない人々にとっても、この動きが将来の経済や生活に大きな影響を与える可能性があるため、今後の議論や政策決定過程に注目することが重要です。

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