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#1 タイ出身のガブリエルがデジタルノマドになったきっかけ

Nomad Universityへようこそ!

世界を旅するデジタルノマドのあきな(@beakinaself)です。

わたしは旅の途中で出会った世界中のデジタルノマドにインタビューして、彼らが旅の途中で遭遇した「とんでもない体験」や「おもしろい体験」などをお伺いしています。彼らの非日常体験はとってもおもしろいので、興味あるひとはぜひこの記事を読み進めてくださいね。

📌 この記事はApple Podcastで英語音源を聞くこともできます。
音声をバックグラウンド再生しながら記事を読むことで、英語のトレーニングにもご活用いただけます。

今回はタイ出身のガブリエルをご紹介します。自身がクィアであり、LGBTIQ+、都市難民、人権、東南アジア研究などを専門分野として、国際組織で働いたり、女性と子供の権利の促進と保護に関するASEAN委員会のタイ代表を務めた経験を持っています。

ガブリエルはバイオリニストでもあり世界中を旅しているのですが、旅をする中での心揺さぶられる経験やデジタルノマドになったきっかけについてお話を伺いました。

本インタビュー記事は、4回の連載でお届けします。

#1 タイ出身のガブリエルがデジタルノマドになったきっかけ(今この記事を読んでいます)
#2 デジタルノマドに必要な3つのスキル
#3 ガブリエルの旅先での爆笑エピソード
#4 エチオピアでの心揺さぶられる出会い

この記事の目次は以下の通り。

1.3ヶ国語を話すタイ出身のガブリエル

今回のゲストはタイ出身のガブリエルです。
実は私たちは5、6年前に東南アジアと日本の若者に向けたプログラムに参加していて、当時は面識がなかったのですがプログラム終了後に共通の友人を通じて知り合うことになりました。
そして、ようやくトルコのイスタンブールで会うことができました!

はじめに、自己紹介をお願いします。

こんにちは。私はタイ北部にあるチェンマイ出身です。
ここ1年は世界のさまざまな都市を旅しています。

私はバイオリニストでもあり、いろんな場所で演奏しているのですが最近はデジタルノマドとして「Y+ Global」でも働くようになりました。この組織はHIVとともに生きる若者のためのグローバルネットワークで、HIVだけでなく結核やマラリアなど後発開発途上国に住む人々が罹患しうる病気の予防に取り組んでいます。

Y+ Global
世界中のHIVとともに生きる若者に対し、健康で充実した生活を送る権利を推進する国際組織

Y+ Global

私は英語とフランス語を話せるので、この2年間はアフリカの英語圏とフランス語圏の国々で活動をしてきました。

3カ国語話せるのはすごいですね!

おかげでアフリカの国々を行ったり来たりして刺激的な日々を送っています。

アフリカはアジアからは距離が遠く、ビザ取得も難しく、さらには治安もよくないイメージがあるので行きたいと思っても実際に旅をする人は多くありません。仕事で行けるのは貴重な機会ですね。

2.ガブリエルのこれまでの経歴

ガブリエルは大学を卒業したあとどのようなキャリアを歩んできたのですか?今の組織で働く前は会社員をしていたのでしょうか。

私は少し遠回りをしていると思います。
はじめはバンコクのタマサート大学で国際関係学を学び、卒業後は国際機関で働く人たちのために外交官になろうと思っていました。ですが、バイオリニストになるという夢を捨てきれず外交官になるのをやめました。

在学中に日本からの奨学金で日本や東南アジア諸国を旅する機会を得て、それが友人やホストファミリーだけではなく地元の人々たちとの関係性を考えるきっかけになりました。グローバル市民としての意識が芽生え自分に何ができるか模索しはじめたんです。

その頃にはすでにアジア各地の旅を十分に楽しんでいたので、そろそろ旅以外のことをしようと思い、チュラロンコン大学に入って「都市部に住む難民」の研究で修士号を取りました。

タイで2つのトップ大学へ行ったのですね。

そうです。その間もタイで女性の権利やアジアの子供の権利を啓蒙する活動をしていました。そして20代はじめにふたたび奨学金を得て、在学していたチュラロンコン大学と仕事を両方辞めて研究のためにポーランドへ渡りました。

約50日ほどのヨーロッパ滞在でしたが、その時に記事を書いたり、タイ語や英語の翻訳の仕事をしたりして旅先でお金を稼ぐようになったんです。

これまでデジタルノマドという働き方はまったく頭になかったのですが、これこそ私が本当にやりたい仕事、旅を続けられる方法だと思いました!

3.1通のメールからグローバル組織で働くことに

ポーランドから帰国後は一度会社員になったのですが、デジタルノマドとしての仕事は続けていて十分なお金も稼いでいました。

私の親友にコロンビア出身の女性がいるのですが、彼女とは年齢が同じで共通点が多くよく連絡を取っていたんです。

彼女から「アムステルダム拠点のグローバル組織で働けるアジア人を探しているんだけどあなた以外に最適な人がいないと思うの!応募してみない?」とメールをもらいました。

履歴書をすぐに提出すると「おめでとう!採用です!」というメッセージが届いたのでこの組織で働くことになったんです。

大学にいた頃は学問が正しい道だと思っていたのですが、1年経つと私が人生に求めるキャリアの積み方ではないという気づきもあり、ちょうどよかったです。

それはいいタイミングでしたね!

4.デジタルノマドは理想の働き方

ガブリエルは遠回りをしたと言っていますが、人生100年時代と言われるいま、大学卒業後に就職しその後にさらに大学で学ぶ人は増えています。
学問と仕事を行き来して相乗効果もあるでしょうし、いいキャリアの積み上げ方だと思いました。

次回は、デジタルノマドに必要なスキルについて詳しくお話を伺います。ガブリエルは大学で研修をしながらいくつか仕事をはじめて、気づいたらデジタルノマドになっていたようですが、ガブリエルが考えるデジタルノマドになるための要件とはなんなのでしょうか。ぜひチェックしてください!

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