雪の恵みと山と森といのち
【大杉江戸古民家の里創生プロジェクト】
〜 3年ぶりの大雪に思うこと〜
築170年の古民家をホテルにリノベーションするプロジェクト。
年末から年はじめにかけて、3年ぶりの大雪となった大杉。
今週末はまた、ふたたび大雪らしい。
雪すかしには少々ウンザリだが、やはり雪は“天からの恵み”である。
雪の代わりに、雨が降れば良いということでは決してない。
雨は地層表面をすぐ流れてしまう。
しかし積もった雪は春先、ゆっくり溶け地層深く浸透する。
こうして山は水を蓄える。
山が水を蓄えることが出来ないと、沢水は枯れる。
用水は痩せ細り、川の水も濁ってしまう。
川魚や小動物や昆虫や植物。
里山の生態系へのさまざまな影響が広域に及ぶ。
農業では田植え期の水不足も心配される。
春の桜雨。
梅雨。
夏の穀雨。
秋の長雨。
そして冬雪。
はっきりとした四季があるからこそ美しい、日本の自然。
失われるようなことがあってはならない。