悔やめども、悔やむべき?

Aはたぶん怒っている。
あれ以来LINEの反応はない。

前あったみたいに、海外出張などでLINEを見れない状況、というわけではなさそうだ。
10年前と同じだー、と思う。

10年前、大学の卒業旅行でAともう1人の友人と3人で韓国旅行にいったときも同じようなちょっとした一言でAを怒らせてしまって、日本に帰るまでほぼしゃべってくれなかった。

ただ、そのポイントがかなりニッチで分かりにくいのがAの気難しいところなのだ。10年前は、ソウルで占いに行って、その結果に対する私のコメントがA的に良くなかったんだった。
たぶん同じことを言われても、私ならムッとすることはあれ数日にわたって怒り続けたりしない。

20代のときと同じメカニズムで30代もまた喧嘩してるのかと思うと、変わらなさに笑えてくる。

一方で、本人が不快に思ったなら謝罪しないといけないけど、それなら私だってこれまでAに怒りたいことあったよ、とも言いたくなってしまう。

夫には、改まって謝罪するほどのことじゃないし、私の例の発言が謝罪しないといけないことなら、Aも私に謝罪しないといけないでしょ、という意見だった。
職場や会社のことで、わかりやすいマウンティングをされたことがあったじゃない、それで嫌な思いしんじゃないの、とのこと。ただマウンティングというのは、転職して環境が変わったから、Aの話に過敏に反応していただけの可能性もある。

最初はその意見が自分に都合がいいので納得してたけど、やっぱり微妙に種類が違う気がした。

仮にAが意図的にマウンティングしていたとしても、それは私とAの間の出来事にすぎない。私の失言は、別の友人を巻き込んでいるので、構図が違う。
Aは、もしかしたら私の間だけで完結することなら、いくら私が失言しても許してくれるかもしれない。
2人の間を超えて、他者を巻き込んで余計なことを言ってしまった時にAは怒るのだ。
なんかやっと分かってきた。

というのはプライベートの話で、今日は仕事で管理職数人と若手の忘年会があった。
飲み会の後、私はいつも反省会をしてしまう。
大抵、こう返答すればよかった、あの話題を振ればよかった、コメントがうまくてきなかった、または言わなければよかった等について悶々と考えてしまう。
飲み会自体はとても穏やかで、誰かを貶めたり傷つけるような話題は一切なく、とても健全だった。
だから私も調子に乗って変なことを言ったりはしていないし、失言は何もしていない。何も反省する必要はない。
それでも、飲みの場なのに仕事みたいな質問をしてしまって同席した人をしらけさせたかもしれない、とか枕詞で「今3社目なんですけど」と言ったことがもしかしていやらしく聞こえたんじゃないか、とか地元が同じ人がいたからと言って地元の話をしすぎたかもしれない、とか、しょうもないことで延々と反省会をしてしまう。

だから大体の飲み会は、帰り道、自分がいたたまれなくてたまらない。
これが辛いから行かないほうがいいのかもしれない。
多分誰も気にしていないはずなのだけど。

入社して半年経って、もうお客様気分も抜けて自分もこの会社の一員という気持ちで受け答えしていたけど、みんなはもしかしたらまだ自分を仲間と感じてくれてないのかも?と感じて勝手に寂しくなったりもした。
あと、メンバーが男性ばかりなだけで、一見外資ぽくてオープンな職場だけど、根底には男性優位があるんじゃないかと疑ってしまって勝手にガッカリしたりもした。

そういうネガティブなぐるぐるの後は、自分は飲み会中に話題が尽きた時の微妙な間を保たせるために良かれと思って色々と話題を提供したのに、なんでこんなに反省しないといけないんだ!と、物静かだったメンバーに腹が立ってくる。道化を演じさせられた(頼まれてはいない)自分が哀れに思えてくる。

いつになればパーフェクトな飲み会ができるんだろうか。
会社のイベントにそんなに感情を使わなくてもいいはずなんだが。


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