50代夫婦の距離感:お互いの生き方を尊重する
以前の記事でお話ししたとおり、私たち夫婦はお互いの距離感を大切にするようにしていますが、ここ最近はさらに、お互いのやりたいことを尊重する方向へと舵を切っています。
お互い50代に入り、そのことを強く意識するようになったためです。
例えば、夫はここ数年「大型バイクの免許を取りたい」とずっと言っています。時間がなくてまだ実現できていませんが。
数年前までは、私も「もう50歳になるし、老眼もあるし、とっさの判断が遅れて事故につながるかもしれないよ」とか「バイクは危ないからやめなよ」と強く反対していました。
また、食事に関してもそうです。
上記の記事にも書いたとおり、私たち夫婦はそれぞれ自分の食事は自分で用意しています。しかし夫は野菜が苦手で、青汁を「魔法の粉」だと思っているふしがあります(笑)。栄養に関するハードルが低く、青汁さえ飲んでいれば栄養は万全だと思っているようですし、お酒もかなり飲みます。
少し前までは「野菜も食べなよ」とか「ちゃんと栄養摂って」と、まるで母親のように口うるさく言ったりしていました。
でも、そういうのもやめました。
見捨てたわけではなく、心配している気持ちは変わりません。
でも、どんな結果になろうとそれも人生、自分で選んだことです。
「後悔しないように、お互い自分が思うように生きていこう」と思うようになったのです。
夫も同じ考えだと思います。
私が「海外一人旅をしようと思う」と伝えたとき、心配性の夫は一瞬何か言いたそうな表情を見せましたが、出てきた言葉は「いいと思うよ」でした。
結果的に初めての海外一人旅では小さなトラブルはありつつも、得がたい経験ができて大満足でした。もし「一人は危ないからやめなよ」と言われていたら、こんな素晴らしい経験はできなかったでしょう。快く送り出してくれた夫には感謝しています。
今では、「バイクに乗って、車では感じられない風を感じながら見る景色は格別だろうな」と素直に思えるようになりました。
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