見出し画像

言葉について抽象画から考えてみる:松谷武判展

先日、とある方のnoteの記事から知り、東京オペラシティアートギャラリーで開催されている「松谷武判 Takesada Matsutani」展に行ってきました。

松谷武判さんは、戦後日本を代表する抽象画家です。



この美術展では、200点近くの作品が展示されています。

抽象画についてはまったくの素人の私ですが、作品をじっと眺めていると、ふと先日書いたこちらの記事のことが思い起こされました。

「スキ」に含まれる範囲はどこまでなのだろう? という疑問について書いた記事です。

① 厳密に「好き」という意味だけを含む
②「好き」以外の意味、たとえば、「すごい!」「応援してます」「感動!」なども広く含まれる

作品を見ていると、抽象画の抽象度と、上記の記事で触れた「言葉の粒度」には、共通点があるのではと感じました。

たとえば、以下の最初の2つの作品は、一見して伝えたいことが比較的わかりやすいという点で、「スキ」に含まれる範囲に当てはめると、「 ① 意味の範囲が限定される」に近いと感じます。

抽象画ではあるけれど、人の形がしっかりと描かれている
「繁殖―黒」というタイトルの作品
この作品も「わかりやすい」と感じました

先日、東京都近代美術館で見た「抽象化のプロセス」で考えてみると、このあたりに相当するのかな? と思いました。

それに比べて、以下の3つの作品は、「含まれる意味の範囲」がもっと広く、見る人に「余地」が与えられる感じがします。

その点で、上記の 「② 意味の範囲を限定しない」 に近いのではないかと感じました。

先ほどの抽象化のプロセスで表すと、このへんになるのかな? もしくは最後の段階か。


抽象画は、抽象度が高くなるほど「意味が広くなる」と感じる点が非常に興味深いと思いました。

少し掘り下げてみると沼にはまりそうな気がします・・・ 笑。

余談

このアートギャラリーのすぐ外に、「Gallery 5」というミュージアムショップがありました。

オンラインショップもあります。

https://gallery-5.shop/


このミュージアムショップが、これまでに見たどのミュージアムショップよりもオシャレで素敵だったのです!!!

まさに私のツボにはまる感じです。

洗練された外観
このエコバック、最後まで買おうか悩んだけど
「1日1捨」をしている身としては、今回は我慢しました・・・・涙
選書も素晴らしい

入場料はかからないので、ミュージアムショップだけでも行く価値ありですよ。


いいなと思ったら応援しよう!