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50歳で開国した話

以下の自己紹介の記事にも書いたとおり、


フリーランスとして仕事を継続的に得るためには全集中しなければならないと自分を追い込むあまり、ここ10年以上、外界との交流をほぼ絶って「鎖国」状態でした。

しかし、更年期を迎え、体に一気にガタが来始めたことで人生には限りがあるということを身をもって実感するに至りました。

それに、親も年をとってきました。今はまだ大丈夫だとしても、数年後には介護も始まるかもしれません。

「開国」するなら今しかない!
という思いが強くなってきました。

でも、どうすればいい・・・?
仕事を断るか・・・?
でも仕事を断ったことをきっかけに仕事が来なくなったら困るし・・・・
そんな思いが頭の中をぐるぐる巡ります。

そこで、一気に仕事を断るのではなく、
まずは、毎日少しずつ、うすーく仕事を減らしていこう、
ということを思いつきました。

たとえば、18時半まで仕事していたのを、
終了時間を30分早めて、18時に終了する。
土日は両方とも休みにして、最低でも土曜か日曜のどちらかは外出し、これまで経験したことがなかったことをやってみる。

そんな慎重すぎる作戦のもと、徐々に外界との接触を増やしていきました。

まずは身近な小さなことから始めました。

近所のヘッドスパに出かけたり、ひとりランチをしたり、美術館に行ったり。

若い人しか行かないようなアイブロウサロンとやらに潜入してみたり、寿司屋のカウンターにひとりで座ってみたりもしました。

そして、昨年の5月。

たまたま手にとったパスポートを見ると、あと1か月で期限が切れてしまうことに気付きました。

切れてしまうと後々面倒だと思い、更新手続きをしました。

その時点で、具体的な旅行の予定が特にあるわけではありませんでした。

新しいパスポートを受け取った当日の夜、偶然、久しぶりに友人から連絡がありました。

その友人は、海外旅行をすることを決め、なんと、ちょうどその日にチケットを取る予定とのこと。

一緒に行かない?
と誘われたわけではないのですが 笑

新しいパスポートも手元にあるし、
チャンス!とばかりに「私も一緒に行きたい!」とその場で申し出て、OKをもらい、急転直下で一緒に行くことを決定。

行き先は、高校時代の別の友人が暮らす南仏のニースです。

旅行準備のため、友人と密に連絡をとる必要があります。
メールのやりとりだけでは何かと不便ですし、
友人に迷惑をかけることになるでしょう。
(このころの友人とのやりとりは懐かしの「ドコモメール」でした。友人たちも何も言わずよくぞ我慢してくれていたと思います。)

そこで初めて、面倒くさそうというイメージだけで(失礼)頑なに拒否しつづけてきたLINEを使い始めました。

それをきっかけにして、他の高校時代の友人数人ともLINEで繋がることになり、さらに開国が進みました。

そして、久しぶりの海外。初めてのニース。

プロムナード・デ・ザングレにあった青い椅子のオブジェ。青い空に映える
ニースの町並み
ニース近郊のアンティーブの街中
インベーダー・・・?
子どもが遊んだ後かな・・??

乗るはずのバス停に行ってみるとなくなっていた、などの小さなハプニングもたくさんありましたが、

脳みその使っていなかった部分をフル稼働させたという意味でも最高の経験になりました。

友人と一緒に友人の住んでいる場所を訪れるという旅行は、ある程度「守られた」状態の旅行であったにしても、開国の第一段階は無事に終了できたと言えるのではないでしょうか。

私としては大満足の旅行でした。

え!?壁から馬?? 家の壁に貼り付いてたシリーズ ①
家の壁に貼り付いてたシリーズ② 小さい人たちが仕事中
家の壁に貼り付いてたシリーズ③ またまた小さい人、謎の作業中
ニース近郊の町エズの植物園から見た景色


・・・書き連ねたことを改めて読み返すと、
「開国」というスケールの大きな言葉を使っている割には他人様から見るとスケールの小さなことばかりで少々恥ずかしくもありますが・・・・

ありのままを感じたままに、これからも書いていければと思っています。

最後まで読んでくださってありがとうございました!


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