初めてのNT州はただのサウナだった


1年半をQLD州で過ごした後、やっと移動をする時がきた。
当時は州境のボーダーが閉じたりでなかなかWA州に行くことができなかった。

その時もQLD州から直接WA州には行けなかったため、NT州で2週間過ごす必要があった。NT州からはWA州のボーダーが開いていたのだ。
数ヶ月過ごしたケアンズを離れ、10月半ばにダーウィンへと移動をした。

ダーウィン空港を出るとそこはただのサウナ。
天気はよく気温も高いが、雨季直前ということもあってかジメジメしていた。
タクシーを捕まえ予約していたホステルへと移動する。ホステルの中は涼しく外に出たくないと思うほどだった。
ある程度荷ほどきをした後、夕食を買いにスーパーへ出かけた。その帰り道、原住民男性の横を通り過ぎた後、ものすっごい声で雄叫びをあげられた。私の前を歩いていたオージーカップルも早足に変わったのでそれに着いていく。1年半滞在して初めて出来事だった。怖かった・・

「ああ・・早くこの街を出たい・・・」

この出来事と気温で初日に心が折れかけた。
この街を出たらきっと戻ってこないだろう・・そう思ったほどだった。ちなみにあれから1年経ったがいまだにダーウィンはトラウマだ。

滞在2日目。この日はダーウィンの中心部をまわった。
中心部と言ってもとても小さい。少し離れたところに野外映画があったので、そこまで歩いてみることにした。
しかし、気温と湿気でサウナ状態の中歩くのは体力が奪われる。汗かきじゃない私でも5分も外にいれば汗でびっしょり。ついには到着する前に諦め、クーラーの効いた部屋へと戻った。

周辺の観光スポットなど調べても興味が湧かない、むしろ暑いから外に出たくない。
必要最低限でしか出かけることをしなくなった。
私はそれでよかったが、ルームメイトのフランス人がずっと部屋にいる私を心配してくれ、「カーシェアを探して観光するといいよ!」とアドバイスをくれたり、バーへと連れて行ってくれたりもした。でもこの蒸し暑い中外に出たくない気持ちがどうしても勝ってしまう。心配してくれてありがとうという気持ちと、インドアでごめんという気持ちが入り混じる。

5泊した後、延泊ができなかったため次の宿泊施設へ。
使わない部屋を貸し出してる方がいたのでそこに残りの日数泊めていただくことに。

そこのオーナーが連れて行ってくれたマーケットのラクサ、本当に美味しかった!
もちろん持ち帰って家で食べた。暑いからね。

Parap Village Marketで買ったラクサ

省エネモードで日々を過ごしていたが、いよいよパースへ向かう日が近づいてきた。

「ミンディルビーチへ行かねば・・!!!!」

最後の力を振り絞り、Eスクーターを乗り回しミンディルビーチへと向かった。
Eスクーター最高なのでオーストラリア来たら乗り回してみてほしい。

ダーウィンに来てやっと「これを見れてよかった・・!!」と思った。
真っ赤で大きい夕陽が海へと沈んでいく様は本当に綺麗だった。赤道に近いから大きく見えるとか。

私にとってあまりいい思い出のないダーウィン。また行きたいかと言われると微妙だが、また行く機会があれば乾季に行こうと思う。
雨季前のダーウィンはただのサウナ。これは肝に命じておきたい。

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