初めて整形した日のこと。 前編
二度目の投稿は整形願望を抱くに至ったきっかけとかを書こうと思ったのですが、思い返してみると、人生のほとんどを「整形したい」一心で生きていたことに気付きました。きっかけを挙げればキリがないので、それは後々小分けにして出していこうかなと思います。
今回お伝えするのは、昨年12月にした初の美容整形手術についてです。
実は私、この整形手術に対して割と後悔しかありません。
未完成の下書きが溜まっていくばかりだったnoteを始められた一番の理由は、感情を外に出さないと狂いそうだったからです。(今はもう落ち着きました)
そうは言っても悪口は書きません。何も生まないので。
美容整形ほどの決して安くないお買い物をする時は、念入りに念入りに行動しないといけません(と、学びました)。勢いで決めて、後からちょっと違ったなーって仕上がりになると、最終的に辿り着くのは「結局、自分の調査不足だしなあ」に尽きます。この時はまさにそうでした。浅はかだった自分にも非があり、誰のせいにも出来ないのです。自分の感情を整理して、この状況が少しでも良い方向へ向かったらいいなと思います。
一度目の整形は、ぶっちゃけ
何一つ変わりませんでした。
驚くくらい変化無し。
この時は鼻と顎のみ。受けた手術を具体的に羅列すると、鼻ヒアル(ヒアルロン酸)/鼻尖形成/鼻の軟骨縛り/鼻翼縮小(小鼻縮小)/顎ヒアルです。
どれも同じ都内のクリニックで、同じ先生に施術して頂きました。
その時のお話です。
長年夢見ていた整形をついに実行することになったきっかけはとても些細なことでした。
整形レポだけ気になる方は、下記太字の「整形手術当日のお話」までスクロールして頂ければと思います。
同じキャバクラで働く女の子(Aちゃん)と待機中にお話をしていた時のことです。
Aちゃんは三歳年上の後輩だったのですが、ちゃんと話すのはその時が初めてでした。話題が美容事情に進み、Aちゃんが注射系(ヒアルロン酸等の切らない手術)の整形をしていることを聞きました。身近で実際に整形を公言している人に出会ったのが初めてで、あまりにも気軽に言うものでしたから、
「今すぐ整形したい!!!」と欲が爆発したのです。
そもそもそれまで私が整形に踏み出せなかった理由が、
・未成年だったこと
未成年が整形手術をする場合、親の同意書(又は付き添い)が必要です。母は私が整形したがっていることを知っていますが、もちろんですが反対されました。父には怖くて話したこともありませんでした。
・韓国に行って整形した方が良いんじゃないかと思っていた
多くの人がそうだと思いますが、美容整形において、なんとなく韓国>日本のイメージがありました。高い技術で価格も安い。しかも韓国って、年齢換算方法が日本と異なるんですよね。あんまり詳しくないのですが、日本で高校卒業した後の18歳は韓国では20歳になって 成人として親の同意無しで手術出来るそう。
・勉強で忙しかったこと
学生時代は勉強にかなり力を入れており、高校卒業後は予備校に通って一年間浪人していた為、毎日成績と自分の顔に悩まされながらも、整形を実行するには現実的に中々難しい面がありました。
・単純にお金がない
私の高校はアルバイト禁止で、お小遣いも貰っていなかった為、自由に使えるお金が全く無かった。夢や家計の為にこっそりバイトをしていた人もいると後々知り、本当に整形したいのだから学校に内緒でバイトくらいやればよかった!とも一時期思ったりしましたが、少し大人になった今考えると、勉強に打ち込んでよかったのかもと思います。
・結局どれが良いのかわからない!!!
美容整形に興味のある方はご存知かと思いますが、Twitterやネットで調べてると、いわゆる“整形垢”の方々による こういう特徴の人はこの手術が良いとか、〇〇医院の〇〇先生の腕が良いとか悪いとか、手術失敗して辛いですとか、情報が溢れています。リスクを避ける為にも情報収集は大事ですし、これらを活用しない手は無いかと思いますが、最善を求めれば求めるほど頭が混乱しました。
などなど。まあ、やらない理由は探せばいっぱいある訳でございます。浪人が終わって、新生活が始まった後も、しばらく勉強にサークルに せかせかと過ごして、整形資金を貯めるぞ!と19歳の夏にようやく一歩踏み出したのがキャバクラでのアルバイトだったのです。
話は戻りますが、Aちゃんのお話でしたね。この会話をAちゃんとした後、すぐにAちゃんに教えてもらった美容整形外科のHPを見ました。するとまあ、思ってたよりかなり安かったんですね。かなり大手の医院だと思いますが、
「日本の整形外科にしては安いな…二十歳になったし、お金もある程度貯まったし、今なのでは?」(⚠︎この世の中安さで決めると大体ロクなことありません。結局かなり釣り上げられたので安くはなかったですが。)
と、とりあえずカウンセリングを申し込みました。もうこれは勢いでした。欲に任せて予約を取りました。
当時、私は病院や先生についての情報が書かれた整形ノートなるものを作成しており、ツイッターでの情報や口コミ等見て比較検討して、大学2年の夏休みに渡韓して……と慎重に計画を進めていたつもりでしたが、ノートガン無視で決めました。
整形手術当日のお話
元々カウンセリングだけで帰るつもりだったのですが、当日手術割引と、手術に15分ほどしかかからないと言われ、予想外の手軽さに 早く…早く処(や)ってしまいたい…!!と逸る気持ちを抑えきれず、当日手術をすることに決めました。今思うと本当に安直です。。
実はこの日、キャバのシフトを入れており、この決断が後々悲劇を生むことになります。(次の記事におまけとして書きます)
ウエサカ「とにかく鼻が気になるんです。低いし、鼻筋は通ってないし、小鼻(鼻翼とも言います)が大きくて広がるところも。あとは顎が四角いところと、あとは……」
カウンセラーさん「確かに鼻だけボーン!って感じですね。(鼻先を触って)あとブニブニですね…めちゃくちゃ柔らかいです、わかります?骨が完全に開いちゃってます。あとは……」
ウエサカ「・・・・・。」
カウンセリングでの見積もりが合計130万で、なんやかんやで100までお値引きして頂きました。今日!今ここで!決めて下さるならこのお値段です!とかなり圧をかけられましたが、その時の私は良心的だなーくらいにしか思いませんでした。後々知ったのですがよくある手法らしいので、検討は慎重にね!!
この時、手元に現金80万円しかなかったので、結局医療ローンを組みました。夜職で審査通るかな…とかビクビクしてたけどなんとか通りました。(ちゃんとキャバクラのサイトがネットで出てくるなら通るっぽい。そして親に勝手に連絡が行ったりとかはないみたいです。)
①1日目 鼻尖形成と軟骨結ぶやつ
手術は全ていっぺんにやってしまうのではなく、二回に分けました。1回目はカウンセリングと同日です。
鼻尖形成は、鼻先をツンと尖らせるための手術です。多くのパターンは、耳から軟骨を取り出してそれを鼻先に移植する、“耳介軟骨移植”がメジャーな方法なのではないかと思われます。
しかし私の場合は、(特定出来てしますので少し濁しますが)その美容整形外科特有の方法で、鼻先に特殊な物体を入れました。
鼻の軟骨を結ぶ手術は勧められるがままにやりましたが、個人的に一番何の意味があったのかわかってない手術です。(失敗する例)
初めての整形。しかも当日に突然手術を決めたから、全く心の準備ができてない。胸の高鳴りが抑えられませんでした。
死んだらやだな…と思って、唯一整形願望をずっと話していた友人にだけ「整形してきます!」とメッセージを送りました。
まず、笑気麻酔と言って、鼻から吸うタイプの麻酔をしました。中々効いていないような気がして疑問に思っていたら、「鼻から吸って口から吐いて下さい」と言われていたのに口から吸って鼻から吐いてました。そりゃ効かないわ。
笑気麻酔は効いてくると段々身体全体がジンジンしてきて、ふわふわしてきます。身体の感覚が無くなるというよりは、色んなことを感じる神経が鈍くなる感じ。頭がボーッとして、痛いけどまーいいやーって気分になる。精神に働きかけてくる感じ(医療詳しくないのでよく分からないけど)
次に局所麻酔。これがまあ痛いのなんのって。
何度か整形を経験したんですが、一番何が痛いのって局所麻酔!!!
注射で打つんですが、まーーー痛い。個人的感想として針をぶっ刺されてそのまま皮膚を引っ張られているような感じがします。それが目の近くだったりするから余計に怖い。
よく分からないうちにおそらく軟骨を縫われて、
あとは、鼻先に特殊な物体を入れたんですが、おそらく豚鼻っぽくされていて、かなり強引にやらないといけないのか麻酔してるのに結構ちゃんと痛かったです。「イデデイデデ…」って心の中でずっと思ってました。声出ないけど。
血が喉に流れてくる感覚もありました。
すぐ終わったけど、手術中、なぜかずっと涙が止まらなかった。
看護師さんが「大丈夫ですか?」と聞いて下さるのですが、だいひょうふです、だいひょうぶですとあまり感覚のない口を動かして答えるのが精一杯でした。
麻酔や手術の痛みと、それから、今までの人生に思いを馳せてたからでしょうか。多分。「やっと変われるんだ」って感慨深かったんですね。
人間の顔、そんな簡単には変わりませんでした!!!続きます。
②2日目 鼻翼縮小、鼻と顎のヒアルロン酸
1日目と連続ではないです。数日期間が空きました。
医院に向かう途中、街のモニターからアナと雪の女王2 “Into the unknown”の「未知の旅へ踏み出せと…」というフレーズがずっと流れていてエモみを感じました。曲の主人公になった気分で街を歩きました。
前回と同じく、笑気麻酔+局所麻酔です。
笑気麻酔のおかげで全体的にボーッとしてるんだけど、そして局所麻酔のおかげで痛みはそこまでないんだけど、なんとなくわかる。
今、鼻……チョキチョキされてる!!!!!!!!!(???)
小鼻切られてるのがわかって普通に怖かったです。縫われてるのも分かりました。そんなガッとやって、前回やった鼻尖大丈夫?!?!?ってくらいガッとしてました。
それから段々麻酔が効いてきて、ほとんど何も感じなくなりました。私もこの辺りから大分慣れてきて、強張っていた身体も力を抜けるようになってきました。
その後の鼻筋と顎へのヒアルロン酸注射は一瞬で終わりました。何なら、先生多分顎への注射を忘れていらっしゃって、
「終わりでーす」って言われたので目開けて起き上がろうとしたら、「あっ待って!」ってそのまままた倒されて一瞬で打たれたって感じでした。こんなんで良いのね……(ちなみに顎はわりと希望通りになって満足してます)
術後、あまりにお腹が空いたので何か食べようとスタバに入りました。スッピンで顔もテッカテカで マスクを外すと酷い状態でしたがまぁいいでしょうと。(小鼻の縫い目は黒い糸でしたが遠目ならバレにくいです)
しかし悲劇は起こりました。
麻酔の影響で唇が麻痺してフラペチーノが飲めなかったのです。(感覚が無く吸えない)
馬鹿なのかな?とかなり落ち込みました。消費税10%で買ったフラペチーノを片手に帰宅することになったのでした。
私は人のエッセイを読むのが好きです。中でも書店で千円くらいで売っている ちょっと薄めのコミックエッセイが特にお気に入りで、美容整形関連のコミックエッセイも何冊か持っていました。
長谷川ケイさんの“自分の顔が大キライ”という 長谷川さんご自身の美容整形の体験談を描いたコミックの中で、
「ごめん私の体、病気でもないのに痛めつけて」
という台詞が出てきます。
手術を受けている最中、この言葉がずっと頭の中にありました。
私の本心だったのか、それともただ漫画のセリフを思い出しただけなのか、よくわかりません。
後編へ続きます。
ウエサカエト