マスクフックを改良する
前回の記事「マスクフック制作」で制作について考えたことなどを書きましたが、実際に使用してみて感じたこと、そこから見えた課題と改良点を記録しておこうと思います。
前回、どういうマスクフックが作りたいのかを考えて、以下の5つを挙げました。
・重くないもの
・髪に絡みにくいもの
・滑りにくいもの
・天然石を使ったもの
・ヘアアクセサリーと一体化していないもの
まず、「重くないもの」については、特に製品自体に重さを感じることはなかったのでOKです。
つぎに、「滑りにくいもの」「髪に絡みにくいもの」については、
・ストレートヘアの方は、髪に絡みにくいけど滑りやすい。
・パーマヘアの方は、滑りにくいけど髪に引っかかる感じがある。
という結果になり、使う方の髪質やヘアスタイルにより左右される部分がありました。
ただ、パーマヘアの方もマスクを外すときなどに、髪に多少引っかかる感じはあったようですが、「絡んでしまって取れない」などはなく、使用にあたって大きな支障が出るレベルではありませんでしたので、クリアできたと思います。
ですが、せっかく頂いた意見なので、もう少しシンプルなデザインにして、引っかかる箇所を少なくしてみようと思います。
上記については、なんとかクリアできた感があるのでOKですが、使用してみて一つ大きな課題が見えました。
「耳の後ろ」は痛くないが、「耳の上側」が痛い。
という問題です。
そもそも耳が痛くなるのが嫌で作っているのに、これでは何をやっているのかわからないので、さっさと改良にとりかかります。
耳の後ろには、直接マスクのゴムが当たらないので良いのですが、マスクフックを使用することで、ゴムを後ろに引っ張る形になるため、耳の上側にゴムが当たり負担がかかります。
特に、髪を束ねていないときなどは、マスクフックの位置が下の方(後頭部と首の境目あたり)まで下がってしまうので、製品自体に重さはなくても、耳の上側にマスクのゴムがより強く当たってしまいます。
友人は耳の上側の痛みは全く気にならなかったようですが、私は耳の後ろ側よりも、耳の上側が痛いほうがつらく感じました。
マスクのゴムを後ろに引っ張る力を少し弱めるために、マスクフックの長さを伸ばすことにしました。
今までは少し短めで、金具も入れて11.5cm~13cmで作っていたところを、15cm~16cmにしました。ちょっとつけてみた感じでは、少しですが負担が軽減されたような気がします。
これで少しの間、耳の上側の負担がどのぐらい変わるのか様子を見てみたいと思います。
また、金具は前回2パターン作成し、試していたのですが、やっぱり下の写真右側の『片方はマスクのゴムに引っ掛けるだけのタイプ』の方が着脱しやすくて使い勝手が良かったです。
数人に使ってもらいましたが、引っ掛けるだけのタイプでも、何かの拍子にマスクが外れてしまうことはほとんどなかったようなので、今後はこちらの金具を使用します。
…ということで、耳の上側が痛くなる問題について、もう少しの間実験を続けようと思います。
この実験のおかげで、最近家にいてもずっとマスクをつけている変わった人になっています…。室内で熱中症にならないよう気をつけて過ごします。
暑くなってきましたので、皆さんも熱中症にはお気をつけくださいね。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。