カープ新入団 山本浩二(やんもと こうじ)
数年前、芥川賞の発表があり掲載されていた文藝春秋を買いました。その中にイチローの肩の素晴らしさと外野守備の話のコラムが載っていました。カープファンであれば、そのことをわざわざ書くのなであれば、イチローではなく山本浩二だろうと思いました。昭和44年の巨人戦、新入団山本浩二(広島弁ではやまもとこうじでなくやんもとこうじ 当時の背番号27 ワールドタイムのカレンダーの数値28は衣笠)の9回裏ワンアウト、カープ1点リードの外野守備です。長嶋が3塁で王が大きな外野フライを打ち上げました。犠牲フライとしては十分な飛距離であると思われました。落下点より数メートル下がり、助走をつけて捕り投げた山本浩司のボールがミットに吸い込まれ、走り込んできた長嶋がホーム寸前でタッチアウト。カープの劇的勝利です。なんでなんだのような顔していた長嶋の顔が印象的でした。この光景を、その日の深夜の白黒のTVのニュースで見ました。他局のニュースでも取り上げており、チャンネルをガチャガチャ回して捜して見た記憶があります。デビューの頃の山本浩二は、まだ打撃が弱く守備でアピールしていた守備の人でした。その後、当時広島に在籍していた大スター選手山内の8番を受け継ぐことになりました。現在は外野守備において、落下点より少し下がってから走り込んで捕球するスタイルは見ないようになりました。見ていてダイナミックだったが捕球姿勢が不安定になるからやめたのでしょうか。理由は知りません。
昨日(7/3)の阪神戦をTV観戦しました。市民球場だったら、カン、びん、テープがまい、「やめーや」の大合唱だったろうな。現在のカープファンのマナー良さは特筆賞賛の嵐です。MAZDA球場でまずビールを飲み、コップの底を開けて即席のメガホンを作ってヤジを飛ばしていたら、自分の前後左右の観客から『何かガラの悪い人がいる』のような冷たい視線を受けました。