君は敷島艦行進曲を知っているか
自民党総裁が石破茂氏に決まりました。略歴紹介の記事で、デートで見た映画が「連合艦隊」とありました。松林宗恵監督、東宝の戦争映画です。駅前シリーズなどの作品は多数あり、TVでも女ねずみ小僧シリーズなど多方面で活躍されました。監督は旧制広陵中学の出身で、母校で、御自身の経歴や映画や俳優について話をされたことがあります。全校生徒のまえで1時間くらいの講演会をされました。始めは注目度が少なかったですが、講演を開始されると一瞬にして生徒たちは講演の虜になりました。さすが、森繁や万淳などの名だたる俳優の演出をされている。当然と言えば当然でしょうか。中学時代、宇品まで出征兵士を見送りに行ったこと、その時日の丸の小旗を捨てて帰る人が多く、それを配属将校に訴えたことを話されたのが印象に残っています。東宝監督時代は、黒澤明監督はすでに巨匠であり、自分は下の方であったそうです。私が見た映画の中では真珠湾攻撃からミッドウェー海戦までの話である「太平洋の嵐」が好きです。海軍での軍隊経験もあります。一つ一つのシーンの中にこの体験が生きていると感じます。軍艦行進曲や敷島艦行進曲の使い方は特に好きです。軍艦行進曲は小津映画でも使用されていました。敷島艦行進曲を使用している映画は松林作品以外にあったでしょうか。特撮は円谷英二です。島根県川本町の浄土真宗のお寺の御子息であり、戦争映画においても宗教感が強く感じられます。