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古いソフトウェア利用のリスクとアップデートの重要性

皆さんの会社では、古いソフトウェアやOSを使い続けているケースはありませんか?「動いているから問題ない」と考えがちですが、実はその背後には多くのセキュリティリスクが潜んでいます。本日は、特にWindows 10のサポート終了に向けた準備を含め、古いソフトウェアを使い続けることのリスクと、アップデートの重要性について解説します。

古いソフトウェアが抱える3つのリスク

1. 既知の脆弱性を狙った攻撃

古いソフトウェアの最大のリスクは、既知の脆弱性が修正されないままで放置されることです。特に、ソフトウェアのサポートが終了した場合、セキュリティ更新プログラム(パッチ)が提供されなくなります。このため、攻撃者は既知の脆弱性を狙い撃ちして、データ侵害やシステム侵入を行うことが可能になります。

サポート終了ソフトウェアが攻撃される例としては、ランサムウェアの感染があります。例えば、古いOSや未更新のアプリケーションが原因で、重要なデータが暗号化され、多額の復旧費用を要求される事例が後を絶ちません。

2. 業務効率の低下

古いソフトウェアを使い続けることで、最新のツールやクラウドサービスとの互換性がなくなり、業務効率が低下する可能性があります。たとえば、最新バージョンのファイル共有ツールやコラボレーションツールが利用できないため、業務フローが煩雑化することがあります。また、技術的にサポートされていないため、トラブルが発生した場合の復旧に時間とコストがかかることも。

3. 法令や規制の不遵守

特定の業界や業務では、使用するソフトウェアが最新のセキュリティ基準を満たしていることが求められる場合があります。例えば、金融業界や医療業界では、古いソフトウェアを使い続けることが規制違反になる可能性があり、コンプライアンスの観点からもリスクが高まります。

Windows 10サポート終了に向けた対応

Windows 10は、2025年10月14日をもって延長サポートが終了します。それ以降はセキュリティ更新が提供されなくなるため、早めの対応が必要です。以下に、Windows 10サポート終了に向けた具体的な対策をご紹介します。

1. Windows 11への移行を検討する

Windows 11は最新のOSであり、Windows 10に比べてセキュリティ機能が大幅に向上しています。例えば、セキュアブートやハードウェアベースのセキュリティ機能が標準装備されており、ゼロデイ攻撃やランサムウェアへの耐性が高まっています。

Windows 11への移行を検討する際には、現在使用中のPCがハードウェア要件を満たしているか確認することが必要です。要件を満たしていない場合、PCの買い換えも視野に入れるべきです。
(ハードウェア要件を満たしていないPCに、Windows11をインストールやアップデートを行う業者がありますが、セキュリティ面から考えるとリスクになりますので決して依頼しないでください。)

2. 移行計画を立てる

OSの移行は業務に影響を与える可能性があるため、計画的に進めることが重要です。まずは社内のすべてのPCとソフトウェアをリストアップし、Windows 11への対応状況を確認します。その上で、影響が大きい業務や重要なデータを優先的に保護しながら、段階的に移行を進めます。

3. 専門家に相談する

Windows 11への移行やPCの買い換えに関して不安がある場合は、専門家に相談することをお勧めします。移行作業やデータ移行のサポートを受けることで、スムーズかつ確実に新しい環境へ移行することが可能になります。

ソフトウェアアップデートをスムーズに進める方法

ステップ1: 利用中のソフトウェア一覧を確認

まず、自社で使用しているソフトウェアやOSの一覧を作成します。これにより、サポートが終了している、または近づいているソフトウェアを把握できます。

ステップ2: アップデートスケジュールを計画

サポート期限を基に、ソフトウェアのアップデートやOSの移行スケジュールを作成します。業務時間外や休日を利用して計画を立てることで、業務への影響を最小限に抑えられます。

ステップ3: 自動更新機能の活用

多くのソフトウェアには自動更新機能が備わっています。この機能を有効にすることで、手動での更新忘れを防ぎ、常に最新バージョンを保つことができます。

アップデートを怠った場合のリスク例

以下は、アップデートを怠ったために起こり得るリスクの一例です。

  • ランサムウェア感染: サポートが終了したOSやソフトウェアが原因で、システム全体が暗号化される。

  • データ漏えい: 未修正の脆弱性を利用され、顧客情報や機密データが盗まれる。

  • 業務停止: ソフトウェアの互換性問題により、重要な業務が遂行できなくなる。

古いソフトウェアを使い続けるメリットはない

コスト削減の観点から古いソフトウェアを使い続ける選択肢を取る企業もありますが、それは短期的な利益に過ぎません。長期的に見ると、セキュリティリスクや業務効率の低下がコストを上回る可能性が高いです。

お気軽にご相談ください

nolan合同会社では、セキュリティ診断やPCの買い換え、Windows 11移行のサポートを提供しています。古いソフトウェアやOSのリスクを最小化し、安心して業務を遂行できる環境を一緒に作りましょう。

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nolan合同会社
情報処理安全確保支援士(登録番号:004578)
山本 直之
https://nolan-system.com/


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