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【HAL®︎ vs 運動失調】

「HAL®︎ってさ、ロボットスーツでしょ?」


「部分用も出たらしいけど、重いし単関節だし、臨床上どうなの?」



これが、今日までの私のイメージ。

脳卒中認定理学療法士なんですけどね、恥ずかしながら。笑

だってデモしか使ったことないんだもん。しょうがないじゃない。

今回、脳フェス年間スポンサーであるサイバーダイン社の安永さんにお誘いいただき、がっつり体験させていただきました。

幸運にも、部分用HALの考案者の新宮 正弘先生、理学療法士の石井さんにご指導いただき、足、膝、肘用HAL®︎でみっちりトレーニングしてきましたよ。

アタッチメントを変えるだけで、足・膝・肘と全ての部位でトレーニングができるこちら。

衝撃は、特に肘関節のトレーニング時に起こりました。

HAL®︎は、運動者の脳からの電気信号を対上の皮膚に貼り付けた電極が読み取り、直接効果器である関節運動をリアルタイムで補助してくれるという超スゲーシステム。

(詳しくはここ読んで。笑)
https://www.cyberdyne.jp/products/HAL/index.html

コバヤシが特に感じたのは、そのスピードがやばくって、

イメージとしてはこちらが「動かそう」って思って、実際の関節運動が起こったと「感じる前に」、アシストしてくれてる感じ。

だから、運動予測と感覚フィードバックに遅延が起きにくい感じがするのよね。

んで、神経疲労と運動量という、運動療法のなかでは絶対に気をつけなければならない、ある意味相反する二点の最大公約数を見つけやすく難易度調整もしてくれるツールです。

さてさて、前置きが長くなったけれども、書字の震えに対して、計200回くらいリーチ動作をしたコバヤシの内観はというと…


#めちゃくちゃ疲れた


そう、むっちゃくちゃ疲れちゃったのよ。

免荷してた器具を外した瞬間、プールとか海でめちゃくちゃ遊んだ後に陸地に上がった後は、カラダが重くなるよね?あんな感じ。自分の身体感も薄くって。

正直、「こりゃやべーかな?汗」って思った。笑

だって、今までその主観の中で精緻動作した時に、良くなった記憶が無かったから、せっかくご厚意で体験させていただいたけど…みたいな、ね。

でも、そこは衣着せぬ男コバヤシ。

率直な意見を述べさせていただこうと、ペンを取ったんですね。

意を決して自分の名前を書いてみたら…

めっちゃ震えない。笑

上がHAL®︎前。下2つがHAL®︎後ね。


これね、私の中ではかなり衝撃的で、というのも自己身体だけでなく、理学療法を提供する中でも、「自己身体所有感や運動主体感が伴わないと行為の質は改善しない」という、患者でありセラピストでもある自分なりの結論が覆されたからなんです。

いやー、奥深い。奥深すぎて眠れなくなるわ。

まだまだまだまだ価値観を固定化するには早すぎるな、ということを知らしめていただいた1日となりました。

安永さん、新宮さん、石田さんをはじめとする、スタッフの方々、貴重な学びをありがとうございました!

つくば周辺にご用のある方々、ロボット展示だけでも一見の価値ありですよ!

▶︎サイバーダインスタジオつくば
https://www.cyberdyne.jp/studio/

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脳卒中→理学療法士 小林 純也
「楽しい!」をみんなへ。この理念のもとに、全ての脳卒中経験者の可能性を世の中に伝えている、脳卒中フェスティバル。サポートいただいたお金は、全額脳フェスの活動資金にさせていただきます。ご支援をよろしくお願いいたします!