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港区男子(?)に会った話

昨日、人とランチした。
最近知り合ったインフラエンジニアの人。
(私は割とIT業界側の人間です)

LINEをしている感じは、普通のオタクって感じだった。
「ワイは〜」とか「草」とか言うタイプ。
年齢は私の一つ上。
私も「ワイ氏、スペキャ顔になりし候」とか言うタイプなので馬が合うような気がしていた。

「初台のタワマンで飲んだんだよね」

ランチしながら、そんな話を聞いた。
私の気が引けると思ったんだろうか。

初台のタワマンに住む友達に招かれて、昨晩飲んでいたらしい。
女の子も何人か呼んで。
タワマンの隣の部屋には、有名な芸能人が住んでいると言っていた。

おっ。
あなた港区男子ですね!?
初台は新宿区、新宿のお隣の駅ですが。
お札握らせた女の子はべらせてタワマンで飲むのは港区男子ですね。

私はITベンチャーで何回か案件をこなしたことがあるので、おそらく取引先に港区男子もいたことでしょう。
でも彼らとはプライベートで話すことがないので、こうしてお話しするのは初めてでした。

世界を自分のために使うか、自分を世界のために使うか?

その方と話していると、私の金回りを根掘り葉掘り聞かれるので疲れます。

・1案件いくらなの
・月に何案件こなしてるの
・家賃どれくらい
・フリーランスってどこにいったら「あがり」なの

私、つい「毎日なにが面白いと思って生活してますか?」と聞きました。
そうしたら「お金のことしか興味ないよ、この年になったら」とのお答え。

IT業界というのはジョブホッパーな方が多いので、スキルを身につけたらどんどん転職していきます。
確かにけっこう、お金以外興味ない方はいる。
でも喋ったことなかったな。興味深い。

ご結婚されている方で、「家事分担は」という話になりました。
我が家は分担するんですが、その方は「家事なんかやらないよ」とのこと。

お話をしていて、「あー、この方は世界を自分のために使っているのだ」と思いました。
私とは正反対。

私は、自分を世界のために使いたい。
学問の世界を「巨人の肩に乗る」行為と言いますが、私は巨人の肩に乗り、そしていつかその肩の一部に溶けてしまいたい。

まかりまちがっても、他人を自分が利得をえるための道具とは思いたくない。
私は周囲の人に支えられて生きているから、みんなに感謝したい。

人っていろんな価値観があるので、「他人は道具」もアリなんだと思います。
でも彼の話を聞いていると、さみしい暮らしだなって。

自分以外のもの(物・者)が駒としか思えない人は、駒を客体として見ることしかできない。
他のものと一緒になって、溶けるように遊ぶことができないんだなって。
夢中になれないんだって。

まあ、別にそれでもいいと思いますけどね。
私の人生じゃないんで。
つまらながって他人を消費しつづけてください。周りの人は不幸になるだろうけど。

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