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【2025年3月20日(木)映画公開!】話題の小説_悪い夏/染井為人

のこのこbeer🍻です。

過去に読んだ作品の中で面白かった作品が2025年3月20日に映画公開されるので紹介させていただきます。
まずは小説で登場人物を想像しながら読んでみてください。
これから本を読む方も既に読んだ方も見ていただけると幸いです。

以下、「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。


話題の小説『悪い夏/染井為人』

概要

『悪い夏』は、染井為人さんによるノワールサスペンスです。
ノワールサスペンスとは、暗く、陰鬱でシリアスなテーマや雰囲気を特徴とするサスペンスのサブジャンルです。
「ノワール」とはフランス語で「黒」を意味し、このジャンルはしばしば犯罪や道徳的な曖昧さ、背徳、絶望感を描きます。
ノワールサスペンスの作品は、多くの場合、主人公が複雑な人間関係や道徳的なジレンマに直面しながらも犯罪や陰謀に巻き込まれていく様子が描かれます。これらの作品は、視覚的にも暗い照明や影の強調など、独特のスタイルを持つことが多いです。
『悪い夏』は第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した作品です。

登場人物は以下の通り

【船岡市社会保険事務所生活福祉課】
◆佐々木 守

物語の主人公。26歳の真面目な公務員。生活保護受給者のケースワーカー(相談員)。
◆高野洋司
佐々木の職場の先輩。33歳の既婚者でありながら浮気をしたり仕事ぶりは不真面目。
◆宮田有子
佐々木の同僚。自ら希望してケースワーカーに異動。優秀で隙のない女性。
◆嶺本
佐々木の直属の上司。独身。カラダを鍛えるのが趣味で佐々木をよく飲みに誘う。
【生活保護受給者とその周囲の人々】
◆山田吉男
佐々木が担当する42歳の生活保護受給者。腰痛を理由に働かず不正受給を行う。離婚歴があり娘は妻と一緒に出ていった。
◆林野愛美
高野が担当する22歳の生活保護受給者。シングルマザーで美空という4歳の女の子と暮らす。
◆莉華
愛美と同じく2歳の男の子を持つシングルマザーだが、子どもは親に預けて育児をしていない。元暴走族のレディース出身でヤクザの金本と交際している。
◆金本龍也
地元のヤクザの構成員。以前は新宿で派手にやっていたがトラブルを起こし船岡に飛ばされた。商才があり風俗店や違法薬物の売買などで稼いでいる。
◆古川佳澄
32歳。4年前に夫を亡くし小学3年生の男の子を育てるシングルマザー。仕事も安定せず困窮した生活を送る。
◆石郷
ヤクザとズブズブの関係の悪徳医師。

物語のあらすじ

26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。
同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースの女性に肉体関係を迫っていると知った守は、真相を確かめようと女性の家を訪ねる。
しかし、その出会いをきっかけに普通の世界から足を踏み外して――。
生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出を目論む地方ヤクザ。
加速する負の連鎖が、守を凄絶な悲劇へ叩き堕とす!

感想

伊岡瞬さんが帯で言ってた「クズとワルしか出てこない 最低にして最高」と評した通り、クズとワルばっかりでした。
主人公は少し可哀想な気もしますが、それ以外は皆さんクズとワルです。
この作品の背景には、貧困という現代社会も抱える闇があるような気がします。
色々と考えさせられる作品でした。
何となくですが夏の猛暑と嫌なベタつきを思い出しました。

最後に

こちらの作品も映画化されます。
2025年3月20日に映画公開です。

主人公の公務員・佐々木守役を北村匠海さん、育児放棄寸前のシングルマザー・林野愛美役を河合優実さん、異常なほど正義に固執する佐々木の同僚・宮田有子役を伊藤万理華さん、愛美を脅迫し肉体関係を迫る佐々木の先輩・高野洋司役を毎熊克哉さん、愛美の友人・梨華役を箭内夢菜さん、生活保護を不正受給するドラッグの売人・山田吉男役を竹原ピストルさん、万引きに手を染め依存症のようになってしまう古川佳澄役を木南晴夏さん、裏社会の住人で佐々木を陥れようと裏で糸を引く首謀者・金本龍也役を窪田正孝さんが演じます。

まだ映像は見ていないですが、キャストが映った画像を見た感想。
主人公の北村匠海さんと山田吉男役の竹原ピストルさん、古川佳澄役の木南晴夏さんははまり役のような気がしています。
イメージ通りです!
北村さんの目つきヤバイ(笑)

映画公開が待ち遠しい!楽しみです!

ここまで読んでいただきありがとうございました!!

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