【意外と知らない】金品位について
以前の記事 (モダンコインとは?) の際に、コイン原価の算出方法をお伝えさせていただいたかと思います。
こちらを踏まえて、本日は金貨の原価算出の落とし穴である「金品位」について解説させていただきます。
貴金属をよく身に着けられる女性の方はお詳しいかもしれませんが、 24金(K24) と 18金(K18) の違いについて説明できるでしょうか?
「当然。24金の方が純度が高い金でしょ?」
ハイ。大正解です。
では18金に含まれる金の純度は分かりますか?
「えーと・・・・・」
大体の人はここで止まるかと思います。(私もそうでした、、)
18金に含まれている金は 75% だけです。当たり前ですが純金ではありません。そしてジュエリーだけでなく、アンティークコインもやはり純金ばかりではないのです。
コインの世界では、22金のコインが多く存在しています。勘の良い方はもうお気づきかと思いますが、ここに落とし穴があります。
そうです。22金の場合、純金ではないため、参照する金相場が変わってくるのです。。。(22金の金相場を確認しないとダメなのです)
金品位を間違えて購入すると、原価換算した場合の価値が低くなる場合が多々ありますので要注意です。
(※以下、ゴールドプラザ様 2020.07.19時点の金相場より)
例えば、先の記事の例を挙げますが、1/10ozの24金のコインであれば、2Mとなりますが、1/10ozの22金のコインの場合、金相場は6000円 程となり、コイン原価は 1.8M 程度となってしまうわけです。
市場に出回っているアンティークコインには、ほぼ全てにプレミアが上乗せされているため、お買い得かを見極めるためには、必ず金品位を確認した上で原価換算を行うようにしてください。
ほとんどの場合は商品の情報の中に、 0.999(K24) 、0.916(K22) といった説明があるはずです。中には 0.500(K12) なんてコインもあったりしますが、見た目は綺麗ですし、プレミアが付いていると価格自体も K24とほぼ変わらなかったりするので意外と気が付かなかったりします。
以下、ご参考までに金品位毎の刻印表を載せておきます。金だけでこんなに沢山の合金があるんですね。。。(というか K12以下は、純度的にも 金とは呼べないのかもしれないけど、、)
以上、金品位についてでした。これを読んでくださっている皆様がコインを購入する前提のような口調で解説してしまっておりますが、何かの役に立つかもしれませんので、頭の片隅に覚えておいて頂けると幸いでございます。
一先ず アンティークコイン入門編 は、これにて完結となります。最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。(お礼)
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