【458日目】母に化粧をした時間は幸せだった
【458日目】
はーちゃんが朝方起きて水飲ませてまた寝たら
頭が熱くなくなってて
熱測ってみたらめっちゃ下がってた!
おおお!汗かかずに熱って下がるんだっ!!!
パパは相変わらずしんどくて、朝ごはん食べ行ってまたサウナ行って汗流したり必死。
元気な私といっくんは実家に行って着物とかを確認する間に、
はーちゃんとパパには病院行ってもらった。
いっくんの喪服がないから、しまむらでそれっぽい服を買って実家へ。
おばさんから電話きて
「とりあえずホテルの部屋も分けて、着物とったらすぐ家出て兄とは接触しない方がいい。
予防の為にあなた達も病院に行ってきなさい」言われたけどさ。
いやもう20万以上かかってるんよぉ〜ってゆう。そりゃ私だってわかってるよ。
部屋変えた方がいいこともさ、他の人なら言うさ。
けど払うのはこっちなんよ。
もうクタクタなんよ。
おばさんのことは好きだし言いたいこともわかるけど、あーだこーだ言われても
私が1番寂しくて悲しくて明日がどれだけ大事でその為に20万以上かけてきてて…
わかってるよ。
じゃ払ってあげるから部屋分けなさいとか言ってよ、それならなんの思いもなくすんなり取るよ、言うだけってさずるいよ。
自由診療になるけど予防のやつやれとかもううるさいよ。じゃやってくれよ。私も子供じゃないんだからわかってるよもう。
同じこと何回も言うし、後ろで嫁があーだこーだ言ってて、おっけーおっけー!もうわかったから!やるから!って切った。うるさい。
でも着物の必要なものがわかんないからまたテレビ電話で見てもらって大荷物で家を出た。
パパはとりあえず薬もらって帰ってきた。
ホテルは違う部屋をとった。
ここからもうはーちゃんとはお葬式が終わるまで会わない。
病気組と元気組に分かれて
いっくんは一緒に母のエンゼルメイクをしに母に会いに行った。
父もいるお墓だからまずは父に挨拶して
母に会わせてもらった。
もっとガクッとくるかと思ったけど、もうここ最近は寝たきりだったから変わりなくて…でも
すっかり冷たくなって…
顔が黄色かった。
エンゼルメイクについてたくさん調べたけど、死ぬと黄色になるんだね。
白くなるのかと思ってた。
とにかく保湿が大切って書いてあったから
まずクレンジングとか保湿とかしたけど思ったより弾いちゃって…パックとかも持ってきてたけど多分もうしっかり保湿されてたのかも?
もっと吸収するのかなって思ったけど、そのままやっても大丈夫だったなってくらいきれいだった。
髭剃って、まゆげもどうしようか悩んだけど、あんまりいじるのは良くない気がしてやめた。
傷がついたらもうそのままだから緊張した。
まぁ燃えるんだけどね…
エンゼルメイクのために買ったファンデーションも白すぎはよくないか?黄色いのが目立つか?思って濃いめの色にした。
めっちゃ難しかったけど肌が綺麗で助かった
チークも難しくてやりすぎると変になるかなとか口紅もめっちゃ難しかった。
1つの工程が終わって次に移るとすぐ難しいなって言ってて、もう全部難しい。笑
口紅は特に、寝てる状態だし化粧してる姿なんて久しく見てなかったから
違和感あって何回も重ねてみたりして。
しかも死んだ人なんて見たことないし。調べてももちろん出ないしおばあちゃんのとかも覚えたないから正解がわかんなくて…
でもすごくいい時間だった。
ゆっくり話しながら、どうかな?とか言って触れて
すごく癒された時間だった。
ぜひ親が亡くなった娘さんやってほしい。
自分の為にすごくやってよかった。
こんな道具いらなかったな。
自分のメイク道具で大丈夫だった。
なんかネットには感染とかいろいろ書いてあったけど、葬儀の人には何も言われなかったし普通に素手で触ってお化粧した。
1時間以上向き合ったけどいまいち正解がわからないから、
担当の方にこんな感じですか?聞いて
だいぶ顔色も良くなってこんな感じですよ言ってもらったけど、気遣ってたのかもしれなくて…
兄からどうだった?連絡きたから
正解がわからないからなんとも言えないけど、頑張った、担当さんにも見てもらったけどこんな感じ言ってたからこんな感じなんだと思う多分。言ったら
あなたがやったとゆうことが大事なのです
ありがとうございます
きて
まさか兄からこんな言われると思ってなくて帰り道泣いた。
いっくんは怖がることもなく普通に触って凍ってるってびっくりしてて
化粧もいい感じだよかわいい言ってくれた。
帰りの電車で急に
母は肌が白かったし、やっぱもっと白いファンデーションの方がよかったかな?思って
明日朝上から塗ってみようかなっていっくんに相談した。
今のままでいいけどね言われたけど、やっぱもう1回やって口紅も塗りたいな
ホテルに戻って
元の部屋から荷物出して新しい部屋に移った。
いっくんとご飯食べ行って
大浴場行って、帰りに花屋さんで小さいブーケを買って明日母にあげようと思う。
20時すぎにいっくんは寝た。
寝る前に「もうママ、お母さんもお父さんもいないんだよ。寂しいよ。」言ったら
「いっくんとはーちゃんが守るよ」
言ってくれて本当に嬉しかった。
ありがとう。
今日はなんやかんやたくさん歩いたけど文句言わずに付き合ってくれてありがとう。
とにかく明日を無事に終わらせること。
それだけを考える。