宇宙卵
古代ヨーロッパの「怪しい宗教」というのにはずっと関心があります。
ペルシアから入ってきたミトラ教とか、キリスト教と古代ギリシアの世界観が融合して独特の世界観を作っていたグノーシス主義とかには、詳しい知識はないけれど、興味があって色々と調べたりしています。
こういった「異教」と呼ばれた宗教はキリスト教からは「異教」として一括され、現在、信じられている宗教としては残っていないです。
古代ヨーロッパの「異教」を知ることで、人間がどうして宗教を求めるのか、宗教は人間のどういうところに働きかけてくるのかを感じることができるかもしれないですね。
今回、着目したのが「オルフェウス教」で、実在した宗教でした。
初期のキリスト教にも少なからず影響を与えたようで、救い主であるキリストの画像として、竪琴を抱えたオルフェウスが描かれることもあったようです。
その考え方は、「人間は魂と体からなり、魂は死後肉体を離れて輪廻転生する。」というものでした。
オルフェウス教の卵とは、古代ギリシャ世界における密儀教の一つオルペウス教のシンボルです。
オルフェウス教では宇宙の起源や神々の系譜を説き,霊魂不滅信仰を中心に密儀を行い,禁欲的苦行を行っていました。
卵に巻き付いた蛇は、創造的英知に巻きつかれた生命の永遠の胚を表しているとされます。
卵に巻きついた蛇の象徴を見たことがある人も多いのでは?
宇宙、大地、天空、この世界は全てひとつの卵から生まれたという卵生神話です。
そして現代の世界連邦の思想の根幹は「世界卵、宇宙卵」という解釈をしている人もいるようです。
ヴァチカン美術館の中庭と国連本部ビル前にある「球体を持った球体」このオブジェは「世界卵」ともまことしやかに言われていたり…
日本だと箱根彫刻の森美術館や世界各地にもこのオブジェはあります。
「月」の裏側には「世界卵」があり見つからないようにしているとも…!
本日、鑑定させて頂いた方が夢で、過去世や高次からのメッセージを受けとる方でこの「宇宙卵」に似たイメージが出てきたようで今回、改めて調べてみました。
この方の太陽は新月生まれで月と合。そして金星と冥王星、小惑星エロースとも重なります。
宇宙の卵である「オルフェウスの卵」から生まれるとされているのは、神ファネス。
神ファネスはエロースやミトラス神と同一視されているようです。
神ファネスと同一視されているエロースがコンジャンクションしている太陽を持つ方。
宇宙卵との繋がりは深そうです。
夢の舞台は古代エジプトだったようですのでオルフェウス教の宇宙卵ではないかもしれませんがエジプトの神話にも「世界卵」という卵が出てくるようです。
「古代エジプト人にとって、神プタハは父なる創造主、〈偉大なる工匠〉である。
プタハがろくろで世界卵を作っているところ。プタハ自身の霊がこめられたこの卵は、やはりプタハの創造した太陽卵及び月卵と一組をなす。
「世界シンボル辞典・クーパー 原本」より
シンボルを追いかけていくと迷宮入りしてきて何を調べているかよくわからなくなってくるのですが謎が謎を呼ぶ妖しさに惹かれていきます。
ちなみに今回セッションさせて頂いた形はご家庭がキリスト教を信仰されていたようです。
なんとも奇異な巡り合わせ… !
宇宙の卵、世界の卵は、世界各国の文化や文明に存在する、多くの文化の宇宙論に見られる神話の モチーフということで今後も追求していくと色々なものが見えてきそうです。
𓂀鑑定希望はDM、公式LINEで受付しています。
♕♕𝚗𝚘𝚔𝚘.𝚊𝚜𝚝𝚛𝚘𝚕𝚘𝚐𝚢𓂀𝚝𝚛𝚘𝚝♕♕
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